第1回目 午前2時のアイオーナ&サッコ
あなたのキャラクターが登録されました!
侵攻速度*3の訓練をしました
今回作成の侵攻速度*3が10上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が11上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が12上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が13上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が14上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が16上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が17上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が19上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が21上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が23上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました今回作成の侵攻速度*3が25上昇した
侵攻速度*3の訓練をしました経験値が足りない
あなたのスライムを作製した!!
あなたのスライムを作製した!!
あなたの尖塔を作製した!!
あなたのスライムを作製した!!
あなたのスライムを作製した!!
あなたのハーピィを作製した!!
あなたの尖塔を作製した!!
あなたのハーピィを作製した!!
あなたの水路を作製した!!
あなたのハーピィを作製した!!
あなたの水路を作製した!!
あなたのハーピィを作製した!!
空色のスライムを作製した!!
アイオーナ・リアーナは四畳半の魔王城で目覚めの時を待っていた
ここでお金を稼ぐことがあなたの使命だ
ただ今日だけは、嵐の日々が来るまでの、ひと時の休息を味わっていた……
◆日記
荒れ果てた『底抜け天井』の中、下からくる光を浴びて静かに佇む大樹があった。
緑もまばらな冷たい世界で、ここだけはほんの少し生命を多めにたたえている。獣はそこらを歩いているし、枝に止まる鳥だっている。
「……寂しい眺めだわ、いつもながら」
鳥の一羽―――ハーピィのアイオーナ・リアーナが、大樹の上から『底抜け天井』の大地を見渡していた。
彼女はこうして毎日、見張りをやっている。すっかり慣れたものだ。
ふと、なにもない空が小さく光るのがアイオーナの目に止まった。
「あら―――」
かと思うと、そこから瞬く間に大地に白い筋が伸びた。
筋は折れて、ねじれて、途中で細かく枝分かれもするが、全ては一瞬のことだった。雷のようでもあるが、それにしては弱々しいし、音もあまりない。
「何かしら……」
アイオーナは羽ばたき、飛び上がる。
「すぐ戻るから、お留守番をお願い!」
眼下の獣たちに声をかけ、アイオーナは消えゆく光帯の根本を目指して勢いをつけた。
空中から『底抜け天井』を見ると、光の筋がそこかしこを駆け巡っているようで、少し元気が出る。
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
灰色じみた大地の中に、ぽつんと紫色のアクセントが見える。ちょうど光が落ちたところだ。アイオーナはそこを目がけて飛翔したのだが、途中で紫色のは動き出して、岩陰に隠れてしまう。
何やら生き物であるらしい。アイオーナは陸に降りることはせず、空中をぐるぐる回りながら様子をうかがうことにした。
そこへ……ヒュバッ! 虚をつくように、何かがアイオーナのそばに伸びて迫った。しなやかに曲がり、分岐している何か……紫色をした触手である!
