ENo.0236　ミニモフッズ

ラウが淹れてくれた紅茶を楽しんだミニもふ達。
こう見えても魔王に仕え、共に戦ってきた猛者の集まりです。
方針が決まれば、行動は早いものでした。

「ぷうぷ？」

そっちはどう？

「がう！ぎゃぎゃぎゃっ！」

おう！しっかり出たぜ！

ミニもふ達の中でも最初に生まれたミニ白もふが中心となり、お店に配置するものを生み出していました。
背中に枝と翼に似た葉が生えたミニもふもどきは、勇者達の目を楽します植物を育てています。

「ぷっ！」

そっか！

「ぴゃあぷ？ぴっぴっ、ぷいきゅあ」

そっちは？おてて、痛くない？

「ぷきゅぷきゅ！ぴゃあぷ！」

大丈夫！任せて！

毛を緑色に染めている(もちろん害はありません)ミニ緑もふは、暖炉石と呼ばれる暖かい石を砕き、居心地のよいお店作りを目指しています。

「ぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃ」

ああああああああ。

「ぷっ……ぷきゅぷきゅ」

そっ……ちは大丈夫そうだね。

毒沼でもへっちゃらなミニ紫もふは、電気風呂の安全性をその身でもって(？)試していました。

「…………」

…………

「きゅっ……あっぴゃぴゃいぴゃあぷ……」

ムッ……また何か面白そうな事してる……

そして、特に変わり者であるミニ監視もふは何かをしてました。
寡黙なミニ監視もふが仕事熱心な事をミニ白もふはよく知っています。
なのでワクワクしながらも、自ら呼び出してくれるまで待つ事にしました。

「ぷきゃっ……ぴい、きゅいきゅい」

さて……ボクも行かないとな。

皆がそれぞれ作業をしている事を確認したミニ白もふは、一緒におもてなししてくれる人達を探しに出かけました。

「……ちっちゃいのに働き者だわ……」

小さな彼らに合わせた小さなカップを片付けながら、ラウはしみじみと零しました。
そう。小さな小さな魔王達は可愛いだけでなく、仕事も出来るもふもふなのです。

もふもふもふもふ……
とにかくもふもふにまみれ、その魅力に取り憑かれるだけのユニオン。
もふもふを可愛がるもよし。もふもふに可愛がられるもよし。