ENo.0017　阿山 煕＆阿山 ニール

何やら真剣に話し込んでいる『人外』の『青年』達・・・・。


ニール「神の建造か・・・・なかなか大それた事をする事になっているのか・・・・うーん・・・・」

ネイ「あの『少年』の言う事が正しければな・・・・しかし更に、この時代から『500年』後か・・・・その時には魔王は去り世界は科学主体の世界に変貌していくと言う事か・・・・」

ノア「そうみたいだな・・・・そこから更に『500～1000年』以上後には俺達や『コウ君達』が行った状態・・・・霧に覆われ荒廃した世界になると言う事か・・・・」

ヒカル「ホンマにスケールのデカい話になって来たな・・・・」

ニール「本当にね・・・・しかし『魔王』は別次元へ去っても『勇者』は去らずに残ったみたいなんだよね」

ネイ「そうなんだよな・・・・あの時代にも確認できただけでも2人・・・・しかも『最後に涙を盗んだ勇者≪サルナス≫』の子孫が居たからな・・・・ましてやレガリアの一つ『幻影跳梁』の力を使ってたし・・・・てか『魔王』だけでなく『勇者』も使えたのかよと・・・・」

ノア「まぁ曰く・・・・あの『一族』はレガリアの『封印』と『開封』を任されていたらしいから『例外』だったのかもよ？」

ヒカル「そういえば・・・・俺等が『商売』やってた時に『魔王』やめて『勇者化』してたのが居てたとか言うてた気がするんやが・・・・商売できなくなって苦肉の策として・・・・」

ノア「うぇ・・・・マジか・・・・でも、そう言えば『ファイル』に書いてあったような・・・・？」

ニール「まぁ・・・・何れにせよ、どの時代においても『ドゥルガー』が深く関与しているって言うのには変わりはないんだよね・・・・そして『18の神器』・・・・『レガリア』もね」

ネイ「そういやレガリアと言えば『第二覚醒』によって魔王が『完全な不老不死』になるらしいが・・・・」

ヒカル「それについては・・・・俺達には『効果』は無いやろうな・・・・俺等の『中身』の『正体』的にな・・・・」

ノア「せやな・・・・何せ俺等の中身は『無』って奴だからな・・・・しいて言うと今の『体』に入ってるのは『本体』から伸ばしている『端末』だけどな？」

ネイ「だな・・・・まぁその『無』ゆえに、その『恩恵』も打ち消してしまうだろうよ・・・・『本能的』にな？」

ニール「そして・・・・僕だけはヒロ兄ちゃんやノアとネイとは『別』の存在・・・・『有』にも『無』にも属さない存在・・・・『空』って奴だしね・・・・有と無に取り付き喰い尽くす『寄生虫』・・・・恐らく『最悪の存在』のね？」

ノア「ニール・・・・もう完全に『思い出して』いたんだな・・・・」

ニール「流石にね・・・・でも、まだ100%思い出してる訳じゃないからね・・・・まぁ『人の体』に入っている、お蔭かもだけど」

ネイ「そうか・・・・しかし大丈夫なのか・・・・その・・・・『本能的』に俺達を『喰い尽くしたい』と思ったりしないのか？」

ニール「その辺は大丈夫だよ、何と言うかノアとネイと一緒に居るだけで満たされている感じがして安心できる感じがしてるから・・・・ただ一つだけ『知識』を満たしたい・・・・『知識欲』が強くなったくらいかな？」

ヒカル「さよか・・・・それなら安心やな・・・・しかし他の『魔王』と比べて俺等が『覚醒』しにくいのは・・・・もしかしなくても・・・・」

ニール「うん・・・・明らかに『中身』のお蔭だろうね・・・・そもそも『最初の覚醒』の恩恵も碌に受けれてない時点で・・・・」

ネイ「結局、そう言うオチかよ・・・・」

ノア「めっさ損しているじゃねぇか俺達！？」

ヒカル「ホンマにな・・・・でも、それでも何とかなっているからマシと言うべきか・・・・」

ニール「まぁ・・・・いろいろ知っていると言う点を差し引いてのハンデと言う事で考えようか・・・・ほら僕等は『知識』も『技術』もある訳だし・・・・」

ノア「にしても重いハンデだと思うけどな・・・・」

ネイ「だな・・・・結局は、この世界にある物でやり繰りしているわけやし？」

ヒカル「せやな・・・・でも、お前らのお蔭で基本的な『レガリア』の『魔法』だけは発動は出来ている訳やし・・・・多少、覚醒できなくても何とかはなるよな？」

ニール「多分ね・・・・とは言え、そろそろ『目的地』に近づいて来たし何かありそうだよね？」

ノア「だな・・・・まぁ何があるかは見当が付かないけどな？」

ネイ「せやな・・・・取り敢えずは気を付けて行こうや？」

ヒカル「ホンマにな・・・・まぁ気を抜かず・・・・」

ニール「安全第一に・・・・頑張ろうね？」

ヒカル「おうよ！」

ノア「了解！」

ネイ「無理せずにな？」

ニール「うん・・・・それじゃあ先へ進もうっ！」



と・・・・ヒカルやニール達の『中身』が判明したのだが・・・・『見た目』は如何あれ『体』は『人間』には違いないので結局、人並みの事しか出来ないのだが・・・・。

そして『中身』のお蔭で『レガリア』の『覚醒した力』を上手く引き出せない事も分かってしまったようだ。

とは言え運が良ければ、その力を引き出せる可能性もあるかもしれないのだが・・・・流石に『不老不死』の恩恵には与れないようだ。

さて・・・・いよいよ『コズミックスフィア』にある『目的地』へと近づいて来たようだが・・・・果たして一体この先に何があるのかは今はまだ分からないが・・・・彼等なら何とかなるだろう・・・・多分。

とりあえず、つくっただけｗ