体を捻り、辛うじて回避することはできたが、高度は落とさざるを得ない。
「あ、危ないじゃないですかっ!」
思わず抗議をしながら陸に降り、アイオーナは自らも物陰に身を潜める。だが、いつまで経っても二回目の攻撃は来なかった。
「はっ……な、なあ! そこのお前! いるんだろ!?」
代わりに、あと三年もしたら低くなってしまいそうな声が飛んでくる……アイオーナの言語野はそれを、意味あるものとして解釈することができた。
いけないことなのだろうと心のどこかで思いつつ、アイオーナは陰から身を乗り出す。
そこには、所々から布のようなものが生えた紫の笠をかぶり、紫の服を着て、薄紫の肌をした……紫づくしの少年が立っていた。右手には複雑に枝分かれしたムチらしいものを持っているが、これ以上振るうつもりはないと思えて、アイオーナは近くに寄ってみる。
少年は一歩下がりながらも叫んだ。
「おい、ここどこだよ!? アル=ゼヴィンか!?」
アル=ゼヴィン、なる言葉を耳にしたアイオーナは顔色を変えた。
「あ……アル=ゼヴィン!? 君、アル=ゼヴィンから……なの!?」
アイオーナは少年のところへ駆け寄ってくる。あげくふかふかの翼で肩を捉えられ、薄紫の少年はただ口を丸くするしかなかった。
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
「……はぁ、まさかクアンの姉ちゃんの知り合いが、こんなトコにいようとはねぇ」
薄紫の少年はアイオーナのかぎ爪で掴まれ、はるか下の地面を見つめていた。
「君、怖くない?」
アイオーナは大きく羽ばたき、大樹へ戻るべく飛んでいる。
「こんくらいのスリルは慣れっこさ。姉ちゃんこそ、喋る余裕なんざあンのか?」
「うん。君、軽いから……」
「まァ、肉で出来てるやつよかな。オイラキノコだし……」
そうこうしている間にも、大樹が近づいてくる。二人は大きなウロから中に飛び込んだ。
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
大樹の中には、テーブルに椅子、戸棚まで揃った空間もあった。外の炊事場で沸かしたお湯で、茶を淹れる。
「この匂い、ルジの葉かい?」
「似たようなものだって、クアンが言ってたわ」
コップにお茶を注ぎ、代わりに少年の分を出してやる。
「サンキュ。っと、名前言ってなかったな……オイラは死茸族(しだけぞく)のサッコ・ベノ。サッコでいいや」
「フフッ、私はアイオーナ・リアーナよ。よろしくね、サッコ君」
「……初めに言っとくが、ガキ扱いは絶対やめろよな」
それでサッコは冷ましもせずにお茶をググっと飲み、軽くむせてしまう。
「無茶はダメよ」
「げほ、ごほ……ッそ」
落ち着くのを待って、アイオーナもゆっくりとコップに口をつける。
「ふぅ、クソが……ンでよぉアイオーナ。アンタ、何だってこんな寂れたトコで?」
「そうね……どこからお話すればいいかしら。ここで何をやってるかって言えば、魔王なんだけど―――」
「は?」
軽く目を見開くサッコ。
「魔王が、何か?」
「あ、いや。オイラのトコだとのっぴきなんねえもんなんだけどさ、魔王って。ここはヨソの世界だもんな……」
「……そうだったわね。クアンもいつだったか、そんなこと言ってた」
アル=ゼヴィンにおいて、魔王とは結果的に世界の成り立ちを変えてしまった存在であり、唯一無二のものだった。
「ンだな。その、クアンの姉ちゃんとアイオーナって、何やってたの?」
「そうねえ……」
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
アル=ゼヴィン。
そこは人類が滅び、異形の魔族だけが生きる世界。堕ちた天空の島々が、そこかしこに突き刺さっている世界。
はるか昔、まだこの『できそこないの世界』で経済が意味をなしていた頃、半人半蛇の魔族クアン・マイサと使い魔のスライムのソライロは、不可思議な現象に巻き込まれてアル=ゼヴィンからこの地にやってきた。
なし崩し的に魔王をやらされることになったクアンの最初の配下になったのがアイオーナ・リアーナであった。物静かで主張の少ないアイオーナは騒ぎを好まないクアンと何かと相性がよく、最後まで城に残してもらえた。
クアン・マイサには魔王の使命を全うする以上に大きな目的があった。アル=ゼヴィンでの相方である狐獣人のトトテティアがこちらに来ていたかもしれず、魔王業の傍らいつも彼女を探していた。クアンとトトテティアは互いに女性同士ではあるが、惹かれ合っていた―――その頃のクアンは、まだ素直に認められていなかったのだけれど。
