ENo.0068　ベーガ

サニポは店の壁を補修し、天井の穴を塞いだ…。

「ふぅ、こんなところでしょうか…」
（床がベコベコに凹んでるけど、オシャレということで…）

「……ありがとう」

*ベーガはサニポの尻尾に付いていた汚れを手で払った*

「あっ！ありがとう、ございます」
「……」

（いやいや、前にもやったよコレ、照れてる場合じゃないから）
「ベーガ様、できるだけ光というか…、オーラは抑えていただけますか？」

「……？」

「え？抑えてるよ？…って顔されてますが、見ての通りお店がもうボロボロなので、ハイ」

「……ごめんなさい」

「えと、もう少しリラックスされると良いかな～って、思います」
「お客様も怯ェ…身構えてしまうので、こう、肩の力を抜いて、自然体って感じで！」

「……」
*サニポの顔を見つめ、コクコクと頷く*
「……こう？」
*店内の圧迫感が薄れる…*

「オォ！スゴイ！その調子です！これなら翼も動かせるかも！」

（……私のせいで、飛べなかったのかな）