第2週目 マーセナリ・メイド_ラニカの一週間
◆日記
「──ご主人様が、病死?」
旅行支度をしている城の付き人の言葉に、傭兵メイド・ラニカは呆然と呟いた。
*
事の顛末はこうだ。
ある日、別の町の屋敷で働いていたラニカに、一通の手紙が届いた。
曰く、ラニカの傭兵メイドとしての噂を聞きつけ、四ヶ月間雇いたい、とのことだった。
手紙には前金代わりの小切手が同封されていて──四ヶ月どころか一年、それもメイドとしてだけではなく傭兵や夜の相手としても雇えるほどの金額が記されていた。
しかもこれは手付け金、つまりまだ払う余地があるということで。
この手紙をその時の主人に見せたところ、そちらも大層驚いていた。
ちょうど契約の切れ目だったこともあり、ラニカは手紙の主のもとへ向かうことにした。
小切手の金額の一割ほどは、前の主人へ契約破棄の違約金として支払った──それでも、十分すぎる額であったが。
「──さて。
今度はどんな土地なのかしら?」
メイド道具一式が入ったトランクを携えたラニカは、まだ見ぬ土地への思いを巡らせたのだった。
*
というのが数日前の話であって。
「はい、数日前に、ぽっくりと」
「ぽっくりと……少々さっぱりしすぎでは?」
「そういう遺言だったもので……。
仕える者がいなくなった私たちは、全員故郷へ戻る準備をしているのです。
──貴方様のことは存じ上げております、ラニカ様。
こちらに、ご主人様から貴方様宛の遺言があります」
付き人が一通の手紙を差し出す。
私宛の遺言──?
訳の分からない面持ちで封蝋を切ると、震えた文字で言葉が綴られていた。
*
「貴方の噂はよく聞いている。
なんでも、悪魔より悪魔らしいメイドだそうだ。
年寄りの道楽で一度見てみたい、側に置きたいと思い、手紙を遣わせたが──どうやら、儂の体は限界のようだ。
足労いただいて申し訳ない。
詫びと言ってはなんだが、この城を好きに使ってくれ。
臣下にも暇を出したが、君の判断で何人か側に留めておいてもかまわない。
君は今日から四ヶ月間、魔王となって過ごしてほしい」
*
「…………」
頭が痛くなってくる。
ただでさえ、デビルズサーヴァントなどと呼ばれているのに、これでは魔王に格上げされてしまうではないか。
「というわけです。
四ヶ月ほど経ったら私達もまた戻ってきますので、それまでは貴方様が魔王様ですね」
「……従わないとダメかしら」
「貴方様は報酬さえ支払えば絶対服従と主人より聞き及んでいます」
今だけは、そういうポリシーの自分を呪いたい。
そう思ったが──、ふぅ、とため息をついた。
「──わかりました。
それがご主人様の願いであれば、私は従いましょう」
「そう言ってくれると信じていました。
それでは、後はよろしくお願いします」
付き人は足早に去っていく。
恐らく彼女が最後だったのだろう、城に人の気配はない。
「──しばらくは、私が主人というのも悪くありませんかね」
こうなったら楽しんでやろう──ラニカはそう思ったのであった。
旅行支度をしている城の付き人の言葉に、傭兵メイド・ラニカは呆然と呟いた。
*
事の顛末はこうだ。
ある日、別の町の屋敷で働いていたラニカに、一通の手紙が届いた。
曰く、ラニカの傭兵メイドとしての噂を聞きつけ、四ヶ月間雇いたい、とのことだった。
手紙には前金代わりの小切手が同封されていて──四ヶ月どころか一年、それもメイドとしてだけではなく傭兵や夜の相手としても雇えるほどの金額が記されていた。
しかもこれは手付け金、つまりまだ払う余地があるということで。
この手紙をその時の主人に見せたところ、そちらも大層驚いていた。
ちょうど契約の切れ目だったこともあり、ラニカは手紙の主のもとへ向かうことにした。
小切手の金額の一割ほどは、前の主人へ契約破棄の違約金として支払った──それでも、十分すぎる額であったが。
「──さて。
今度はどんな土地なのかしら?」
メイド道具一式が入ったトランクを携えたラニカは、まだ見ぬ土地への思いを巡らせたのだった。
*
というのが数日前の話であって。
「はい、数日前に、ぽっくりと」
「ぽっくりと……少々さっぱりしすぎでは?」
「そういう遺言だったもので……。
仕える者がいなくなった私たちは、全員故郷へ戻る準備をしているのです。
──貴方様のことは存じ上げております、ラニカ様。
こちらに、ご主人様から貴方様宛の遺言があります」
付き人が一通の手紙を差し出す。
私宛の遺言──?
