第3回目 午前6時のありふれた白紙の魔王
◆日記
魔王領域の外部展開を解く。これまでここにあった小高い尖塔、張り巡らした水路、その中を蠢いていた怪物たちは、すべて俺の中に――俺の持つ魔王領域の内部へ収まる。
その代わりに視界へ現れたのは、無数の光だ。ろうそくの火のように揺らぐそれには、不思議な暖かさを感じる。
居並ぶ他の魔王の顔は誰しも自信に満ち溢れていて、何か自分が急に場違いなものになった感覚を覚える。
これまでも、魔王領域を解けば移動しているのが普通だった。けれどここは、あらゆる雰囲気が――何かが違う、と訴えかけてきている。
「こんなに早くここに来られるなんて思わなかった」
魔王領域に収まらず付き添うただひとりの護衛、黒髪の少女がそう漏らす。また当たり前のように、この場所を見知っている口ぶりで。
「ここは何なんだ?」
「『ヴィスラ滅光の中枢』。コズミックスフィアの中心。あらゆる光がここに囚われているわ」
あっさりと返ってきた答えに内心驚く。また「魔王の力に聞いてみろ」とでも言われるものだと思っていたから。
その眼差しは真っ直ぐに天に浮かぶ無数の輝きに向けられ、俺のほうなど見てはいなかった。
「ここのどこかに、『ゼロのレガリア』があると言われているの。あらゆる魔王が追い求める、魔王復権の鍵が」
「えッ……それを先に言えよ!」
その言葉でようやくこの場所の重要性を呑み込んで、思わず出た叫び声。やっと振り向いた彼女は、少し驚いた顔をしていた。
「じゃあさ、ここを探せばいいじゃないか。他の魔王にもこの場所を教えて――」
「それはだめ」
珍しい真顔でぴしゃりと止められた。あれほど魔王の復権に意欲的な、それこそ俺よりも魔王らしい護衛は、俺の今ある情報で考えた最善の提案を聞く前に破棄した。
「魔王に移動の自由はないのよ。そして魔王を相手にする勇者にも。
あなたも……この場所に来たいと思ったわけではなかったし、来ようとも思わなかった。違う?」
問いには黙って頷くしかできない。その通りだからだ。
心地よさげに沈黙へ笑んで、彼女は話を続ける。
「魔王と勇者の戦場は……いる場所は、戦績によって厳密に管理されてる。
あなたがここに居続けたいなら、そして探索を続けたいなら、戦い続けなくてはだめ。最優の魔王のひとりとして、あなたを認めさせ続けなくちゃだめ」
「……つまり、魔王として強い奴が探索を進めて『ゼロのレガリア』に手が届くのか?」
「そういうことだと思って」
そう纏められれば実に、この世界がシンプルに思えた。
強ければ認められる。強ければ権利が回ってくる。強ければ得られるものがある。それは厳しいが、同時にとてつもなくわかりやすい。
「まあもちろん、みんなが探索を進めきった頃にトップに躍り出てレガリアを狙う、っていう戦略もアリだけど」
「何だそれ、ズルっ」
「でもそれだって、最終的な一番には変わりないじゃない? 頭脳派のひとつじゃない?」
「えっでも、何か納得いかなくねえ!?」
