第3回目 午前6時の深追憶水族館『トリエステ』
◆日記
そうしてようやく口を開く権利を得たニシュカ・ゼノハイラ・パーシスタンスは、勢い良く話し始めた。
「いや~だんまりが長くて死ぬかと思った!聞いてたと思うけど僕はニシュカ!ニシュカ・パーシスタンス!」
「……ニヒト・セラシオンです」
明確になんだこいつ、という顔を崩さないニヒトを見て、ニシュカは面白そうにけらけらと笑っている。
その身体からする、隠しきれていない異臭――錆びついた金属のにおい。ねばついた油のにおい。
「まあほら、今日からお仲間じゃん!よろしくよろしくー」
「はあ」
「君もしかして彼女いない?ノリが悪い子は嫌われるよ」
「いずれ村の決めた結婚相手と結婚していただろうと思うので」
「ウワ因習か?」
「はあ……」
奇妙に分けられた二色の髪の毛を見ながら、ニヒトは果たしてどちらが頭がおかしいのか、と熟慮してしまった。油断すると首が落ちる自分と、目の前のうるさい男(なんかいろいろと臭う)は果たしてどちらがおかしいのだろう。
彼を見ていると、首程度は些細な問題に見える。ある女剣士のたった一閃で果てた自分のことを思いながら、努めて冷静を取り繕い、ニヒトは口を開く。
「それは今聞いたところで、どうにもならない。俺はもう死んだんだから……」
「あっそうそう!首の断面見せてよ」
「……は?」
思わず首を押さえて後ずさった。ニシュカはよくよく見るとニヒトより僅かに背が高く、油断すると本当に頭をヒョイーされかねない。痛みがあるわけではなく、見られて困る(?)ものがそこにあるわけでもないが、彼の言動は軽快せざるを得ない。会ってまだほんの少ししか経っていないのに、首の断面を見せてくれと要求してくる相手はエキセントリックが過ぎるし、そもそも首の断面はおいそれと見せていいものなのか?
「何故!?」
「いや、僕も他人の首を落としたことがあって!あとそうじゃなくてもその頭不便だろう、なんか留めるもんを……作ってやろうと思ってさ。僕はハイドラ……戦闘機乗りだったが、それ以上に技術者だ。悪い話じゃないだろ?」
「先にそれを言え!!」
食道や血管に指を突っ込まれてはたまったものではない。もはやそういうことをやりそうにしか見えないが、好意には甘えることにする。いちいち頭が落ちることを気にしていては、本当に何もできない。
「好意には感謝するよ。するけど君、少し言葉を選ぶべきだよ……」
「僕の方が多分年上なのにな~ひどい話だよな~」
「それには反論するッ!!死んでいた以上年齢の概念なんてないようなものだろうが!!」
「そっすね」
ニヒトは察した。こいつ自分がめちゃくちゃに苦手なタイプだ。
規律を重んじ、厳格なしきたりに従って生活してきた己には、彼の言動は理解できないことが多いし、何より突拍子がすぎる。一言で言うなら付き合いきれない。
【水族館の魔女】にこれからの指示を仰ぎに行こうと思い、歩き出そうとしたニヒトの手が不意に掴まれる。何事だ、と睨み返した先のニシュカは、にっこりと笑っていた。
「君さ。疑問には思わないのかい?」
「何を?」
「何故死んだはずの人間がこの場にいるのかとか、ここは一体何なのかとか……あの女は一体何なのかとか、さ」
薄氷の色の瞳が悪意に満ちて笑っている。この場を何としてでもめちゃくちゃにしてやろうという気配を感じて、ニヒトは一歩後ずさりたかった。手を掴まれていて叶わない。
「君は楽しいことは嫌いかい?」
「俺の楽しいと、あなたの楽しいが一致しているとは到底思えない」
「つまんない男だな。君は何のために戦っていたんだ?」
そろそろ不快の感情が全面に押し出されてくる。それをまるきり隠さぬ態度と表情で、ニヒトはニシュカを睨みつける。それでも彼はただ、そこにへらへらとした様子で存在していた。自分の正しさを欠片も疑っていないようだった。
「俺は村のために……一族のために、」
「今それに従う必要ってある?なくない?村もなければ一族もない。だってこの場にはあんたしかいない」
「ではどうしろと?ここに呼ばれた以上、あの【水族館の魔女】の言う、我らが王とやらに、従うしかないのでは」
「どうして?」
「どうして、って、それは……」
それが当然だと思っていた。
ニヒト・セラシオンは、個を殺して一族のために生きてきて、そしてある侵略に対して切り込み隊長として出向き、その首を落とされて死んだ。村がどうなったか、もう知る術はないだろう。少なくとも、自分の力の範囲では。
