第6回目 正午12時の雇われ指揮者『三原辰乃』
◆日記
魔王城に響く楽器の音色はすっかり少なくなっていた。
『天球使』の光の縛鎖から逃れ、キュアを維持するためには、演奏の頭数も最低限に絞らなければならない。
ヴァイオリンとピアノ……それこそ、指揮者が必要かどうか怪しくなるぐらいの少人数構成だが、彼らは辰乃の指揮を受けないと働いてくれないので、とりあえず指揮棒を振っている。……そもそも曲も分からず打ち合わせもせず指揮棒を持つ指揮者など、本当なら必要ないというのはもちろんとして。
曲調は軽快で華やか。人数を揃えたオーケストラに比べれば当然壮大さや絢爛さはないけれども、とかく軽妙で小気味よい。
前に聞いた曲が目の前に天上の花畑が広がるような圧倒的な明るさなら、こちらは夜に灯るどこか薄暗い明かり、ステップを踏んで踊り出したくなるような楽曲だった。
そんな運動神経も体力も辰乃にはないけれど。気分の問題だ。
その構造を取り戻し、広大さを復活させた辰乃の魔王城のエントランスを、悠然と勇者が進むのが見える。
そこに炎の色はなかった。
(いないのか)
落胆するのが、自分であからさまに分かる。
勇者であれば、だれでもいいというわけではない。あの『回転する火の目の勇者』でなければならない。
あの勇者を殺すか、あるいは殺されるかしたい。
まぎれもない、辰乃自身の欲望としてそれがある。
しかし、なぜかは分からない。かの勇者に対する執着を自覚していも、その理由は見えないままだ。
ただそれは、取り立てて不思議がることではないのかも知れない。
およそ、この魔王城で起こることは不可解で、不条理で、不合理で、理解しがたいことばかりなのだ。自分の本当の名前さえ思い出せないのだから、自分の心の動きひとつ理解できなかったところでどうだというのか、とも思う。
そして、理性は自分はこんな場所におらず、さっさと元の世界に帰るべきだと告げている。
そのためには、あのアルドリクの期待に応え、指揮者の仕事をこなす必要があるだろう。
「気をつけろ」
「息を潜めろ」
「『天球使』たちに見つかるな」
「影の力に気がつかれるな」
ケープハイラックスたちの声は、いつもよりどこかひそやかだった。
キュアが発動していても、影の力が少しでも強まれば『天球使』たちはたちどころに魔王城に光の縛鎖を張り巡らせる。派手な立ち回りは避けなければいけなかった。
ピアノがあるとは言え、楽団の頭数がこれほど少ないのはどうも心許ないのだが、それでもほかの魔王たちが影の力を使っていなければ、相対的に辰乃たちが目立ってしまうのだ。
さっきの今となると、『天球使』たちも余計に目を光らせているはずだ。あろうことか、『天球使』たちがわずかな影の力さえ見つけられるように手助けする魔法を発動させる魔王さえいて、まったく油断がならないのである。
「『玩弄する言語の魔王』は……?」
「あそこだ」
「今は奈落にいる」
「呑気に歩いているな」
「いい気なもんだ」
辰乃の独り言めいた問いに答えて、小動物たちが辰乃の足元を駆け巡りながら声を上げた。
成る程確かに目を向ければ、この魔王の間に近い深層、アルドリク=フロベールが散歩でもするように歩いているのが見える。
勇者が攻めてきたのに気が付いていないのか、それとも勇者が攻めてきてもすべてを辰乃に任せようというのか、こちらに戻ってくる気配も、辰乃の代わりに魔王城の指揮を執る様子もなかった。
──{かれ}は、本当にこの魔王城の主なのか?
