ENo.0082　花咲巴御前友則

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――いつもと違う筆跡。

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二週間が長い。本当に長い。どうしようもなく長い。
『　』から変わってからこれほど長く感じた事は無いね。
悪態もつきたくなる。

何も変わらない、とは言わない。
何もかもが変わっていて、それでも『　』は『　』ではなくなっていく。
おそらく、誰も理解はしてくれないと思っている。
実際はどうだかはわからない。
けれど、拒否されれば『　』の居場所はなくなって――

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――いつもの筆跡。

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なんだかいつもよりも入念にしている気がします。
準備へのリソースがいっぱいいっぱいになってますね。
こんなに忙しいのも久しぶり、と言いますか……

…………。
あ、あれ。もしかして、構造変わってます？
あっちこっち、なんか前と勝手に変わってます？
勝手に城が変わると困るんですけど。
大丈夫なんでしょうか。

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頭が追いつかなくなってきました。はい。

『ちょっとおちつけばよかろうに』

管理するものが倍以上になってるんですよ？

『知らぬわ。そのでかい乳は飾りか』

どんな罵り方だよぶっとばすぞ。

笑顔を振るまう狐が置いた灯火。
炎は舞い笑顔を彩る。