何の疑問に思ったこともなかったことに気づく。ニヒト・セラシオンに、個らしい個はなかった。次期族長候補の一人として育てられ、それを何の疑問にも思わず過ごしてきたし、そして彼は優秀だったので、次期族長はほぼ間違いなく彼だろうと言われていた。だから、誰かに従うことに、何の抵抗もない。
言葉に窮する。
「……」
「だろうと思ったぜ。レールの上を歩いてきた人間の反応だ」
「……だから何だ」
「もうその必要はないってことさ。だって僕たちは死んでいるんだもの!」
手を広げるニシュカの言う通りであり、今自分たちを縛っている(らしい)ものは、【水族館の魔女】と【我らが王】とやらしか存在しない。この男は一体何を考えているのか、ニヒトはまだ掴み損ねている。
少なくともろくでもないことだけは分かる。そもそもがろくでなしのように思えた。
「……それで、何だ。お前の望みは……」
「望みも何も。“好き勝手”やんない?って誘いだよ」
「……好き勝手」
魅力的な言葉に聞こえた。同時に果てしない破滅への誘いにも聞こえた。
「呼ばれました、従ってください、ハイソーデスカ、僕従います、なんて。――死ぬほどバカバカしいじゃん。勝手に呼んどいて使役します、だって?ふざけてない?」
「……だが。この誘いを受けたのは俺たち自身のはずで……」
「誘いは受けたよ。そして手も取った。けどこんなこと“聞いてない”ね」
屁理屈にも聞こえる。
けれど、そう語るニシュカ・ゼノハイラ・パーシスタンスは、あまりにも確かに個を持っていて、自分の足で歩もうとしている。
最期まで誰かのためにしか歩めなかったニヒトは、悟られないように奥歯を噛み締めた。
「僕は理論には従わない。僕が信じるのは確率だ!僕にまだ生きていられる可能性があるのなら、徹底的に足掻くよ。足掻いて足掻いて足掻いて足掻ききってもう一度死んでやる。その方が面白いから!」
「……」
ああ、狂っているな、と素直に思った。感じた。十八歳のニヒトには分からない。自分より年上の、全くの他人が何を思って自分に声をかけているのかが分からない。
ただ、そう、これから始まることは、
――もはや逃れられない定めだ。
「あなたが何を成そうとしているのかは知らないが、どうするかは俺が決める。それで問題ないだろう」
「……協力はしてくれない?」
「……何をしようとしているのかわからないのに協力しろと?それこそバカバカしい話だ。協力してほしいのなら、示してみせろ。示して、納得させてみろ」
「そうそう、そういうのが欲しかったんだよ。できるだけ君の邪魔はしないように頑張るよ。僕は好きなようにやる。君も好きなようにしろ。このろくでもない場所で生き抜くっていうのはそういうことさ!」
「……もう死んでいるのに?」
「そこはツッコまないでほしかったかな……」
別行動をすることにした。それに特段意図はなかったが、ニシュカにはむしろ都合が良いように思えた。
恐らく勇者狩りとやらをするときには、二人揃って呼ばれるのだ。それまではどうしていたっていい。
――神は運命の悪戯が好きだ。
キノイーグレンス・リーガレッセリーという、この世界では“勇者”と定義された深海人は、素直にそう思う。
あの城(……城?)からは故郷の海のにおいがする。それは絶対に覆しようがなく、そして抗えない事実だ。
ハービヒトキルシュタカージュ、ノルンミースエルズミア、そしてキノイーグレンス・リーガレッセリーの三人を中核とした集団、ライズアールの目的は、彩の深海国の女王ベルテットメルフルールの完全解放だ。
現体制下で完全にお飾りとなり、神託だとかなんとかを告げていることになっている存在にまで落ちぶれた(と言われている)女王を解放し、キノイたち深海人のアルカールカ改革派による新しいアルカールカをもたらす。メンバー集めから始まった地道な活動は、保守派上部の突然の騎士団に対するテコ入れで大きく前に進んだ。元第二十二小隊、名家リーガレッセリー家の息子であるキノイーグレンスの功績は大きい。
二人のオスの人魚だけでは到底集まらなかっただろう数の深海人が集い、今か今かと刃を研いでいる。腐敗した故郷を取り戻す戦いを、その矢面に立たせるのに、キノイーグレンス・リーガレッセリーは最も適切だった。保守派による騎士団へのテコ入れで、騎士団を追い出された元騎士だからだ。
――その中心にもなる騎士が、何故今この世界にいるのか。答えはあの、故郷のにおいのする城の中にある。