ケープハイラックスたちが投げかけた疑問が、ふたたび蘇ってくる。
それと同時に、もうひとつの疑念も。
(今、こいつは魔王城を見通したな。私と同じように……)
何もそれは、今に始まったわけではない。ケープハイラックスたちはつねに辰乃と同じものを見ている。
この魔王城の四畳半の領域を見通せないことをもって、アルドリクがこの魔王城の主ではないという疑いが発せられるなら、翻って辰乃の傍らにいて魔王領域を把握するこの小動物たちは、この小動物たちのあいだに分散したこの少年はいったい何者であるのか。
「あっ」
「こら、よそ見をするな」
「入られているぞ、指揮者(コンダクター)!」
「えっ、うわっ、うわわっ!」
鋭く叫ばれ、辰乃は慌てて魔王領域を見回した。魔王城に入り込んだ勇者は見張り台を通り過ぎ、エントランスを抜けて、その先の通路を抜けようとしているところだ。指揮棒を振り回し、停滞していた楽団を再び働かせる。
魔王の力が展開される支配空間、あらゆる世界が詰め込めると称される四畳半の無辺の魔王城であるけれど、魔王領域で魔法を発動するため、魔王城の編成(アセンブル)を行うために、おおむね共通した構造を持っていた。
たとえば、外敵を迎える見張り台にエントランス、応接間、三叉路に商店街、回廊に闘技場。
これらは必ずしも、名前通りの機能を果たす区画ではない。そう名付けられた場所に何を置くかは、あくまで魔王の裁量に任されている。そこに魔法の発動に必要なものを配置する。
勇者を迎え撃つため……あるいは、勇者を{宥めすかすため}だ。
「がっ、楽団!」
魔王の間の冷たい床の上で、辰乃は指揮棒を勇者へ向けて差し向けた。
夜の舞いのようであった音楽は様相をがらりと変えて、昼下がりのような緩やかさと優美さを旋律に纏う。
……それは、辰乃も聞いたことがある曲だった。
どこで聞いたかは思い出せない。ただ、間違いなくこれは、元の世界、日本のどこかで聞いた曲だ。時折、『揺蕩する影法師』たちは、こうして辰乃の知っている曲を奏でることがあった。
この世界と、辰乃の住んでいた世界はどこかで繋がっている。知っている曲が魔王城に響き渡る時、辰乃はふと、状況を忘れて安心させられる。
すべては、幻かも知れないのだが。
鎧を身に纏った勇者の足が、曲が変わったのに反応してぴたりと止まった。
警戒したのか、それとも曲を気に入ったのか、とにかく今は止まってくれれば何でもよかった。勇者の考えていることは、辰乃には分からない。
ピアノの伴奏を背に、ヴァイオリンを奏でる影の楽士がゆっくりと勇者へ歩み寄った。
辰乃は指揮棒を振りながら固唾を呑む。上手くいけば楽士は勇者と{和解}して、一度はこの城から去ってくれるはずだった。
魔王領域の中においても、鎧の中を見通すことはできない。だが、動かないということは、曲に聞き入ってくれているのかも知れない。
と。
「あっ」
不意に上がった声に、辰乃はびくりと肩を跳ね上げた。指揮棒が同じように不随意に動くのを急いで引き戻し、ふたたび一定のリズムを刻む。
もともと楽士たちは辰乃の指揮をしっかり見て演奏しているわけではないのだから、ちょっとぐらい動きが乱れても何ということはないかも知れない。しかし、この世界ではとにかく、何が起こるか分からないのだ。まったく心臓によくない。
「い、いきなり何だ、小動物──」
文句の言葉を、辰乃は途中で止める。いったい、ケープハイラックスが何に反応したのか、それが分かったからだ。
アルドリクがいる。
奈落にいたはずの『玩弄する言語の魔王』──アルドリクが、いつの間にか悠然と魔王城の通路を進んでいるのが見えた。
いや、たぶん、驚くに値しない。ここは本来、彼の魔王領域なのだから、その思い通りにならないものはない。距離など、何の意味も為さない。さっき辰乃の前に現れた時も、アルドリクは唐突だった。
アルドリクは奈落で見た時と同じように、散歩でもするかのように無造作に歩く。その先には、動きを止めた勇者がいる。
「あ、まさか」
こちらに背を向けたアルドリクが、辰乃の漏らしたつぶやきに反応して、こちらを一瞥したようにも思った。
だが、それが確かなことであるか辰乃が考えるうちに、アルドリクは影の楽士の横をすり抜けて、勇者の前に立つ。
──塩が。
視界の中にわずかに散った。
そう思った時にはもう、勇者は姿かたちを失い、アルドリクの足元で塩と化している。
舞台の上に立つように、観客に応えるように、けれど控えめに、アルドリクはこちらに背を向けたまま、緩やかに手を広げた。
◇ ◆ ◇
辰乃は魔王の間で土下座している。
「わたくしなどが魔王さまを疑ったりなんかして本当に申し訳ありません……殺さないで……」
