ENo.0072　レユーサ・クェリフィート

『今日ははじめてのお店うりをしました』

『変なのを売ろうとしたり、うまくいかなかったけど、また次頑張りたいです。レユーサは龍なので。ふふん』


「ふいぃ、疲れました」


(ぐいっと伸びをし、使い慣れないペンを置く)
(これから何度も使うのだ。そのうち慣れていくだろうから)
(今こそが一番新鮮な時なのかもしれない)


「やっぱりはじめては皆疲れるものです。でもレユーサはつよくてかっこいい龍〜……まおーう…

……ふわぁ。なのできっとこれからも大丈夫なのです。ふえあ」




(ほわほわと欠伸をして椅子に深くもたれかかる。こんな事を、前も夢でやったような)
(あの時はあっという間に終わってしまったものだ。少しなつかしい)



(……だが、今は椅子で眠ってもベッドの上で目覚める訳では無い。これは夢ではないのだ)



「おやすみなさいですよ〜〜…………」


(誰に向けたものでもない挨拶をぽつりと零し、少女はゆっくりと寝支度を始めていた)





(龍の末裔を名乗る少女は、少しふらつきつつも歩き始めていた)
(その四畳半の旅路に幸多からん事を！)

あらゆる種類の木々がねじれ、取り込まれた一本の大樹が生えている。

『プランタ・タルタリカ・バロメッツ』と書かれた看板があるが特に羊が生えてくる様子はない。

様々な形の葉が作る木漏れ日の下にあるハンモック、ごつごつとした木肌にはめ込まれた丸い窓。




これは『気品』ある、巨大なツリーハウスだ。


・気品ユニオンをします
・ツリーハウスへの来訪、宿泊、生活が可能です
・カントリーな雰囲気のおうちライフが楽しめます
・火気許容状態