異世界に渡った経験もあり、陸上での活動も支障がほとんどない深海人というのは、実はほとんどいない。ライズアール内部ではキノイだけがそれを満たしており、致し方ないという他ない。
幸いにもライズアールを取りまとめているノルンミースエルズミアと、もうひとりのネーレーイスは大変頭が回るから、何かがあったとしても何とかしてくれるだろう、と思う。たぶん。
キノイは細剣を鞘から抜くと、目についた城に乗り込み始めた。この世界の理に従いながら、少しずつ目的に近づいていけばいい。それは、別の海で学んだことだった。
「いや~だんまりが長くて死ぬかと思った!聞いてたと思うけど僕はニシュカ!ニシュカ・パーシスタンス!」
「……ニヒト・セラシオンです」
明確になんだこいつ、という顔を崩さないニヒトを見て、ニシュカは面白そうにけらけらと笑っている。
その身体からする、隠しきれていない異臭――錆びついた金属のにおい。ねばついた油のにおい。
「まあほら、今日からお仲間じゃん!よろしくよろしくー」
「はあ」
「君もしかして彼女いない?ノリが悪い子は嫌われるよ」
「いずれ村の決めた結婚相手と結婚していただろうと思うので」
「ウワ因習か?」
「はあ……」
奇妙に分けられた二色の髪の毛を見ながら、ニヒトは果たしてどちらが頭がおかしいのか、と熟慮してしまった。油断すると首が落ちる自分と、目の前のうるさい男(なんかいろいろと臭う)は果たしてどちらがおかしいのだろう。
彼を見ていると、首程度は些細な問題に見える。ある女剣士のたった一閃で果てた自分のことを思いながら、努めて冷静を取り繕い、ニヒトは口を開く。
「それは今聞いたところで、どうにもならない。俺はもう死んだんだから……」
「あっそうそう!首の断面見せてよ」
「……は?」
思わず首を押さえて後ずさった。ニシュカはよくよく見るとニヒトより僅かに背が高く、油断すると本当に頭をヒョイーされかねない。痛みがあるわけではなく、見られて困る(?)ものがそこにあるわけでもないが、彼の言動は軽快せざるを得ない。会ってまだほんの少ししか経っていないのに、首の断面を見せてくれと要求してくる相手はエキセントリックが過ぎるし、そもそも首の断面はおいそれと見せていいものなのか?
「何故!?」
「いや、僕も他人の首を落としたことがあって!あとそうじゃなくてもその頭不便だろう、なんか留めるもんを……作ってやろうと思ってさ。僕はハイドラ……戦闘機乗りだったが、それ以上に技術者だ。悪い話じゃないだろ?」
「先にそれを言え!!」
食道や血管に指を突っ込まれてはたまったものではない。もはやそういうことをやりそうにしか見えないが、好意には甘えることにする。いちいち頭が落ちることを気にしていては、本当に何もできない。
「好意には感謝するよ。するけど君、少し言葉を選ぶべきだよ……」
「僕の方が多分年上なのにな~ひどい話だよな~」
「それには反論するッ!!死んでいた以上年齢の概念なんてないようなものだろうが!!」
「そっすね」
ニヒトは察した。こいつ自分がめちゃくちゃに苦手なタイプだ。
規律を重んじ、厳格なしきたりに従って生活してきた己には、彼の言動は理解できないことが多いし、何より突拍子がすぎる。一言で言うなら付き合いきれない。
【水族館の魔女】にこれからの指示を仰ぎに行こうと思い、歩き出そうとしたニヒトの手が不意に掴まれる。何事だ、と睨み返した先のニシュカは、にっこりと笑っていた。
「君さ。疑問には思わないのかい?」
「何を?」
「何故死んだはずの人間がこの場にいるのかとか、ここは一体何なのかとか……あの女は一体何なのかとか、さ」
薄氷の色の瞳が悪意に満ちて笑っている。この場を何としてでもめちゃくちゃにしてやろうという気配を感じて、ニヒトは一歩後ずさりたかった。手を掴まれていて叶わない。
「君は楽しいことは嫌いかい?」
「俺の楽しいと、あなたの楽しいが一致しているとは到底思えない」
「つまんない男だな。君は何のために戦っていたんだ?」
そろそろ不快の感情が全面に押し出されてくる。それをまるきり隠さぬ態度と表情で、ニヒトはニシュカを睨みつける。それでも彼はただ、そこにへらへらとした様子で存在していた。自分の正しさを欠片も疑っていないようだった。
「俺は村のために……一族のために、」
「今それに従う必要ってある?なくない?村もなければ一族もない。だってこの場にはあんたしかいない」
「ではどうしろと?ここに呼ばれた以上、あの【水族館の魔女】の言う、我らが王とやらに、従うしかないのでは」