魔王の間の玉座に腰かけたアルドリクは、渡された王冠とマントを床に置いて、相変わらず酷薄なまなざしで辰乃を見下ろしていた。
「殺しはしない。お前はよくやってくれている。
ただ、疑われているようだったから証明してやったまでだ。あと、この王冠すげえお前の汗が染みてる」
「ギャーッすいませんマジで汗っかきなんでッあっもったいないお褒めの言葉いただきありがとうございます! カスですいません!」
礼を言うのだか、謝罪をするのだか、命乞いをするのだかよく分からなくなってきた。アルドリクは呆れたようにため息をつくと、玉座から立ち上がって辰乃の前までゆっくりと歩いてくる。
「まあ、とにかくだ、指揮者(コンダクター)。お前はこれからも代行として、この魔王城を護ってくれればいい。やってくれるな」
「はい! もちろんでございます! 身命を賭してことに当たらせていただきます!」
勢いよく言い切ってから、辰乃は顔を上げる。アルドリクが笑みを浮かべて鷹揚に頷くのを見て、心から安堵する……
「………………あっ! 違う!」
帰還の願いをするつもりだったことを思い出したのは、アルドリクが魔王の間を去ってからだった。
ケープハイラックスは、やはりいつの間にか逃げていた。
『天球使』の光の縛鎖から逃れ、キュアを維持するためには、演奏の頭数も最低限に絞らなければならない。
ヴァイオリンとピアノ……それこそ、指揮者が必要かどうか怪しくなるぐらいの少人数構成だが、彼らは辰乃の指揮を受けないと働いてくれないので、とりあえず指揮棒を振っている。……そもそも曲も分からず打ち合わせもせず指揮棒を持つ指揮者など、本当なら必要ないというのはもちろんとして。
曲調は軽快で華やか。人数を揃えたオーケストラに比べれば当然壮大さや絢爛さはないけれども、とかく軽妙で小気味よい。
前に聞いた曲が目の前に天上の花畑が広がるような圧倒的な明るさなら、こちらは夜に灯るどこか薄暗い明かり、ステップを踏んで踊り出したくなるような楽曲だった。
そんな運動神経も体力も辰乃にはないけれど。気分の問題だ。
その構造を取り戻し、広大さを復活させた辰乃の魔王城のエントランスを、悠然と勇者が進むのが見える。
そこに炎の色はなかった。
(いないのか)
落胆するのが、自分であからさまに分かる。
勇者であれば、だれでもいいというわけではない。あの『回転する火の目の勇者』でなければならない。
あの勇者を殺すか、あるいは殺されるかしたい。
まぎれもない、辰乃自身の欲望としてそれがある。
しかし、なぜかは分からない。かの勇者に対する執着を自覚していも、その理由は見えないままだ。
ただそれは、取り立てて不思議がることではないのかも知れない。
およそ、この魔王城で起こることは不可解で、不条理で、不合理で、理解しがたいことばかりなのだ。自分の本当の名前さえ思い出せないのだから、自分の心の動きひとつ理解できなかったところでどうだというのか、とも思う。
そして、理性は自分はこんな場所におらず、さっさと元の世界に帰るべきだと告げている。
そのためには、あのアルドリクの期待に応え、指揮者の仕事をこなす必要があるだろう。
「気をつけろ」
「息を潜めろ」
「『天球使』たちに見つかるな」
「影の力に気がつかれるな」
ケープハイラックスたちの声は、いつもよりどこかひそやかだった。
キュアが発動していても、影の力が少しでも強まれば『天球使』たちはたちどころに魔王城に光の縛鎖を張り巡らせる。派手な立ち回りは避けなければいけなかった。
ピアノがあるとは言え、楽団の頭数がこれほど少ないのはどうも心許ないのだが、それでもほかの魔王たちが影の力を使っていなければ、相対的に辰乃たちが目立ってしまうのだ。
さっきの今となると、『天球使』たちも余計に目を光らせているはずだ。あろうことか、『天球使』たちがわずかな影の力さえ見つけられるように手助けする魔法を発動させる魔王さえいて、まったく油断がならないのである。
「『玩弄する言語の魔王』は……?」
「あそこだ」
「今は奈落にいる」
「呑気に歩いているな」
「いい気なもんだ」
辰乃の独り言めいた問いに答えて、小動物たちが辰乃の足元を駆け巡りながら声を上げた。
成る程確かに目を向ければ、この魔王の間に近い深層、アルドリク=フロベールが散歩でもするように歩いているのが見える。
勇者が攻めてきたのに気が付いていないのか、それとも勇者が攻めてきてもすべてを辰乃に任せようというのか、こちらに戻ってくる気配も、辰乃の代わりに魔王城の指揮を執る様子もなかった。
──{かれ}は、本当にこの魔王城の主なのか?
