ENo.0194　鍵原ユキと天眼石蝶也

[いつかのどこかのだれかのなにか]

「(…………)」
「(……すぐ消えたから、いいものの)」
「(プライベートを覗くなんて、趣味が悪いなあ)」
「(警告はしたけれど、また覗いてきたら、どうしようかな)」
「(……桜の肥料にでも、してしまおうか)」
「(……おや？)」

「……ああ、きみ、起きてしまったのかい。大丈夫だよ。まだ眠っててもいい。何があろうと、絶対に、きみを守るから……」


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日誌 記録者：天眼石蝶也

さ～て今日もお店をやるぞ～わ～い。
……うん、そういうキャラじゃないのはわかってるよ。だからそんな目で見ないでユキちん。

しかし、完全にお店やってる場合じゃないよねえ。これ絶対ヤバいよね。
世界滅んだらぼくたちどうなるんだろう、っていうのはぼくも気になってるよ。
ぼくはフツーのねこよりも生きたからそろそろお迎えが来るかな～？ってちょっと思うんだけど、ユキちんは死んだら困るよねえ。まだ若いし。
……ここで死んだら、ぼくのゲーセンどうなるのかなって考えたら、やっぱまだ死ねないなあとは思うけど。

もしぼくだけ死んでユキちん生き残っちゃったら、ぼくのお店、なんとかしてね。店長やってとは言わないから、加戸田っちとかに判断仰いどいて。ユキちんは手続きできなさそうだし。
でも、それができなかったら、どっちも生き残れそうになかったら、ユキちん、キミも道連れだ。わはは。

……男二人心中、ぼくは普通にいやだから、必死になるけどね！