「どうして?」
「どうして、って、それは……」
それが当然だと思っていた。
ニヒト・セラシオンは、個を殺して一族のために生きてきて、そしてある侵略に対して切り込み隊長として出向き、その首を落とされて死んだ。村がどうなったか、もう知る術はないだろう。少なくとも、自分の力の範囲では。
何の疑問に思ったこともなかったことに気づく。ニヒト・セラシオンに、個らしい個はなかった。次期族長候補の一人として育てられ、それを何の疑問にも思わず過ごしてきたし、そして彼は優秀だったので、次期族長はほぼ間違いなく彼だろうと言われていた。だから、誰かに従うことに、何の抵抗もない。
言葉に窮する。
「……」
「だろうと思ったぜ。レールの上を歩いてきた人間の反応だ」
「……だから何だ」
「もうその必要はないってことさ。だって僕たちは死んでいるんだもの!」
手を広げるニシュカの言う通りであり、今自分たちを縛っている(らしい)ものは、【水族館の魔女】と【我らが王】とやらしか存在しない。この男は一体何を考えているのか、ニヒトはまだ掴み損ねている。
少なくともろくでもないことだけは分かる。そもそもがろくでなしのように思えた。
「……それで、何だ。お前の望みは……」
「望みも何も。“好き勝手”やんない?って誘いだよ」
「……好き勝手」
魅力的な言葉に聞こえた。同時に果てしない破滅への誘いにも聞こえた。
「呼ばれました、従ってください、ハイソーデスカ、僕従います、なんて。――死ぬほどバカバカしいじゃん。勝手に呼んどいて使役します、だって?ふざけてない?」
「……だが。この誘いを受けたのは俺たち自身のはずで……」
「誘いは受けたよ。そして手も取った。けどこんなこと“聞いてない”ね」
屁理屈にも聞こえる。
けれど、そう語るニシュカ・ゼノハイラ・パーシスタンスは、あまりにも確かに個を持っていて、自分の足で歩もうとしている。
最期まで誰かのためにしか歩めなかったニヒトは、悟られないように奥歯を噛み締めた。
「僕は理論には従わない。僕が信じるのは確率だ!僕にまだ生きていられる可能性があるのなら、徹底的に足掻くよ。足掻いて足掻いて足掻いて足掻ききってもう一度死んでやる。その方が面白いから!」
「……」
ああ、狂っているな、と素直に思った。感じた。十八歳のニヒトには分からない。自分より年上の、全くの他人が何を思って自分に声をかけているのかが分からない。
ただ、そう、これから始まることは、
――もはや逃れられない定めだ。
「あなたが何を成そうとしているのかは知らないが、どうするかは俺が決める。それで問題ないだろう」
「……協力はしてくれない?」
「……何をしようとしているのかわからないのに協力しろと?それこそバカバカしい話だ。協力してほしいのなら、示してみせろ。示して、納得させてみろ」
「そうそう、そういうのが欲しかったんだよ。できるだけ君の邪魔はしないように頑張るよ。僕は好きなようにやる。君も好きなようにしろ。このろくでもない場所で生き抜くっていうのはそういうことさ!」
「……もう死んでいるのに?」
「そこはツッコまないでほしかったかな……」
別行動をすることにした。それに特段意図はなかったが、ニシュカにはむしろ都合が良いように思えた。
恐らく勇者狩りとやらをするときには、二人揃って呼ばれるのだ。それまではどうしていたっていい。
――神は運命の悪戯が好きだ。
キノイーグレンス・リーガレッセリーという、この世界では“勇者”と定義された深海人は、素直にそう思う。
あの城(……城?)からは故郷の海のにおいがする。それは絶対に覆しようがなく、そして抗えない事実だ。
ハービヒトキルシュタカージュ、ノルンミースエルズミア、そしてキノイーグレンス・リーガレッセリーの三人を中核とした集団、ライズアールの目的は、彩の深海国の女王ベルテットメルフルールの完全解放だ。
現体制下で完全にお飾りとなり、神託だとかなんとかを告げていることになっている存在にまで落ちぶれた(と言われている)女王を解放し、キノイたち深海人のアルカールカ改革派による新しいアルカールカをもたらす。メンバー集めから始まった地道な活動は、保守派上部の突然の騎士団に対するテコ入れで大きく前に進んだ。元第二十二小隊、名家リーガレッセリー家の息子であるキノイーグレンスの功績は大きい。