ケープハイラックスたちが投げかけた疑問が、ふたたび蘇ってくる。
それと同時に、もうひとつの疑念も。
(今、こいつは魔王城を見通したな。私と同じように……)
何もそれは、今に始まったわけではない。ケープハイラックスたちはつねに辰乃と同じものを見ている。
この魔王城の四畳半の領域を見通せないことをもって、アルドリクがこの魔王城の主ではないという疑いが発せられるなら、翻って辰乃の傍らにいて魔王領域を把握するこの小動物たちは、この小動物たちのあいだに分散したこの少年はいったい何者であるのか。
「あっ」
「こら、よそ見をするな」
「入られているぞ、指揮者(コンダクター)!」
「えっ、うわっ、うわわっ!」
鋭く叫ばれ、辰乃は慌てて魔王領域を見回した。魔王城に入り込んだ勇者は見張り台を通り過ぎ、エントランスを抜けて、その先の通路を抜けようとしているところだ。指揮棒を振り回し、停滞していた楽団を再び働かせる。
魔王の力が展開される支配空間、あらゆる世界が詰め込めると称される四畳半の無辺の魔王城であるけれど、魔王領域で魔法を発動するため、魔王城の編成(アセンブル)を行うために、おおむね共通した構造を持っていた。
たとえば、外敵を迎える見張り台にエントランス、応接間、三叉路に商店街、回廊に闘技場。
これらは必ずしも、名前通りの機能を果たす区画ではない。そう名付けられた場所に何を置くかは、あくまで魔王の裁量に任されている。そこに魔法の発動に必要なものを配置する。
勇者を迎え撃つため……あるいは、勇者を{宥めすかすため}だ。
「がっ、楽団!」
魔王の間の冷たい床の上で、辰乃は指揮棒を勇者へ向けて差し向けた。
夜の舞いのようであった音楽は様相をがらりと変えて、昼下がりのような緩やかさと優美さを旋律に纏う。
……それは、辰乃も聞いたことがある曲だった。
どこで聞いたかは思い出せない。ただ、間違いなくこれは、元の世界、日本のどこかで聞いた曲だ。時折、『揺蕩する影法師』たちは、こうして辰乃の知っている曲を奏でることがあった。
この世界と、辰乃の住んでいた世界はどこかで繋がっている。知っている曲が魔王城に響き渡る時、辰乃はふと、状況を忘れて安心させられる。
すべては、幻かも知れないのだが。
鎧を身に纏った勇者の足が、曲が変わったのに反応してぴたりと止まった。
警戒したのか、それとも曲を気に入ったのか、とにかく今は止まってくれれば何でもよかった。勇者の考えていることは、辰乃には分からない。
ピアノの伴奏を背に、ヴァイオリンを奏でる影の楽士がゆっくりと勇者へ歩み寄った。
辰乃は指揮棒を振りながら固唾を呑む。上手くいけば楽士は勇者と{和解}して、一度はこの城から去ってくれるはずだった。
魔王領域の中においても、鎧の中を見通すことはできない。だが、動かないということは、曲に聞き入ってくれているのかも知れない。
と。
「あっ」
不意に上がった声に、辰乃はびくりと肩を跳ね上げた。指揮棒が同じように不随意に動くのを急いで引き戻し、ふたたび一定のリズムを刻む。
もともと楽士たちは辰乃の指揮をしっかり見て演奏しているわけではないのだから、ちょっとぐらい動きが乱れても何ということはないかも知れない。しかし、この世界ではとにかく、何が起こるか分からないのだ。まったく心臓によくない。
「い、いきなり何だ、小動物──」
文句の言葉を、辰乃は途中で止める。いったい、ケープハイラックスが何に反応したのか、それが分かったからだ。
アルドリクがいる。
奈落にいたはずの『玩弄する言語の魔王』──アルドリクが、いつの間にか悠然と魔王城の通路を進んでいるのが見えた。
いや、たぶん、驚くに値しない。ここは本来、彼の魔王領域なのだから、その思い通りにならないものはない。距離など、何の意味も為さない。さっき辰乃の前に現れた時も、アルドリクは唐突だった。
アルドリクは奈落で見た時と同じように、散歩でもするかのように無造作に歩く。その先には、動きを止めた勇者がいる。
「あ、まさか」
こちらに背を向けたアルドリクが、辰乃の漏らしたつぶやきに反応して、こちらを一瞥したようにも思った。
だが、それが確かなことであるか辰乃が考えるうちに、アルドリクは影の楽士の横をすり抜けて、勇者の前に立つ。
──塩が。
視界の中にわずかに散った。
そう思った時にはもう、勇者は姿かたちを失い、アルドリクの足元で塩と化している。
舞台の上に立つように、観客に応えるように、けれど控えめに、アルドリクはこちらに背を向けたまま、緩やかに手を広げた。
◇ ◆ ◇