その代わりに視界へ現れたのは、無数の光だ。ろうそくの火のように揺らぐそれには、不思議な暖かさを感じる。
居並ぶ他の魔王の顔は誰しも自信に満ち溢れていて、何か自分が急に場違いなものになった感覚を覚える。
これまでも、魔王領域を解けば移動しているのが普通だった。けれどここは、あらゆる雰囲気が――何かが違う、と訴えかけてきている。
「こんなに早くここに来られるなんて思わなかった」
魔王領域に収まらず付き添うただひとりの護衛、黒髪の少女がそう漏らす。また当たり前のように、この場所を見知っている口ぶりで。
「ここは何なんだ?」
「『ヴィスラ滅光の中枢』。コズミックスフィアの中心。あらゆる光がここに囚われているわ」
あっさりと返ってきた答えに内心驚く。また「魔王の力に聞いてみろ」とでも言われるものだと思っていたから。
その眼差しは真っ直ぐに天に浮かぶ無数の輝きに向けられ、俺のほうなど見てはいなかった。
「ここのどこかに、『ゼロのレガリア』があると言われているの。あらゆる魔王が追い求める、魔王復権の鍵が」
「えッ……それを先に言えよ!」
その言葉でようやくこの場所の重要性を呑み込んで、思わず出た叫び声。やっと振り向いた彼女は、少し驚いた顔をしていた。
「じゃあさ、ここを探せばいいじゃないか。他の魔王にもこの場所を教えて――」
「それはだめ」
珍しい真顔でぴしゃりと止められた。あれほど魔王の復権に意欲的な、それこそ俺よりも魔王らしい護衛は、俺の今ある情報で考えた最善の提案を聞く前に破棄した。
「魔王に移動の自由はないのよ。そして魔王を相手にする勇者にも。
あなたも……この場所に来たいと思ったわけではなかったし、来ようとも思わなかった。違う?」
問いには黙って頷くしかできない。その通りだからだ。
心地よさげに沈黙へ笑んで、彼女は話を続ける。
「魔王と勇者の戦場は……いる場所は、戦績によって厳密に管理されてる。
あなたがここに居続けたいなら、そして探索を続けたいなら、戦い続けなくてはだめ。最優の魔王のひとりとして、あなたを認めさせ続けなくちゃだめ」
「……つまり、魔王として強い奴が探索を進めて『ゼロのレガリア』に手が届くのか?」
「そういうことだと思って」
そう纏められれば実に、この世界がシンプルに思えた。
強ければ認められる。強ければ権利が回ってくる。強ければ得られるものがある。それは厳しいが、同時にとてつもなくわかりやすい。
「まあもちろん、みんなが探索を進めきった頃にトップに躍り出てレガリアを狙う、っていう戦略もアリだけど」
「何だそれ、ズルっ」
「でもそれだって、最終的な一番には変わりないじゃない? 頭脳派のひとつじゃない?」
「えっでも、何か納得いかなくねえ!?」
NEWS
《コズミックスフィア》に不穏なうわさが流れる遠くの地で、不可解な死を遂げた魔王がいたという
その死体は黒い錆になって、苦悶の形をして死んだという
魔王変異……誰かが名付けたそれは、瞬く間に広がる
魔王は死ぬ――

