ENo.0082　花咲巴御前友則

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この世界は不思議なものではありますが。それでも納得いくような常識が意外とあるものでした。そんな中でもわかったのは、魔王といえども世界征服をたくらむとかそういうタイプはあまり居ない。むしろこういう事を楽しむ、というタイプのほうが多いようでした。

私の場合はそもそも魔王とかいうものを見た事は今までない…というか、こういうファンタジックな環境に置かれた事自体が少ないんですよね。

とはいえ。習うよりは慣れろとは良く言ったものです。仕事というのも半分は慣れから生じる手際の良さを求められたりします。ですから、そう言うところも含めて。

さぼるなってあいつに言いたい。

そう言えば。刻一刻と変わる環境のようですが、基本的には傾向は一緒。後は他のお店との兼ね合いになってしまうかと。

知りあい同士で近場に店を構えたり…などもあるそうですよ。私は……まぁ、誘われたらあの馬鹿が勝手にやりそうですが。

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しかし、意外とどうにかなるものですね。影で出来た竜……でいいんですかね。なんか仕事してくれるのは助かります。

『さようか』

お前働けよ。

『人員増やすのが仕事じゃて』

増やした後働けって言ってるんですけどね。

『やると思うてか』

やれ。

笑顔を振るまう狐が置いた灯火。
炎は舞い笑顔を彩る。