ところがある日、クアンはトトテティアがこの世界で命を落としていたかもしれないと知り、安否を確かめるべく城をアイオーナに任せて旅立っていった。
その後程なくして訪れた『スーパーデプス』なるダンジョン内の海洋での戦いで、アイオーナとクアンは再会を果たす。脆く作られていた城は荒波の中で崩壊していったが、クアンは脱出用のカプセルを用意してくれていて、アイオーナもその中に入った。全てが終わったあと、カプセルはアイオーナに薬剤を注射し、長い眠りにつかせた。
そしてアイオーナのカプセルは時間をかけ、この大樹のそばに流れ着いたのである。
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
「なーるほど……そんで、またクアンの姉ちゃんに会えるかもって、魔王やってたわけか」
「うん。でも、わかってしまったのよ。スーパーデプスでの戦いからもう五百年も経ってて、ダンジョンも滅茶苦茶になってしまったって……」
「へ……五百年? ちょい待ち、オイラつい最近クアンとテティの姉ちゃんに会ったばっかしだぞ?」
「えっ?」
うつむくアイオーナは、顔を上げる。
「……や、どういうことかはわかんねえけど、ウン……マジだぞ」
「ううん……その、元気にしてたかしら、魔王さま……というか、クアンさん?」
「ああ。テティの姉ちゃんとラブ過ぎて居心地悪ィが、悪くねえ冒険仲間だと思う。頭いいし落ち着いてるし、余計な世話だがオイラのことも気にかけてるし……オイラたちトレジャーハンターの中じゃ、間違いなく上手くやってる方だ。二人一組でやってるってのを考えても、かなり実績も上げてるし」
聞く限りでは、アイオーナの知るクアンとどこか違っているようにも思える。
魔王であった頃のクアンは、人当たりが悪くならないようにはしつつも、どこか憂いのこもった女だった。生きる意欲が弱っているようでもあって、それが城の脆弱さにも現れているようにも思えたほどだった。だからこそ、どこか放っておけなかった。
あのスーパーデプスでの戦いの後、アル=ゼヴィンに帰還したクアンが何か変わるきっかけを得ていたのだとしたら―――もしかして、トトテティアという人がそれになったのだとしたら―――めでたいことでは、ある。めでたい、けれども。
「どした、アイオーナ? ボーッとしちまって」
「あっ、ああ、別に……」
慌てて、冷めてきたお茶をず、と飲み下す。
「……でさ、悪いけど、とりあえず今夜はこのあたりで野営させてくンねえか? 全く勝手がわかんねえんでさ」
もうとっくにお茶を飲み干してしまったらしいサッコが問うてくる。
「ええ、それは構わないし……この樹の中にいてもいいのよ?」
「あ、それは止そう。根っこ張って弱らせちまうぜ?」
小さなカバンを手にして、サッコは立ち上がる。
「ま、何もなきゃ構わねえでくれていいよ。そんじゃな」
そのまま、彼はアイオーナを残し、部屋を出ていった。
緑もまばらな冷たい世界で、ここだけはほんの少し生命を多めにたたえている。獣はそこらを歩いているし、枝に止まる鳥だっている。
「……寂しい眺めだわ、いつもながら」
鳥の一羽―――ハーピィのアイオーナ・リアーナが、大樹の上から『底抜け天井』の大地を見渡していた。
彼女はこうして毎日、見張りをやっている。すっかり慣れたものだ。
ふと、なにもない空が小さく光るのがアイオーナの目に止まった。
「あら―――」
かと思うと、そこから瞬く間に大地に白い筋が伸びた。
筋は折れて、ねじれて、途中で細かく枝分かれもするが、全ては一瞬のことだった。雷のようでもあるが、それにしては弱々しいし、音もあまりない。
「何かしら……」
アイオーナは羽ばたき、飛び上がる。
「すぐ戻るから、お留守番をお願い!」
眼下の獣たちに声をかけ、アイオーナは消えゆく光帯の根本を目指して勢いをつけた。
空中から『底抜け天井』を見ると、光の筋がそこかしこを駆け巡っているようで、少し元気が出る。
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
灰色じみた大地の中に、ぽつんと紫色のアクセントが見える。ちょうど光が落ちたところだ。アイオーナはそこを目がけて飛翔したのだが、途中で紫色のは動き出して、岩陰に隠れてしまう。
何やら生き物であるらしい。アイオーナは陸に降りることはせず、空中をぐるぐる回りながら様子をうかがうことにした。
そこへ……ヒュバッ! 虚をつくように、何かがアイオーナのそばに伸びて迫った。しなやかに曲がり、分岐している何か……紫色をした触手である!
