ENo.0097　安藤つくし

「自己紹介がまだだったね、アンナロッテ。俺、安藤つくし！ 押しも押されもせぬ日本男児！ 好きなタイプは兄さんみたいな女の子です！ よろしく！！」




その後、無事にアンナロッテに自己紹介も済ませることが出来た俺とすーくんは、念願叶ってパンケーキをご馳走になることができました。

「茶色いでっかい座布団！ でっかい座布団！！」
「うわ！ うま！ え！？ 何これ！？ 神！！！」

俺とすーくんはアンナロッテが急いで焼いてくれたパンケーキを、狂ったようにガツガツと食べまくりました。成長期の男子二人の食いっぷりに、アンナロッテは若干引きつつも二枚目、三枚目とたくさんパンケーキのおかわりを焼いてくれました。

「……ねえ、すーくん……ここに俺たちの城を建てよう……」
「ああ……そしたら毎日アンナロッテの焼いたでっかい座布団が食える……」
「ええ……そ、それはちょっと……」

ぱんぱんに膨れた腹をさすりながら俺たちが夢見心地で呟くと、アンナロッテはかなり困惑しながら、それでもこんな嬉しい提案をしてくれました。

「良かったら……また、食べに来てくれても大丈夫、だから」
「え！ まじ！？」

アンナロッテの提案に、俺たちは目を輝かせました。これはとてもありがたいこたです。何せ俺は、料理ときたらカップラーメンが限界なのです。

アンナロッテの隣でワダツミがかなり難しい顔をしていましたが、すーくんはすたすたと無神経に近寄って、「まあ、マスコット同士仲良くやろうぜ！ 兄弟！」などと馴れ馴れしく肩を叩き、ワダツミの神経をさらに逆なでしたりしていました。

「ねえねえ、俺のことは、つくしでも、つくしちゃんでも、好きなように呼んでね！ アンナロッテのことは何て呼んだらいい？」
「え、ええと……ロッテ。ロッテがいい」
「うん、わかった！ ロッテちゃん、だね！」

俺はにっこり笑って、ロッテちゃんの手を握りました。

「これからよろしく、ロッテちゃん！」

あらゆる種類の木々がねじれ、取り込まれた一本の大樹が生えている。

『プランタ・タルタリカ・バロメッツ』と書かれた看板があるが特に羊が生えてくる様子はない。

様々な形の葉が作る木漏れ日の下にあるハンモック、ごつごつとした木肌にはめ込まれた丸い窓。




これは『気品』ある、巨大なツリーハウスだ。


・気品ユニオンをします
・ツリーハウスへの来訪、宿泊、生活が可能です
・カントリーな雰囲気のおうちライフが楽しめます
・火気許容状態