二人のオスの人魚だけでは到底集まらなかっただろう数の深海人が集い、今か今かと刃を研いでいる。腐敗した故郷を取り戻す戦いを、その矢面に立たせるのに、キノイーグレンス・リーガレッセリーは最も適切だった。保守派による騎士団へのテコ入れで、騎士団を追い出された元騎士だからだ。
――その中心にもなる騎士が、何故今この世界にいるのか。答えはあの、故郷のにおいのする城の中にある。
異世界に渡った経験もあり、陸上での活動も支障がほとんどない深海人というのは、実はほとんどいない。ライズアール内部ではキノイだけがそれを満たしており、致し方ないという他ない。
幸いにもライズアールを取りまとめているノルンミースエルズミアと、もうひとりのネーレーイスは大変頭が回るから、何かがあったとしても何とかしてくれるだろう、と思う。たぶん。
キノイは細剣を鞘から抜くと、目についた城に乗り込み始めた。この世界の理に従いながら、少しずつ目的に近づいていけばいい。それは、別の海で学んだことだった。
NEWS
《コズミックスフィア》に不穏なうわさが流れる遠くの地で、不可解な死を遂げた魔王がいたという
その死体は黒い錆になって、苦悶の形をして死んだという
魔王変異……誰かが名付けたそれは、瞬く間に広がる
魔王は死ぬ――
天球使『フォートリエ』
「やぁやぁ、魔王たち。ルールッを守っていますか?」
天球使『フォートリエ』
「ルールッを守らないものには、死が訪れるかもしれませんねぇ」
天球使『フォートリエ』
「魔王領域を空かしてはいけませんよ。決して……そして」
天球使『フォートリエ』
「キュアを信じるのです……それ以外は、すべてまやかしです」
天球使『リヴァリエ』
「遠くの地で魔王が死んだようだな。これは、ここでも起こりうる」
天球使『リヴァリエ』
「力を求めすぎた者の、末路というわけだ」
天球使『リヴァリエ』
「大いなる力には、危険が伴う。ということだ」
?????からのメッセージ
「おはよう、魔王の諸君(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「レガリアの覚醒は順調だ(眼鏡クイッ)あと数時間もあれば覚醒できる(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「(眼鏡クイッ)しかし、危険も多い(眼鏡クイッ)そう、変異の力だ(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「変わるというものは、よいことばかりではない(眼鏡クイッ)決して元に戻れないほど、破壊されてしまうこともある(眼鏡クイッ)」
白い蠅の魔王『スバタ』
「最近の敵の動きを追っている。君たちに伝えておく。僕は報告連絡を欠かさない。すごい!」
白い蠅の魔王『スバタ』
「敵――そう、『天球統率者』以外にも、敵はいる。それは、『変異の力を持ったもの』というべきか」
白い蠅の魔王『スバタ』
「異形の存在だ。影のように不気味に存在し、篝火のように邪悪な魂を燃やしている」
白い蠅の魔王『スバタ』
「これは恐ろしい力だ。気を付けなければならない……僕は、君が心配だ。君が死ぬことを考えると……ぶるぶる!」
白い蠅の魔王『スバタ』
「僕も気を付ける。最近、『奴』の周囲を嗅ぎまわりすぎた。危ないかもしれない」
白い蠅の魔王『スバタ』
「でも、大丈夫。僕はすごい。すごいやつなんだ……僕は……」
勇者『テオ』
「お前! また会ったな!!」
勇者『テオ』
「まぁ、話を聞いてくれ! 俺は魔王を探している」
勇者『テオ』
「俺にも、運命で結ばれた魔王がいるはずなんだ! 勇者には必ず一人いるように」
勇者『テオ』
「俺の魔王を見つけたら教えてくれ! じゃな! また!」
◆訓練
-好感度の訓練をしました今回作成の-好感度が-1減少し、経験値を得た
-好感度の訓練をしました今回作成の-好感度が-1減少し、経験値を得た
-好感度の訓練をしました今回作成の-好感度が-1減少し、経験値を得た
-好感度の訓練をしました今回作成の-好感度が-1減少し、経験値を得た
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が10上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が11上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました経験値が足りない
アクアトリエステは展示水槽:三角洲を購入した!!