体を捻り、辛うじて回避することはできたが、高度は落とさざるを得ない。
「あ、危ないじゃないですかっ!」
思わず抗議をしながら陸に降り、アイオーナは自らも物陰に身を潜める。だが、いつまで経っても二回目の攻撃は来なかった。
「はっ……な、なあ! そこのお前! いるんだろ!?」
代わりに、あと三年もしたら低くなってしまいそうな声が飛んでくる……アイオーナの言語野はそれを、意味あるものとして解釈することができた。
いけないことなのだろうと心のどこかで思いつつ、アイオーナは陰から身を乗り出す。
そこには、所々から布のようなものが生えた紫の笠をかぶり、紫の服を着て、薄紫の肌をした……紫づくしの少年が立っていた。右手には複雑に枝分かれしたムチらしいものを持っているが、これ以上振るうつもりはないと思えて、アイオーナは近くに寄ってみる。
少年は一歩下がりながらも叫んだ。
「おい、ここどこだよ!? アル=ゼヴィンか!?」
アル=ゼヴィン、なる言葉を耳にしたアイオーナは顔色を変えた。
「あ……アル=ゼヴィン!? 君、アル=ゼヴィンから……なの!?」
アイオーナは少年のところへ駆け寄ってくる。あげくふかふかの翼で肩を捉えられ、薄紫の少年はただ口を丸くするしかなかった。
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
「……はぁ、まさかクアンの姉ちゃんの知り合いが、こんなトコにいようとはねぇ」
薄紫の少年はアイオーナのかぎ爪で掴まれ、はるか下の地面を見つめていた。
「君、怖くない?」
アイオーナは大きく羽ばたき、大樹へ戻るべく飛んでいる。
「こんくらいのスリルは慣れっこさ。姉ちゃんこそ、喋る余裕なんざあンのか?」
「うん。君、軽いから……」
「まァ、肉で出来てるやつよかな。オイラキノコだし……」
そうこうしている間にも、大樹が近づいてくる。二人は大きなウロから中に飛び込んだ。
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
大樹の中には、テーブルに椅子、戸棚まで揃った空間もあった。外の炊事場で沸かしたお湯で、茶を淹れる。
「この匂い、ルジの葉かい?」
「似たようなものだって、クアンが言ってたわ」
コップにお茶を注ぎ、代わりに少年の分を出してやる。
「サンキュ。っと、名前言ってなかったな……オイラは死茸族(しだけぞく)のサッコ・ベノ。サッコでいいや」
「フフッ、私はアイオーナ・リアーナよ。よろしくね、サッコ君」
「……初めに言っとくが、ガキ扱いは絶対やめろよな」
それでサッコは冷ましもせずにお茶をググっと飲み、軽くむせてしまう。
「無茶はダメよ」
「げほ、ごほ……ッそ」
落ち着くのを待って、アイオーナもゆっくりとコップに口をつける。
「ふぅ、クソが……ンでよぉアイオーナ。アンタ、何だってこんな寂れたトコで?」
「そうね……どこからお話すればいいかしら。ここで何をやってるかって言えば、魔王なんだけど―――」
「は?」
軽く目を見開くサッコ。
「魔王が、何か?」
「あ、いや。オイラのトコだとのっぴきなんねえもんなんだけどさ、魔王って。ここはヨソの世界だもんな……」
「……そうだったわね。クアンもいつだったか、そんなこと言ってた」
アル=ゼヴィンにおいて、魔王とは結果的に世界の成り立ちを変えてしまった存在であり、唯一無二のものだった。
「ンだな。その、クアンの姉ちゃんとアイオーナって、何やってたの?」
「そうねえ……」
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