訳の分からない面持ちで封蝋を切ると、震えた文字で言葉が綴られていた。
*
「貴方の噂はよく聞いている。
なんでも、悪魔より悪魔らしいメイドだそうだ。
年寄りの道楽で一度見てみたい、側に置きたいと思い、手紙を遣わせたが──どうやら、儂の体は限界のようだ。
足労いただいて申し訳ない。
詫びと言ってはなんだが、この城を好きに使ってくれ。
臣下にも暇を出したが、君の判断で何人か側に留めておいてもかまわない。
君は今日から四ヶ月間、魔王となって過ごしてほしい」
*
「…………」
頭が痛くなってくる。
ただでさえ、デビルズサーヴァントなどと呼ばれているのに、これでは魔王に格上げされてしまうではないか。
「というわけです。
四ヶ月ほど経ったら私達もまた戻ってきますので、それまでは貴方様が魔王様ですね」
「……従わないとダメかしら」
「貴方様は報酬さえ支払えば絶対服従と主人より聞き及んでいます」
今だけは、そういうポリシーの自分を呪いたい。
そう思ったが──、ふぅ、とため息をついた。
「──わかりました。
それがご主人様の願いであれば、私は従いましょう」
「そう言ってくれると信じていました。
それでは、後はよろしくお願いします」
付き人は足早に去っていく。
恐らく彼女が最後だったのだろう、城に人の気配はない。
「──しばらくは、私が主人というのも悪くありませんかね」
こうなったら楽しんでやろう──ラニカはそう思ったのであった。
NEWS
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「このメッセージは魔王たち全員に送っているんだ。なぜかというと、孤独にしないためだよ」 |
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「わたしたち魔王は、互いに助け合い……監視しなくちゃならない」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「禁忌選定委員会と私たちは協力関係にある。彼らから、起こりうる悲劇を聞いた」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「それは、私たち魔王の中から一人……世界を破滅に導く存在が出る、ということ」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「グハハハハハー! 心配するな! 別に元から世界は滅ぶんだ! それを、俺たちが変える!」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「15週後のおもてなしさえやり過ごせば、世界の破滅なんて避けられる話だってこと!」 |
メルサリア 「どうも~メルサリアっす! 話は聞いていると思うっす!」 |
メルサリア 「世界は滅ぶっす! それを避けるのが魔王っす! でも、魔王の中の一人が、救えたはずの世界を滅ぼすっす!」 |
メルサリア 「世界が滅ぶというのに、勇者たちは浪費と強奪っす! 役に立たない奴らっす! 生まれた意味を忘れてるっす!」 |
メルサリア 「だから今という時は、魔王が世界を救う時代っす! 価値観なんて変わるものっす!」 |
メルサリア 「今日は皆のサポートの一環として、経験値をひとつ付与するっす! これもカガクの力っす!」 |
◆訓練
気品*3の訓練をしました気品*3が10上昇した
気品*3の訓練をしました気品*3が11上昇した
気品*3の訓練をしました気品*3が12上昇した
気品*3の訓練をしました気品*3が13上昇した
気品*3の訓練をしました気品*3が14上昇した
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
気品*3の訓練をしました経験値が足りない
◆破棄
◆送金
◆購入
ラニカは双睛を1個納入した!!(22money)
そのアイテムは存在しない
そのアイテムは存在しない
◆作製
資金を100を投入した!!
予見強化!
予見強化!