アクアトリエステは夕暮れの獣を購入した!!
アクアトリエステはフローズンファンタズマを購入した!!
アクアトリエステはふつうの水路-0を購入した!!
アクアトリエステは夕暮れの獣を購入した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
金塊を200cに換金した!!
◆作製
展示水槽:タッチプールを作製した!!
◆レガリア決定
暁新世界 に決定!!
◆アセンブル
見張り台に展示水槽:溺死を装備した
エントランスにフローズンファンタズマを装備した
通路にあなたの水路を装備した
応接間にふつうの水路-0を装備した
商店街に展示水槽:三角洲を装備した
回廊に水音のする通路を装備した
三叉路に展示水槽:溺死を装備した
闘技場にあなたのビーストを装備した
幹部の部屋に夕暮れの獣を装備した
魔法陣に展示水槽:三角洲を装備した
奈落に夕暮れの獣を装備した
魔王領域に黄金の獣を装備した
◆心魂結束
種を蒔く魔王『ノイ』と心魂結束を結成した!!
◆対象指定
対象指定……フリー
ユニオン活動
深追憶水族館トリエステいきものふれあいコーナーの活動記録
◆ENo15とENo19の二人ユニオンです◆
水族館のいきものふれあいコーナー、の名残。
タッチプールには生き物はいないし、海水だけが揺蕩っている。
種を蒔く魔王『ノイ』の力により、鮮やかな花々が咲き誇っているが、それすら墓前の花に見える。
【可能性の魔女】ルシュティエッタは、主にここにいる。
水族館のいきものふれあいコーナー、の名残。
タッチプールには生き物はいないし、海水だけが揺蕩っている。
種を蒔く魔王『ノイ』の力により、鮮やかな花々が咲き誇っているが、それすら墓前の花に見える。
【可能性の魔女】ルシュティエッタは、主にここにいる。
経験値の訓練をしました
経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
ENo.15からのメッセージ>>ルティ
「そうそう、来週からきっと騒がしくなるわ」 ルティ
「礼儀のなってない男と、礼儀のある男が私の仕事をようやく変わってくれる。楽ができるわ」 ENo.19からのメッセージ>>
猫様
「茶葉を集める……お茶会の準備でもしていたのか?」 ノイ
「このへんも昔は茶畑だったりしたんすかねぇ。にしてはずいぶん荒れてるけど」 ノイ
「俺が咲かせる花もホンモノとはちょっと違うみたいで……あ、こいつらから蜜もらえるんで、砂糖は大丈夫っす!」
/22/言葉に応えるように花が一輪にゅっと伸びてきた
メッセージ
ENo.12からのメッセージ>>
佇む女
「…………」 足元に何頭かの小動物──ケープハイラックスを従えた女が立っている。
あなたたちからやや離れて、様子をこそこそと窺っているようだ。 小動物の群れの中の一頭
「話しかけないのか?」 小動物の群れの中の一頭
「様子を窺いすぎて逆に相手の警戒を誘ってない?」 小動物の群れの中の一頭
「『楽団』がいないと他人にも話しかけられないのか?」 叫ぶ女
「ううううるせえーっ! 人見知りで悪かったな!
ていうかあれちょっと……怖いでしょ!
ほかの『魔王』がどんな感じなのか様子見よっかな、とか言ったけど……」 激昂する女
「絶対カタギじゃないでしょあれ! おかしいでしょ!
デカい! 怖い! 説明不要! 頭からバリバリ食べられちゃうかも知んないでしょ!」 何かに気づいた女
「………あっ」 言い訳をする女
「い、いや、何でもないんです。大丈夫です。
敵意があるとか悪意があるとか危害を加えるとかそういう感じではないんで!
