ENo.0072　レユーサ・クェリフィート

『今日は魔力の糸を編みました』

『わたしの住んでた所じゃただのお飾りにしか使われなかったけど』
『でも作るのは楽しかったです。沢山できたのでちょっと自分用にもしました』

『へへ、水を通すとひんやりしてて丁度いいです』

『明日も頑張りましょう』




「ん〜〜〜……ギャー！」

(昼下がり、水をもろに被る少女)
(問題の糸の片側は水に漬けられていた。勢いに耐えられていないのか、もう片側が暴れホースの様にのたうち回っている)

「うううう……火属性に水は厳しいのです。もう許しませんよ…」


(そう言うとばたばたと長剣を取ってきて)

(すらりと鞘から抜き、糸に向かって構える)


「父様に習った剣術……見せる時です！」

(容赦の無い一閃)


(糸ははらはらと空気に解けていく。絶対に見せる場面が違った)

「……ふいい、楽勝でしたね」

(ずぶ濡れ少女は満足感に包まれた。自分用の糸は無くなった)

あらゆる種類の木々がねじれ、取り込まれた一本の大樹が生えている。

『プランタ・タルタリカ・バロメッツ』と書かれた看板があるが特に羊が生えてくる様子はない。

様々な形の葉が作る木漏れ日の下にあるハンモック、ごつごつとした木肌にはめ込まれた丸い窓。




これは『気品』ある、巨大なツリーハウスだ。


・気品ユニオンをします
・ツリーハウスへの来訪、宿泊、生活が可能です
・カントリーな雰囲気のおうちライフが楽しめます
・火気許容状態