辰乃は魔王の間で土下座している。
「わたくしなどが魔王さまを疑ったりなんかして本当に申し訳ありません……殺さないで……」
魔王の間の玉座に腰かけたアルドリクは、渡された王冠とマントを床に置いて、相変わらず酷薄なまなざしで辰乃を見下ろしていた。
「殺しはしない。お前はよくやってくれている。
ただ、疑われているようだったから証明してやったまでだ。あと、この王冠すげえお前の汗が染みてる」
「ギャーッすいませんマジで汗っかきなんでッあっもったいないお褒めの言葉いただきありがとうございます! カスですいません!」
礼を言うのだか、謝罪をするのだか、命乞いをするのだかよく分からなくなってきた。アルドリクは呆れたようにため息をつくと、玉座から立ち上がって辰乃の前までゆっくりと歩いてくる。
「まあ、とにかくだ、指揮者(コンダクター)。お前はこれからも代行として、この魔王城を護ってくれればいい。やってくれるな」
「はい! もちろんでございます! 身命を賭してことに当たらせていただきます!」
勢いよく言い切ってから、辰乃は顔を上げる。アルドリクが笑みを浮かべて鷹揚に頷くのを見て、心から安堵する……
「………………あっ! 違う!」
帰還の願いをするつもりだったことを思い出したのは、アルドリクが魔王の間を去ってからだった。
ケープハイラックスは、やはりいつの間にか逃げていた。
NEWS
ついにレガリアの覚醒を果たした魔王たち頭上では天球使たちが光を明滅させていた
もし、魔王が本来の力を取り戻したら
その時は、もはや摘発などで拘束することはできない
天球使はそれを黙ってみているほかない……
天球使『フォートリエ』
「なぜ……天球統率者はこの事態を見過ごしているのです」
天球使『フォートリエ』
「わたくしは見過ごせません。決して……見過ごせません!!」
天球使『フォートリエ』
「あらゆるものがここでは天球の支配を受けるべきなのです!」
天球使『フォートリエ』
「『リヴァリエ』、わたくしは天球統率者に直訴します。しばらく場を離れます」
天球使『フォートリエ』
「魔王たち……いい気になっていられるのも、今のうちです」
天球使『リヴァリエ』
「やめておけ。天球統率者はどうせ……行ってしまったか」
天球使『リヴァリエ』
「まぁ、そういうことだ。『フォートリエ』の任はわたしが受け継ぐ」
天球使『リヴァリエ』
「お目付け役というわけだ。貴様ら、無駄なことはしないほうがいい。疲れるだけだ」
?????からのメッセージ
「魔王の諸君、突然だが(眼鏡クイッ)しばらく君たちのそばから離れる」
?????からのメッセージ
「変異の力に冒された『スバタ』を(眼鏡クイッ)治療せねばならないのだ(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「(眼鏡クイッ)案ずることはない(眼鏡クイッ)次なるレガリアの覚醒が迫っている(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「やがて魔王は復権するだろう(眼鏡クイッ)『ゼロのレガリア』によって、あらゆる魔王が救済されるのだ(眼鏡クイッ)」
カイリ
「人探しのために、僕は魔王さんたちについていきます」
カイリ
「『ストロネ』はとても強い魔王で、たくさんのしもべを召喚することができます」
カイリ
「それだけだと、魔王さんたちと同じか……そう、紹介します。僕の同行者の……」
デスケル重工製デバステイター【236xv988ppd】
「はじめまして。私はデスケル重工製デバステイター【236xv988ppd】だ」
デスケル重工製デバステイター【236xv988ppd】
「デスケル重工はここ《コズミックスフィア》に収監された、超巨大企業である」
カイリ
「デスケル重工も、《コズミックスフィア》に大量に流れ込んできた魔王さんたちと協力したいんだって」
デスケル重工製デバステイター【236xv988ppd】
「我々にはなすべき事業がある。そのために、魔王の力が必要なのだ。500年の時をかけて、作り上げる事業だ」
勇者『テオ』
「お前! また会ったな!!」
勇者『テオ』
「レガリアの覚醒らしいな!!噂で持ち切りだぜ!!」
勇者『テオ』
「思えば、俺が魔王と離れ離れになる前は、レガリアなんてなかったな!」
勇者『テオ』
「思い出すぜ!!すさまじい戦いだった!!そして、魔王はレガリアを手に入れたんだ!!」
◆訓練
『指揮者』は才能の魔女・ミラージュを購入した!!
