ENo.0114　コバルトブルーの勇者

第4話　勇者、売れた

【これまでのあらすじ：あまりにも売れなさすぎる自身のユニット販売結果に、別の方向で勇者の熱意を示すことを検討していたコバルトだが、予想を裏切り今回は普通に売れていた】

売れてた！！！！！！
やりましたねコバルトよ…私は信じていましたよ
ありがとうございます！いや～、こっち方面でも全く期待は出来ないってわけじゃなくって良かったです！
あっ　今回はじゃあ結構熱意、溜まったんじゃないですか？
そうですね……まだコバルトの呪いを解除できる量には届きませんが、確かに私に対して熱意は還元されています
おーー！やった！！！！！こう、結果が出るとやる気が増しますね！！！クエストに対する報酬！勇者冥利に尽きるって感じです！
やる気に満ち溢れていますね…コバルトよ。
けれど商売は時の運…これに慢心をせず、しっかりと励むのですよ…
ええ、それは勿論。
呪いを解くのも大事ですけど、俺の本分は勇者としてカルマ勇者だとかいう勇者損ないのやつらを叩き直すだけですから
………コバルトはカルマ勇者が許せないのですね
そりゃぁ、そうですよ。
勇者は誰かを守ってこそ、悲しみを打倒してこその存在。
それが誰かを襲って悲しませるだなんて、悪ふざけにだってなりやしない
勿論、カルマ勇者だって事情があるかもしれませんけどね。それでも、勇者を名乗るのだけは許せない
勇者はその名の通り、勇ある者のことです。
世界がどうにかなろうって時に、それをそっちのけて略奪だのをする輩は断じて勇者じゃありません
…なるほど…コバルトの言うことはよく理解りました。
だからこそ貴方はカルマ勇者を倒して、世界を救おうとする魔王の方々に協力をするのですね
ええ。行いだけ見たら、魔王の人たちの方がよっぽど勇者らしいですからね
本当は、そんな人達が勇者じゃなくて魔王って呼ばれ方になってるのは勇者として悔しいですけど。
でも、そこは勇者側の頑張り次第ですから。
せめて俺は勇者として頑張ろうって思ってます
コバルトなら…コバルトなら、必ず本当の勇者として働けると信じています。
がんばってくださいね…
はい！ありがとうございます！！！！