偏在する未来20と双睛を素材にしてメイ堂を作製した!!
◆レガリア決定
灰滅大地 に決定!!
◆アセンブル
スロット1に四畳半の氷室を装備した
スロット2に四畳半の電気床を装備した
スロット3にメイ堂を装備した
スロット4にほんの少しの灯りを装備した
スロット7にあなたの書籍を装備した
スロット8にあなたのビーストを装備した
スロット9にあなたのハーピィを装備した
スロット10にあなたのウィザードを装備した
スロット11にウィッチメイドを装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆姉妹提携
◆意思表示設定
意志設定……通常営業
◆ミッション
ミッション設定……フリー
ユニオン活動
ツリーハウス『プランタ・タルタリカ・バロメッツ』の活動記録
あらゆる種類の木々がねじれ、取り込まれた一本の大樹が生えている。
『プランタ・タルタリカ・バロメッツ』と書かれた看板があるが特に羊が生えてくる様子はない。
様々な形の葉が作る木漏れ日の下にあるハンモック、ごつごつとした木肌にはめ込まれた丸い窓。
これは『気品』ある、巨大なツリーハウスだ。
・気品ユニオンをします
・ツリーハウスへの来訪、宿泊、生活が可能です
・カントリーな雰囲気のおうちライフが楽しめます
・火気許容状態
『プランタ・タルタリカ・バロメッツ』と書かれた看板があるが特に羊が生えてくる様子はない。
様々な形の葉が作る木漏れ日の下にあるハンモック、ごつごつとした木肌にはめ込まれた丸い窓。
これは『気品』ある、巨大なツリーハウスだ。
・気品ユニオンをします
・ツリーハウスへの来訪、宿泊、生活が可能です
・カントリーな雰囲気のおうちライフが楽しめます
・火気許容状態
気品の訓練をしました
気品が1上昇した
気品の訓練をしました気品が1上昇した
気品の訓練をしました気品が1上昇した
気品の訓練をしました気品が1上昇した
気品の訓練をしました気品が1上昇した
とんぼちゃん 「中々不思議なところにたどり着いてしまったようだ!おじゃまするぞー!」 |
ターピ 「いい寝床じゃろ…?」 |
ターピ 「は、はいっ!鳥っぽい僕からしても最高です、店長!」 |
ターピ 「ここなぁ…んむ、他の魔王も…」 |
ターピ 「くるってぇ…予見……し…」 |
店員 「店長?おーい?店長?…こりゃ15週間、骨が折れるぞ… 」 |
ラニカ 「お招きいただきありがとうございます。 私は傭兵メイドのラニカ──普段は報酬をいただくのですが、今回は特別に……。 あなた方のメイドとして仕えましょう」 |
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
清算
明日の戦場
第17ブロック
来週の降水確率:43%
来週の風の向き:45%
悪戯狐のザラメ |
#000000 |
《老猫》 |
トーントート |
Neun |
マーセナリ・メイド_ラニカ |
ラヴィーネ |
硝子城の楽園 |
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--- | --- | - vs - | --- | --- |
スーパーデプス・チャージャー『海の目』[カルマ物理] |
凍えるほど熱い『ヘリエル』[カルマ火炎] |
踏みつぶされた夢製ゴーレム『ヌル』[徳電撃] |
『アンデライト』の嫌われた猫[徳物理] |
凍えるほど熱い『ヘリエル』[カルマ火炎] |
スーパーデプス・チャージャー『海の目』[カルマ物理] |
凍えるほど熱い『ヘリエル』[カルマ火炎] |
凍えるほど熱い『ヘリエル』[カルマ火炎] |
凍えるほど熱い『ヘリエル』[カルマ火炎] |
凍えるほど熱い『ヘリエル』[カルマ火炎] |
『アンデライト』の嫌われた猫[徳物理] |
キャラデータ
名前
マーセナリ・メイド_ラニカ
愛称
ラニカ
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プロフィール
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気ままに旅をし、気に入ったところに滞在して働くダークエルフ・メイド。 報酬さえ支払われれば主人には絶対服従だが、犯罪行為は許さない。 また、有事の際には戦闘要員として借り出すこともできるが、戦闘は別料金。 そんなことから、「マーセナリ(傭兵)・メイド」と呼ばれている。 また、戦闘した相手からは「デビルズ・サーヴァント(悪魔の使い)」として恐れられている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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お城データ |
