ENo.0084　ウオズミ博士と奇怪な下僕共

「博士、いや魔王。新たな魔術が開発されたって話ッスね」
「そーなのー楽しみー。
ぐりゅんぶりゅん弄るかもしれないぞギベちゃん」



　内部開発(意味深)が進む中、クレイドル内では···
「まず自己紹介をしよう···オイラはマジもんのおばけと化した
元夜鬼だ。末尾５で名前は最期までなかった」
「えー、でも名前ないと呼びにくいなあ。
ゴキとかどう?」
「んなゴキブリみてえな名前嫌だよ」
「じゃあゴウキ」
「もうそれでええわ···で、な。
オイラも好きで此処にいるわけじゃねーんだが、どうにも『縛られてる』ようでな」
「離れられない制約みたいのがある···?」
「恐らくな。この城はギベオンの機体『リラ』主体なんだが
『リラ』はオイラの死骸をベースに造られてる。
それが絡んでるんじゃねーかなー···」

　クレイドルはナナキの肉片から出来ており、リラはゴウキの死骸で出来ている···。何ともウオズミ博士もといウオズミ魔王らしいクレイジーでエキセントリックな設計だ。

　そして聞けば、ゴウキ殺害とギベオン発狂の元凶は
同一人物だとか。

「ひええ、ギベオンさん捜してお家に入った途端
くびちょんぱ···?」
「気づいた時には、床上から自分の尻見てたぜ。
痛ぇって思う間もなく、もう意識もなくなって···このザマよ」
「かわいそうに···」
「同情すんならオイラに協力してくれよな。
おめーにだけ見えてるって状況は良いアドバンテージになりそうなんだよ。
もしかしたら、博士達だけでなく元凶も見えてねーかもしれねえからな」
「そ、そうかもしれないけど
本当に思い通りにいったらどうするの···?」
「決まってんだろ、ゆくゆくは復讐よ。
ギベオンなしじゃあ動けねーが、そのための準備だと思って
今は黙って体ん中弄らせてリラ···もといオイラも強化するぜ」
「(ひええ、ゴウキも野心家だー···)」



「そうだすいぞくかん新調しないと。すいぞくかーん」
「(うっまた水路か···水路って何かむずむずして
頻尿気味になっちまうんだよな···)」

日の光が差し込む洞窟の一角に設けられた、エフィリン姉妹（主にシホ）が設営した住居兼作業小屋
工房らしく熱源、水源、電源、土壌、光源、暗所など工作に必要と判断されたものが揃えられている。…今のところ、どれも規模と力は小さいが…。
小屋の前には焚き火と丸太の椅子の備えられたスペースがある。


シホ「こんにちは、シホ・エフィリンです！ここは機転一点張りの機転極ユニオンです！」

ユーマ「ごきげんよう、ユーマ・エフィリンです。シホの言うとおり、ここは機転を鍛えることが最優先のユニオンだから、参加者のＲＰの有無は気にしないわ。」

シホ「ここには工房として必要なものが揃えられているし、キャンプ場として使えるスペースもあるから、それらを使ったＲＰや日記への記入もオッケーだよ！でも、道具類は大事に使ってね。」

ユーマ「勇者達を相手にした商売戦が控えているんだから、ここでゆっくりしていっていくといいと思うわ。全員分の寝具も用意してあげるから。」


ユーマ「今、ワークショップ内にある主な設備はこんな感じだよ！」

火の源 Lv.1/5：小さなキャンプファイア
水の源 Lv.1/5：ささやかな湧き水
雷の源 Lv.1/5：手回し発電機
地の源 Lv.1/5：やせた土入りのプランター
光の源 Lv.1/5：今にも崩れてきそうな岩壁から差し込む一筋の光
闇の源 Lv.1/5：朽木の木箱の暗室
眠の源 Lv.1/5：寝袋

ユーマ「設備の改造ロールも遠慮なくどうぞ。その時は強化は一回の更新で、一人につきどれか一つの設備のレベルを１上げる塩梅にするつもりなのでよろしくね。」


シホ「今現在いる方々は、人魚、獣人、黒いマスコット的な方とお仲間さんたち…って感じだね。」

ユーマ「会話があろうと無かろうと、私達は気ままにすごしているから、ユニオンへの参加は遠慮なくどうぞ。」



シホ「とりあえずはこんな感じかな？」

ユーマ「そうね。ではでは…。」