『指揮者』はうめを購入した!!
『指揮者』はふつうのサイキック-0を購入した!!
『指揮者』は普通聖堂を購入した!!
『指揮者』はうめを購入した!!
『指揮者』は才能の魔女・ミラージュを購入した!!
『指揮者』は虚空を這いずる液体★5を購入した!!
『指揮者』はうめを購入した!!
『指揮者』は才能の魔女・ミラージュを購入した!!
◆作製
虹色のピアニストを作製した!!
◆レガリア決定
幻影跳梁 に決定!!
◆アセンブル
見張り台にうめを装備した
エントランスに桃色のヴァイオリニストを装備した
通路にうめを装備した
応接間に才能の魔女・ミラージュを装備した
商店街にふつうのサイキック-0を装備した
回廊に冷ややかなトリルを装備した
三叉路に才能の魔女・ミラージュを装備した
闘技場に才能の魔女・ミラージュを装備した
幹部の部屋に普通聖堂を装備した
魔法陣に虚空を這いずる液体★5を装備した
奈落にうめを装備した
魔王領域に虹色のピアニストを装備した
◆心魂結束
◆対象指定
対象指定……フリー
ユニオン活動
【素人楽団】の活動記録
言うて初心者で、音楽とかよく分かんないんすよね
経験値の訓練をしました
経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
メッセージ
ENo.15からのメッセージ>>
ルティ
「(そしてこの顔である)」 ルティ
「記憶喪失?そんな愚かなものはここにはいないわ。いるのは私と、王と、そして下僕の死体どもだけよ。――ゼノハイラ。聞いているのなら来なさい。」
「バレてたか。どもーっす(でかい男、追加!)」
「下僕その1、ニシュカ・ゼノハイラ・パーシスタンスと申します。自慢は二度死んだこと」 ルティ
「客人の前よ。口を慎みなさい」 ニシュカ
「へい」 ENo.102からのメッセージ>>
名無し
「ひひ、そう腰を引くなよ。逆に誘ってるのかと思われるぞ。その腰に手を伸ばして鷲掴みにしろってな」 名無し
「しかしなんだ、売女みたいな顔してると思ったらただの腰抜けか。汚れもしらない女の声は面白くねえんだよな」 名無し
「安心しなあ、こんなナリしてるが昔は紳士だったんだ」 名無し
「まあ、よく覚えてはいないんだけどなあ!」 名無し
「どっちにしろ興ざめだあ。お前の鳴き声はいらねえや」
メッセージを送信しました
>>Eno.79 >>Eno.82
ルティ
「(そしてこの顔である)」 ルティ
「記憶喪失?そんな愚かなものはここにはいないわ。いるのは私と、王と、そして下僕の死体どもだけよ。――ゼノハイラ。聞いているのなら来なさい。」
「バレてたか。どもーっす(でかい男、追加!)」
「下僕その1、ニシュカ・ゼノハイラ・パーシスタンスと申します。自慢は二度死んだこと」 ルティ
「客人の前よ。口を慎みなさい」 ニシュカ
「へい」 ENo.102からのメッセージ>>
名無し
「ひひ、そう腰を引くなよ。逆に誘ってるのかと思われるぞ。その腰に手を伸ばして鷲掴みにしろってな」 名無し
「しかしなんだ、売女みたいな顔してると思ったらただの腰抜けか。汚れもしらない女の声は面白くねえんだよな」 名無し
「安心しなあ、こんなナリしてるが昔は紳士だったんだ」 名無し
「まあ、よく覚えてはいないんだけどなあ!」 名無し
「どっちにしろ興ざめだあ。お前の鳴き声はいらねえや」
メッセージを送信しました
>>Eno.79 >>Eno.82
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
精算
売上高 531
攻撃戦果収入6.18
支援戦果収入18.07
防衛戦果収入106.66
捕虜交換 80
戦闘報酬210
販売数補正 0.3%
売上均衡補正 3.3%
戦闘報酬均衡補正4.52%
合計現金収入802
獲得レートポイント802
収入 3600moneyがかき集められました
【!】召喚費用 2840moneyを消費しました
【!】経費 8318moneyを消費しました
【!】破産 装備ユニットが売却されます……
◆うめ は破壊されてしまった……
◆桃色のヴァイオリニスト は破壊されてしまった……
◆うめ は破壊されてしまった……
◆才能の魔女・ミラージュ は破壊されてしまった……
◆ふつうのサイキック-0 は破壊されてしまった……