「やぁやぁ、魔王たち。ルールッを守っていますか?」

「ルールッを守らないものには、死が訪れるかもしれませんねぇ」

「魔王領域を空かしてはいけませんよ。決して……そして」

「キュアを信じるのです……それ以外は、すべてまやかしです」

「遠くの地で魔王が死んだようだな。これは、ここでも起こりうる」

「力を求めすぎた者の、末路というわけだ」

「大いなる力には、危険が伴う。ということだ」

「おはよう、魔王の諸君(眼鏡クイッ)」

「レガリアの覚醒は順調だ(眼鏡クイッ)あと数時間もあれば覚醒できる(眼鏡クイッ)」

「(眼鏡クイッ)しかし、危険も多い(眼鏡クイッ)そう、変異の力だ(眼鏡クイッ)」

「変わるというものは、よいことばかりではない(眼鏡クイッ)決して元に戻れないほど、破壊されてしまうこともある(眼鏡クイッ)」

「最近の敵の動きを追っている。君たちに伝えておく。僕は報告連絡を欠かさない。すごい!」

「敵――そう、『天球統率者』以外にも、敵はいる。それは、『変異の力を持ったもの』というべきか」

「異形の存在だ。影のように不気味に存在し、篝火のように邪悪な魂を燃やしている」

「これは恐ろしい力だ。気を付けなければならない……僕は、君が心配だ。君が死ぬことを考えると……ぶるぶる!」

「僕も気を付ける。最近、『奴』の周囲を嗅ぎまわりすぎた。危ないかもしれない」

「でも、大丈夫。僕はすごい。すごいやつなんだ……僕は……」

「お前! また会ったな!!」

「まぁ、話を聞いてくれ! 俺は魔王を探している」

「俺にも、運命で結ばれた魔王がいるはずなんだ! 勇者には必ず一人いるように」

「俺の魔王を見つけたら教えてくれ! じゃな! また!」
◆訓練
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が10上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が11上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が12上昇した
-機巧技術の訓練をしました今回作成の-機巧技術が-1減少し、経験値を得た
-機巧技術の訓練をしました今回作成の-機巧技術が-1減少し、経験値を得た
-機巧技術の訓練をしました今回作成の-機巧技術が-1減少し、経験値を得た
-機巧技術の訓練をしました今回作成の-機巧技術が-1減少し、経験値を得た
ありふれた白紙の魔王はふつうのゴースト-0を購入した!!
ありふれた白紙の魔王はスノースピリットを購入した!!
ありふれた白紙の魔王はふわっとしたなにかを購入した!!
ありふれた白紙の魔王はカフィンを購入した!!
ありふれた白紙の魔王はファーアラクルの幻視を購入した!!
ありふれた白紙の魔王は磁力の洞窟を購入した!!
ありふれた白紙の魔王はふつうの術殺しの罠-0を購入した!!
◆作製
名もなき市井の魂を作製した!!
◆レガリア決定
灰滅大地 に決定!!
◆アセンブル
見張り台に名もなき市井の魂を装備した
エントランスに硬質グミを装備した
通路にふつうの術殺しの罠-0を装備した
応接間にあなたのゴーストを装備した
商店街にふわっとしたなにかを装備した
回廊にファーアラクルの幻視を装備した
三叉路に磁力の洞窟を装備した
闘技場にふつうのゴースト-0を装備した
幹部の部屋にスノースピリットを装備した
魔法陣にふつうの水路-0を装備した
奈落にカフィンを装備した
魔王領域にしぇんらんを装備した
◆心魂結束
◆対象指定
対象指定……報恩の勇者『ムク』
キノイーグレンス・リーガレッセリー
流浪の徳聖魔護衛型勇者
キノイーグレンス・リーガレッセリー
流浪の徳聖魔護衛型勇者
ユニオン活動
経験値の訓練をしました
経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
精算
売上高 192
攻撃戦果収入39.58
支援戦果収入7.21
防衛戦果収入26.15
捕虜交換 140
戦闘報酬212
販売数補正 1.1%
売上均衡補正 3.2%
戦闘報酬均衡補正0.96%
合計現金収入425
獲得レートポイント425
➡再更新保証460
収入 3300moneyがかき集められました
【!】経費 2479moneyを消費しました
パーツ販売数 11個
今回の購入者-->>1 >>1 >>1 >>12 >>15 >>15 >>30 >>32 >>58 >>74 >>82
◆経験値が25増加しました……
◆名もなき市井の魂 は破壊されてしまった……
◆ふわっとしたなにか は破壊されてしまった……
◆ふつうのゴースト-0 は破壊されてしまった……
◆しぇんらん は破壊されてしまった……
◆虚ろなる定型の勇者 は キュア を習得したようだ……
あなたは7回虚空を想いました
あなたは6回シュラとなりました
あなたは7回和解しました
攻撃戦果収入39.58
支援戦果収入7.21
防衛戦果収入26.15
捕虜交換 140
戦闘報酬212
販売数補正 1.1%
売上均衡補正 3.2%
戦闘報酬均衡補正0.96%
合計現金収入425
獲得レートポイント425
➡再更新保証460
収入 3300moneyがかき集められました
【!】経費 2479moneyを消費しました