マジで大丈夫なんで、ヘヘ……」 自己紹介する女
「わ、わたくし、魔王……の代行……をしております、『指揮者』の三原辰乃と申します。
いやマジで敵とかじゃないんで、以後お見知りおきを……」
メッセージを送信しました
>>Eno.15:
佇む女
「…………」 足元に何頭かの小動物──ケープハイラックスを従えた女が立っている。
あなたたちからやや離れて、様子をこそこそと窺っているようだ。 小動物の群れの中の一頭
「話しかけないのか?」 小動物の群れの中の一頭
「様子を窺いすぎて逆に相手の警戒を誘ってない?」 小動物の群れの中の一頭
「『楽団』がいないと他人にも話しかけられないのか?」 叫ぶ女
「ううううるせえーっ! 人見知りで悪かったな!
ていうかあれちょっと……怖いでしょ!
ほかの『魔王』がどんな感じなのか様子見よっかな、とか言ったけど……」 激昂する女
「絶対カタギじゃないでしょあれ! おかしいでしょ!
デカい! 怖い! 説明不要! 頭からバリバリ食べられちゃうかも知んないでしょ!」 何かに気づいた女
「………あっ」 言い訳をする女
「い、いや、何でもないんです。大丈夫です。
敵意があるとか悪意があるとか危害を加えるとかそういう感じではないんで!
マジで大丈夫なんで、ヘヘ……」 自己紹介する女
「わ、わたくし、魔王……の代行……をしております、『指揮者』の三原辰乃と申します。
いやマジで敵とかじゃないんで、以後お見知りおきを……」
メッセージを送信しました
>>Eno.15:
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
精算
売上高 62
攻撃戦果収入12.33
支援戦果収入8.85
防衛戦果収入51.03
捕虜交換 60
戦闘報酬132
販売数補正 0.4%
売上均衡補正 5.6%
戦闘報酬均衡補正4.94%
合計現金収入215
獲得レートポイント215
➡再更新保証223
【!】摘発 あなたのダンジョンは摘発されました……
収入 3300moneyがかき集められました
【!】召喚費用 125moneyを消費しました
【!】経費 3482moneyを消費しました
パーツ販売数 4個
今回の購入者-->>15 >>32 >>58 >>82
◆経験値が25増加しました……
◆黄金の獣 は破壊されてしまった……
◆キノイーグレンス・リーガレッセリー は メガストレージ を習得したようだ……
あなたは9回カルマを重ねました
あなたは2回和解しました
攻撃戦果収入12.33
支援戦果収入8.85
防衛戦果収入51.03
捕虜交換 60
戦闘報酬132
販売数補正 0.4%
売上均衡補正 5.6%
戦闘報酬均衡補正4.94%
合計現金収入215
獲得レートポイント215
➡再更新保証223
【!】摘発 あなたのダンジョンは摘発されました……
収入 3300moneyがかき集められました
【!】召喚費用 125moneyを消費しました
【!】経費 3482moneyを消費しました
パーツ販売数 4個
今回の購入者-->>15 >>32 >>58 >>82
◆経験値が25増加しました……
◆黄金の獣 は破壊されてしまった……
◆キノイーグレンス・リーガレッセリー は メガストレージ を習得したようだ……
あなたは9回カルマを重ねました
あなたは2回和解しました
キャラデータ
名前
深追憶水族館『トリエステ』
愛称
アクアトリエステ
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あなたは摘発されています。違法性の少ないユニットを選んで装備し、キュアの魔法を発動させなければなりません キュアを発動させるには、レガリアに天光天摩か暁新世界を選択する必要があります プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
深追憶水族館『トリエステ』。 死の気配を濃厚に纏った、腐敗した鯨の形をした動く水族館。中には生きているものは誰もいない。 【水族館の冥王】:水族館の主。 【可能性の魔女】ルシュティエッタ:水族館の仮の管理人。 日記まとめ:http://midnight.raindrop.jp/trieste2/ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あなたの作製した勇者 キノイーグレンス・リーガレッセリー
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5 __6__7__8__9_10_11 _12_13_14_15_16_17 _18_19_20_21_22_23 |
お城データ |
|
|
ID | 種別 | 名前 | 詳細 |
---|---|---|---|
1 | --- | --- | --- |
