ENo.0049　阿山　煕＆赤田　幸

※前回からのさらに続き・・・・まさかまさかの『同じ世界』出身だった『ヒカル』と『コウ＆ホウ＆ナン』、早く帰りたいコウ達に対してヒカルはと言うと？




ヒカル「いやぁ・・・・ホンマ絶対に何かある筈やって・・・・楽しみやなぁ？」

コウ「楽しみって・・・・」

ホウ「んな・・・・楽観的な・・・・」

ナン「早く帰りたい・・・・」

楽しそうなヒカルに対して困惑気味のコウ達。

まぁヒカルの方は今回で『三度目』と言うのもあるが今まで『商売的』な事ばかりで命のやり取り的な事自体は基本的に巻き込まれていないためか楽観的・・・・方やコウ達はと言うと。

コウ「うー・・・・それにしても此処って如何にもダンジョンだし・・・・モンスターとか出てきたら戦わなきゃならなさそうだし・・・・どうしよう・・・・」

ホウ「前の時はロボット的なもんに乗って戦えたから良いけど・・・・」

ナン「生身はヤバいよねぇ？」

そう・・・・コウ達が初めて飛ばされた・・・・まぁ、ついさっきまで居た世界では否応にも戦わざるを得なかったので、そう言う考えを持ってしまうのだ・・・・仕方がないと言えば仕方がないのだが。

ヒカル「まぁ大丈夫なんじゃない、何とかなるんちゃう？」

能天気に笑うヒカル。

コウ「何とかなるかも・・・・って、んな楽観的な・・・・」

ヒカル「まぁ、なるようになればええさ・・・・ところで君達の名前を聞いてなかったね？」

コウ「あっ・・・・・そういえば・・・・」

ヒカル「君等の名前を聞く前に俺から名乗るわ、俺は『阿山 煕（あやま ひかる）』、元の世界ではカフェ＆バーの店主やってるんよ・・・・取り敢えず『ヒロ』って呼ばれてるから、そう呼んでくれると助かるよ・・・・まぁ、よろしゅうな？」

コウ「あ・・・・はい・・・・僕は『赤田 幸（あかた こう）』です・・・・こっちの二人は・・・・」

ホウ「俺は『赤田 豊（あかた ほう）』」

ナン「俺は『赤田 南（あかた なん）』だよー！」

コウ「えっと・・・・僕らは普通（？）に高校生です・・・・はい・・・・取り敢えず普通に『コウ』『ホウ』『ナン』と呼んで下さい」

ヒカル「ん・・・・『あかた』？『あかだ』でなくて？？」

コウ「あっはい・・・・赤い田と書いて『あかた』ですけど・・・・何か？」

ヒカル「ねぇ・・・・もしかしなくても君達の家って電器屋とかやってない？」

コウ「えっ！何で分かるんですか！？」

ヒカル「てかさ・・・・君達に少し歳の離れた、お兄さん達いてるやろ・・・・姿は普通の人間の姿をした」

コウ「い・・・・居ます・・・・上に二人・・・・兄が・・・・」

ヒカル「やっぱり・・・・と言う事は『ライちゃん』と『カズキくん』の弟かぁ・・・・」

コウ「あの・・・・ヒロさんとウチの兄達と、もしかしなくても知り合い？」

ホウ「明らかに名前を言ってる時点で知り合いだろコレ！？」

ヒカル「知り合いと言うか・・・・二人とも『常連』やね・・・・あと君とこの電器屋に店の電気工事してもらったのよ・・・・あと『弟』が『変わった姿』していると、ちらっと聞きかじって・・・・もしかしてと思ってね？」

コウ「ま・・・・マジかー・・・・」

ナン「想像もしないところで繋がってたとはービックリだねぇ？」

ホウ「そうだな・・・・」

ヒカル「まぁ・・・・お互い縁もあった事やし・・・・改めて、よろしゅうな？コウくん、ホウくん、ナンくん」

コウ「はいっヒロさん、宜しくお願いします！」

ここで初めて笑顔を見せるコウ達・・・・やはり自分の身内の知り合いと言う事が分かって漸く安心したのだろう。

ホウ「しかし・・・・安心はできないよなぁ・・・・」

ナン「だねぇ・・・・」

コウ「あー・・・・・」

ヒカル「・・・・何で？」

ホウ「いつ帰れるか・・・・ってのがなぁ？」

ヒカル「あー・・・・まぁ『いつものパターン』だと『15週』くらいで帰れるようになると思うで？」

コウ「えっ？」

ヒカル「まぁ・・・・お兄さんに、まっかせなさーい！」

ホウ「えー・・・・」

ナン「えー・・・・」

コウ「えー・・・・」


やっぱり色々と釈然としないコウ達をよそ目に自信満々のヒカル・・・・さぁ・・・・本当に何が起こるのかは・・・・コレからの『お楽しみ』って事で。

とりあえず立ててみた・・・・まぁ仮ですよ仮ｗ（ひでぇ