パーツ販売数 11個
今回の購入者-->>1 >>1 >>1 >>12 >>15 >>15 >>30 >>32 >>58 >>74 >>82
◆経験値が25増加しました……
◆名もなき市井の魂 は破壊されてしまった……
◆ふわっとしたなにか は破壊されてしまった……
◆ふつうのゴースト-0 は破壊されてしまった……
◆しぇんらん は破壊されてしまった……
◆虚ろなる定型の勇者 は キュア を習得したようだ……
あなたは7回虚空を想いました
あなたは6回シュラとなりました
あなたは7回和解しました
キャラデータ
名前
ありふれた白紙の魔王
愛称
ありふれた白紙の魔王
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プロフィール
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・魔王 中肉中背、金髪に青い眼の若い男。その他に特筆するところはない。 彼が魔王であることと、魔王領域の中心で目覚める以前について何の記憶も持たないこと以外は。 一見どこにでもいそうなその風貌に反した記憶喪失というあまりに色濃い特徴故に、彼を拾い上げた少女が名乗らせた名は 『ありふれた白紙の魔王』。 ・少女 長い黒髪をヘアバンドでたくし上げたサイキック。当人曰く霊感少女。 記憶のない魔王を拾い上げ、彼とともにコズミックスフィアへ挑む。 ―――― ・「サイキック」あるいは「ゴースト」を1箇所以上アセンブルする ・メッセ歓迎 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あなたの作製した勇者 虚ろなる定型の勇者
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お城データ |
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ID | 種別 | 名前 | 詳細 |
---|---|---|---|
1 | 電撃罠:アラームの罠 | あなたのアラームの罠 [20] | ▼詳細 |
2 | 電撃罠:アラームの罠 | あなたのアラームの罠 [20] | ▼詳細 |
3 | 冷気罠:術殺しの罠 | あなたの術殺しの罠 [20] | ▼詳細 |
4 | 冷気護衛:ゴースト | あなたのゴースト [20] | ▼詳細 |
5 | 冷気罠:術殺しの罠 | あなたの術殺しの罠 [20] | ▼詳細 |
6 | 電撃建築:尖塔 | あなたの尖塔 [20] | ▼詳細 |
7 | 電撃建築:尖塔 | あなたの尖塔 [20] | ▼詳細 |
8 | 冷気護衛:ゴースト | あなたのゴースト [20] | ▼詳細 |
9 | 聖魔建築:秘密の部屋 | あなたの秘密の部屋 [20] | ▼詳細 |
10 | 電撃護衛:サイキック | あなたのサイキック [20] | ▼詳細 |
11 | 聖魔建築:秘密の部屋 | あなたの秘密の部屋 [20] | ▼詳細 |
12 | 電撃護衛:サイキック | あなたのサイキック [20] | ▼詳細 |
13 | 虚空冷気護衛:ウィッチ | 人だけがいない魔女 [20] | ▼詳細 |
14 | --- | --- | --- |
15 | シュラ電撃護衛:サイキック | ふつうのサイキック-0 [20] | ▼詳細 |
16 | 商品罠:商品の罠 | 硬質グミ [21] | ▼詳細 |
17 | 徳冷気護衛:ビースト | ナーガ [20] | ▼詳細 |
18 | カルマ冷気護衛:ビースト | 夕暮れの獣 [20] | ▼詳細 |
19 | 徳冷気建築:氷室 | Rigel [20] | ▼詳細 |
20 | カルマ冷気建築:水路 | ふつうの水路-0 [20] | ▼詳細 |
21 | --- | --- | --- |
22 | 虚空冷気護衛:ゴースト | スノースピリット [20] | ▼詳細 |
23 | --- | --- | --- |
24 | シュラ冷気護衛:ゴースト | カフィン [20] | ▼詳細 |
25 | シュラ電撃建築:電気床 | ファーアラクルの幻視 [20] | ▼詳細 |
26 | カルマ電撃建築:電気床 | 磁力の洞窟 [20] | ▼詳細 |
27 | カルマ冷気罠:術殺しの罠 | ふつうの術殺しの罠-0 [20] | ▼詳細 |
28 | --- | --- | --- |
29 | --- | --- | --- |
30 | --- | --- | --- |
次回の報酬ボーナス
売上均衡補正 | 2% |
---|---|
戦闘報酬均衡補正 | 6.94% |
明日の戦場
作戦開始……8時00分 第2ブロック 「フリアの霧渦巻く底」
霧深き奈落。迷うもの、立ち止まるもの。栄光は、その先にある
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![]() | 流浪のカルマ物理魔術型勇者 攻撃種別:カルマ物理魔術 習得魔法: ヘヴンズロウ ゲートオープン ジャッジメント レベル :13 勇者情報:正体不明 |
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