ENo.0222　ナウレ・ノーレ

「ところでノーレ、勇者たちを相手どるに、一番重要なものは何だと思う？」

『お答え致します。勇者の種別や、周囲の環境、あるいは状況による、という前提ではございますが』

「いい、いい、そういうのはいいから！もっと簡単に！」

『・・・お答え致します。　ひとえに、『熱意』こそが重要でないかと』

「熱意？っていうと？」

『熱意、やる気、意思の力。
この不安定な世界において、純粋な物理的な力を凌駕しうるもの。
やる気があれば、何事も成功するものかと』

「なるほどな！熱意か！ 確かに重要じゃな！　なにせ、我は知識の魔王！　知力と熱意が備われば、すなわち最強といえる！」

『・・・・・・』





『・・・ナウレ様、して、父君の方は』

「おお、心配ないぞ。どうせ父上も母上も、しばらく帰ってはこないじゃろ」


『・・・・・・』

「・・・・・・」



『開店の準備をいたしましょう』

「そうじゃな！　ノーレ、売れ行きの商品を教えてくれ！」

『御意・・・』