◆冷ややかなトリル は破壊されてしまった……
◆才能の魔女・ミラージュ は破壊されてしまった……
◆才能の魔女・ミラージュ は破壊されてしまった……
◆普通聖堂 は破壊されてしまった……
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>38 >>96 >>111
◆経験値が42増加しました……
➡再更新保証47増加しました
◆虚空を這いずる液体★5 は破壊されてしまった……
◆うめ は破壊されてしまった……
◆虹色のピアニスト は破壊されてしまった……
◆『回転する火の目の勇者』 は アーソンファング を習得したようだ……
あなたは7回村を焼きました
あなたは10回カルマを重ねました
あなたは1回虚空を想いました
あなたは3回シュラとなりました
あなたは6回和解しました
攻撃戦果収入6.18
支援戦果収入18.07
防衛戦果収入106.66
捕虜交換 80
戦闘報酬210
販売数補正 0.3%
売上均衡補正 3.3%
戦闘報酬均衡補正4.52%
合計現金収入802
獲得レートポイント802
収入 3600moneyがかき集められました
【!】召喚費用 2840moneyを消費しました
【!】経費 8318moneyを消費しました
【!】破産 装備ユニットが売却されます……
◆うめ は破壊されてしまった……
◆桃色のヴァイオリニスト は破壊されてしまった……
◆うめ は破壊されてしまった……
◆才能の魔女・ミラージュ は破壊されてしまった……
◆ふつうのサイキック-0 は破壊されてしまった……
◆冷ややかなトリル は破壊されてしまった……
◆才能の魔女・ミラージュ は破壊されてしまった……
◆才能の魔女・ミラージュ は破壊されてしまった……
◆普通聖堂 は破壊されてしまった……
パーツ販売数 3個
今回の購入者-->>38 >>96 >>111
◆経験値が42増加しました……
➡再更新保証47増加しました
◆虚空を這いずる液体★5 は破壊されてしまった……
◆うめ は破壊されてしまった……
◆虹色のピアニスト は破壊されてしまった……
◆『回転する火の目の勇者』 は アーソンファング を習得したようだ……
あなたは7回村を焼きました
あなたは10回カルマを重ねました
あなたは1回虚空を想いました
あなたは3回シュラとなりました
あなたは6回和解しました
あなたは、勇者から一つの贈り物を手渡される
あなたは 宝石 を得ましたキャラデータ
名前
雇われ指揮者『三原辰乃』
愛称
『指揮者』
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
三原辰乃 魔王に雇われた『指揮者(コンダクター)』 魔王の権能を一時的に貸与され、楽団を指揮する。 本来は男性らしい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あなたの作製した勇者 『回転する火の目の勇者』
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5 __6__7__8__9_10_11 _12_13_14_15_16_17 _18_19_20_21_22_23 |
お城データ |
|
|
ID | 種別 | 名前 | 詳細 |
---|---|---|---|
1 | --- | --- | --- |
2 | --- | --- | --- |
3 | --- | --- | --- |
4 | --- | --- | --- |
5 | --- | --- | --- |
6 | --- | --- | --- |
7 | --- | --- | --- |
8 | --- | --- | --- |
9 | 冷気建築:水路 | あなたの水路 [20] | ▼詳細 |
10 | 徳火炎護衛:サキュバス | 何処ぞの淫魔・ミラージュ [22.05] | ▼詳細 |
11 | 電撃建築:尖塔 | あなたの尖塔 [20] | ▼詳細 |
12 | シュラ火炎護衛:サキュバス | 官能の女霊 [23.05] | ▼詳細 |
13 | カルマ冷気建築:水路 | 冷たいアルペジオ [20] | ▼詳細 |
14 | --- | --- | --- |