2 | 冷気罠:水牢の罠 | あなたの水牢の罠 [20] | ▼詳細 |
3 | 冷気建築:水路 | あなたの水路 [20] | ▼詳細 |
4 | --- | --- | --- |
5 | 冷気罠:水牢の罠 | あなたの水牢の罠 [20] | ▼詳細 |
6 | --- | --- | --- |
7 | --- | --- | --- |
8 | 冷気護衛:ビースト | あなたのビースト [20] | ▼詳細 |
9 | 冷気建築:水路 | あなたの水路 [20] | ▼詳細 |
10 | 電撃護衛:クラウド | あなたのクラウド [20] | ▼詳細 |
11 | 電撃建築:尖塔 | あなたの尖塔 [20] | ▼詳細 |
12 | 冷気護衛:ビースト | あなたのビースト [20] | ▼詳細 |
13 | カルマ冷気罠:水牢の罠 | 展示水槽:溺死 [20] | ▼詳細 |
14 | カルマ冷気建築:水路 | 展示水槽:三角洲 [20] | ▼詳細 |
15 | カルマ冷気罠:水牢の罠 | 展示水槽:溺死 [20] | ▼詳細 |
16 | --- | --- | --- |
17 | カルマ冷気罠:水牢の罠 | 水音のする通路 [20] | ▼詳細 |
18 | 商品罠:商品の罠 | 硬質グミ [21] | ▼詳細 |
19 | カルマ冷気建築:水路 | 展示水槽:タッチプール [21] | ▼詳細 |
20 | カルマ冷気建築:水路 | 展示水槽:三角洲 [20] | ▼詳細 |
21 | カルマ冷気護衛:ビースト | 夕暮れの獣 [20] | ▼詳細 |
22 | カルマ冷気建築:水路 | フローズンファンタズマ [20] | ▼詳細 |
23 | カルマ冷気建築:水路 | ふつうの水路-0 [20] | ▼詳細 |
24 | カルマ冷気護衛:ビースト | 夕暮れの獣 [20] | ▼詳細 |
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次回の報酬ボーナス
売上均衡補正 | 6.3% |
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戦闘報酬均衡補正 | 10.79% |
明日の戦場
作戦開始……8時00分 第1ブロック 「ヴィスラ滅光の中枢」
コズミックスフィアの中枢にして、全ての光が囚われた場所。ここは暖かく、魂の安らげる場所
ID-1 累々たる資本の魔王『ゼゼ』 |
ID-2 Namely Manifest Zombie |
ID-3 桔梗の天蓋の魔王『ユメミヤ』 |
ID-4 ぽかぽか魔王『アンドレシア』 |
ID-5 凍てつく雪の魔王『フロワ』 |
ID-6 氷水の魔王『フラウシュテリア』 |
ID-7 普通マジシャン |
ID-8 朝焼け3時の魔王『ターピ』 |
ID-9 姉を探す魔王『ランズ』 |
ID-10 電算の派遣魔王をする有澤 |
ID-11 風見鶏が指し示した魔王『ペト』 |
ID-12 アンシィ・スクリミル |
ID-13 魔王「蚕影」 |
ID-14 帰ってきた魔王少女ベーシックインカム子さん |
ID-15 カゲロウ |
ID-16 花咲巴御前友則 |
ID-17 ダンジョンの奥にひきこもるホークアイ |
ID-18 ぷりーずぷれすみー |
ID-19 のりたま |
ID-20 深追憶水族館『トリエステ』 |
ID-21 種を蒔く魔王『ノイ』 |
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--- | --- | - vs - | --- | --- |
ID-51 さまよう鎧の勇者『ト』 |
ID-52 氷柱咲く『エッシュー』 |
ID-53 土方都市造 |
ID-54 慵い『シトマツ』 |
ID-55 流浪の徳聖魔治療型勇者 |
ID-56 流浪の徳聖魔護衛型勇者 |
ID-57 流浪の徳物理治療型勇者 |
ID-58 ブリティッシュナイト |
ID-59 流浪のカルマ物理魔術型勇者 |
ID-60 冒険者の姿映し『カーリナ・アエロー』 |
ID-61 密林のダンボール箱(猫) |
ID-62 黒衣の護衛 |
ID-63 流浪のカルマ電撃護衛型勇者 |
ID-64 拙者意味もなくその場でクルクル回転するの大好き侍 |
ID-65 流浪のカルマ聖魔魔術型勇者 |
ID-66 流浪のカルマ聖魔治療型勇者 |
ID-67 鶏冠の王子『ラブドール・ヘリックス』 |
ID-68 キノイーグレンス・リーガレッセリー |
ID-69 /1/リーサルボタンマン |
ID-70 すいか |
ID-71 流浪の徳冷気治療型勇者 |
すいか 攻撃種別:徳物理護衛 習得魔法: フリーズブレス ライトニングサージ キュア レベル :14 勇者情報:正体不明 |