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|
ID | 種別 | 名前 | 在庫 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
1 | 冷気建築:氷室 | 四畳半の氷室 [20/---/---]《装備:1》 壮大値[965] 価格[35] 警戒値[102] 連続値[94] 防御属性[冷気] 防御値[87] 熱意値[51] 好感値[51] 予見値[128] 在庫[14] 追加効果[氷結付与] [冷気建築] *作者* | 14 | ▼詳細 |
2 | 電撃建築:電気床 | 四畳半の電気床 [20/---/---]《装備:2》 壮大値[702] 価格[35] 警戒値[59] 連続値[128] 防御属性[電撃] 防御値[87] 熱意値[128] 好感値[76] 予見値[17] 在庫[14] 追加効果[貫通付与] [電撃建築] *作者* | 14 | ▼詳細 |
3 | 物理商品:書籍 | あなたの書籍 [20/---/---]《装備:7》 | 15 | ▼詳細 |
4 | 冷気護衛:ビースト | あなたのビースト [20/---/---]《装備:8》 攻撃値[78] 連撃値[5] 壮大値[526] 価格[29] 警戒値[85] 連続値[42] 防御属性[火炎] 防御値[17] 熱意値[42] 好感値[17] 予見値[42] 在庫[14] 追加効果[加速] [冷気護衛] *作者* | 14 | ▼詳細 |
5 | 聖魔護衛:ハーピィ | あなたのハーピィ [20/---/---]《装備:9》 攻撃値[61] 連撃値[5] 壮大値[175] 価格[22] 警戒値[42] 連続値[42] 防御属性[物理] 防御値[26] 熱意値[34] 好感値[34] 予見値[34] 在庫[14] 追加効果[加速] [聖魔護衛] *作者* | 14 | ▼詳細 |
6 | 火炎護衛:ウィザード | あなたのウィザード [20/---/---]《装備:10》 攻撃値[52] 連撃値[8] 壮大値[219] 価格[27] 警戒値[25] 連続値[51] 防御属性[聖魔] 防御値[43] 熱意値[85] 好感値[51] 予見値[51] 在庫[14] 追加効果[加速] [火炎護衛] *作者* | 14 | ▼詳細 |
7 | 徳冷気護衛:ウィッチ | ウィッチメイド [20/予見/---]《装備:11》 攻撃値[219] 連撃値[2] 壮大値[263] 価格[34] 警戒値[51] 連続値[17] 防御属性[電撃] 防御値[61] 熱意値[34] 好感値[59] 予見値[105] 在庫[14] 追加効果[遅延] [徳冷気護衛] *作者* | 14 | ▼詳細 |
8 | 素材:素材 | ゴム長靴20 [20/耐電/---] 価格[10] [素材] | 0 | ▼詳細 |
9 | 素材:素材 | 愛の手紙20 [20/好感/---] 価格[10] [素材] | 0 | ▼詳細 |
10 | 徳聖魔建築:霊堂 | メイ堂 [20/予見/予見]《装備:3》 壮大値[1131] 価格[86] 警戒値[73] 連続値[100] 防御属性[聖魔] 防御値[95] 熱意値[64] 好感値[82] 予見値[179] 在庫[13] 追加効果[聖域付与] 資産投入[100] [徳聖魔建築] *作者* | 13 | ▼詳細 |
11 | カルマ電撃商品:照明 | ほんの少しの灯り [20/好感/---]《装備:4》 | 6 | ▼詳細 |
12 | 素材:素材 | ダイヤの指輪21 [21/高級/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
13 | 素材:素材 | お守り21 [21/耐魔/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
14 | 素材:素材 | 痩せ蛙21 [21/減壮/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
15 | カルマ火炎商品:燃料 | 薪 [20/壮大/---] | 6 | ▼詳細 |
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