15 | 徳物理建築:植物 | すいか [21.05] | ▼詳細 |
16 | シュラ火炎護衛:サキュバス | 官能の女霊 [22.31] | ▼詳細 |
17 | シュラ火炎護衛:サキュバス | 官能の女霊 [22.31] | ▼詳細 |
18 | --- | --- | --- |
19 | 徳火炎建築:熱砂 | 焦げた柱と白い灰 [20.31] | ▼詳細 |
20 | 徳物理護衛:アルラウネ | BeluluFloce [21.05] | ▼詳細 |
21 | 徳火炎護衛:サキュバス | さきゅばすな式神ちゃんw [21.05] | ▼詳細 |
22 | カルマ電撃護衛:サイキック | サイケデリックなピッコロ奏者 [20] | ▼詳細 |
23 | 商品罠:商品の罠 | 硬質グミ [21] | ▼詳細 |
24 | --- | --- | --- |
25 | 徳物理護衛:アルラウネ | BeluluFloce:Lepat [21.74] | ▼詳細 |
26 | --- | --- | --- |
27 | 徳物理護衛:アルラウネ | Platanista [22.05] | ▼詳細 |
28 | シュラ火炎護衛:サキュバス | 官能の女霊 [22.31] | ▼詳細 |
29 | シュラ火炎護衛:サキュバス | 官能の女霊 [22.31] | ▼詳細 |
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次回の報酬ボーナス
売上均衡補正 | 1.4% |
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戦闘報酬均衡補正 | 8.4% |
次の戦場
作戦開始……14時00分 第2ブロック 「フリアの霧渦巻く底」
霧深き奈落。迷うもの、立ち止まるもの。栄光は、その先にある
ID-1 桔梗の天蓋の魔王『ユメミヤ』 |
ID-2 ダンジョンの奥にひきこもるホークアイ |
ID-3 Henyey track |
ID-4 閉塞する花の魔王『ネグロラルゴ』 |
ID-5 普通マジシャン |
ID-6 グリムガルデさん |
ID-7 ぷりーずぷれすみー |
ID-8 深追憶水族館『トリエステ』 |
ID-9 種を蒔く魔王『ノイ』 |
ID-10 電算の派遣魔王をする有澤 |
ID-11 ウィープ=スキレット |
ID-12 古き祭の仕掛け人 |
ID-13 雇われ指揮者『三原辰乃』 |
ID-14 麓噛拿音香 |
ID-15 "流れ者" ユリス |
ID-16 ありふれた白紙の魔王 |
ID-17 阿山 煕&阿山 ニール |
ID-18 ドラゴンフライ・スカイブルー |
ID-19 モナルカ・リンベルム |
ID-20 鏡偽の魔王『あいせう』 |
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--- | --- | - vs - | --- | --- |
ID-51 流浪の徳電撃護衛型勇者 |
ID-52 塩でできた勇者 サティ |
ID-53 流浪の徳聖魔治療型勇者 |
ID-54 流浪の徳聖魔治療型勇者 |
ID-55 流浪の徳聖魔護衛型勇者 |
ID-56 ミ/ |
ID-57 流浪のカルマ物理護衛型勇者 |
ID-58 ホロケー・ナイン |
ID-59 聖伐の『サルベアム』 |
ID-60 流浪の徳火炎魔術型勇者 |
ID-61 『火炎と真蛇の勇者』 |
ID-62 上に落ちる『埋葬業者』 |
ID-63 咆哮する剣の勇者『ミカヅチ』 |
ID-64 流浪の徳物理治療型勇者 |
ID-65 卑屈の勇者ノア |
ID-66 Vaul主ちゃん |
ID-67 流浪の徳聖魔治療型勇者 |
ID-68 骨の浮いた肋の勇者 |
ID-69 コノモト |
ID-70 流浪のカルマ冷気護衛型勇者 |
咆哮する剣の勇者『ミカヅチ』 攻撃種別:カルマ電撃狂戦 習得魔法: フリーズブレス デンジャーゾーン ホーリーブラスト ヘルブレイズ ケーブルコントロール レベル :20 勇者情報:魔剣『ミカヅチ』を携え、黒い鎧を身にまとう勇者。剣の名前をそのまま名乗りとしている。 常にフルフェイスの兜をかぶっており素顔が見えないが、どうやら鎧の中身は時々別人に変わっているようだ。 |