アル=ゼヴィン。
そこは人類が滅び、異形の魔族だけが生きる世界。堕ちた天空の島々が、そこかしこに突き刺さっている世界。
はるか昔、まだこの『できそこないの世界』で経済が意味をなしていた頃、半人半蛇の魔族クアン・マイサと使い魔のスライムのソライロは、不可思議な現象に巻き込まれてアル=ゼヴィンからこの地にやってきた。
なし崩し的に魔王をやらされることになったクアンの最初の配下になったのがアイオーナ・リアーナであった。物静かで主張の少ないアイオーナは騒ぎを好まないクアンと何かと相性がよく、最後まで城に残してもらえた。
クアン・マイサには魔王の使命を全うする以上に大きな目的があった。アル=ゼヴィンでの相方である狐獣人のトトテティアがこちらに来ていたかもしれず、魔王業の傍らいつも彼女を探していた。クアンとトトテティアは互いに女性同士ではあるが、惹かれ合っていた―――その頃のクアンは、まだ素直に認められていなかったのだけれど。
ところがある日、クアンはトトテティアがこの世界で命を落としていたかもしれないと知り、安否を確かめるべく城をアイオーナに任せて旅立っていった。
その後程なくして訪れた『スーパーデプス』なるダンジョン内の海洋での戦いで、アイオーナとクアンは再会を果たす。脆く作られていた城は荒波の中で崩壊していったが、クアンは脱出用のカプセルを用意してくれていて、アイオーナもその中に入った。全てが終わったあと、カプセルはアイオーナに薬剤を注射し、長い眠りにつかせた。
そしてアイオーナのカプセルは時間をかけ、この大樹のそばに流れ着いたのである。
☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆ ○ ☆
「なーるほど……そんで、またクアンの姉ちゃんに会えるかもって、魔王やってたわけか」
「うん。でも、わかってしまったのよ。スーパーデプスでの戦いからもう五百年も経ってて、ダンジョンも滅茶苦茶になってしまったって……」
「へ……五百年? ちょい待ち、オイラつい最近クアンとテティの姉ちゃんに会ったばっかしだぞ?」
「えっ?」
うつむくアイオーナは、顔を上げる。
「……や、どういうことかはわかんねえけど、ウン……マジだぞ」
「ううん……その、元気にしてたかしら、魔王さま……というか、クアンさん?」
「ああ。テティの姉ちゃんとラブ過ぎて居心地悪ィが、悪くねえ冒険仲間だと思う。頭いいし落ち着いてるし、余計な世話だがオイラのことも気にかけてるし……オイラたちトレジャーハンターの中じゃ、間違いなく上手くやってる方だ。二人一組でやってるってのを考えても、かなり実績も上げてるし」
聞く限りでは、アイオーナの知るクアンとどこか違っているようにも思える。
魔王であった頃のクアンは、人当たりが悪くならないようにはしつつも、どこか憂いのこもった女だった。生きる意欲が弱っているようでもあって、それが城の脆弱さにも現れているようにも思えたほどだった。だからこそ、どこか放っておけなかった。
あのスーパーデプスでの戦いの後、アル=ゼヴィンに帰還したクアンが何か変わるきっかけを得ていたのだとしたら―――もしかして、トトテティアという人がそれになったのだとしたら―――めでたいことでは、ある。めでたい、けれども。
「どした、アイオーナ? ボーッとしちまって」
「あっ、ああ、別に……」
慌てて、冷めてきたお茶をず、と飲み下す。
「……でさ、悪いけど、とりあえず今夜はこのあたりで野営させてくンねえか? 全く勝手がわかんねえんでさ」
もうとっくにお茶を飲み干してしまったらしいサッコが問うてくる。
「ええ、それは構わないし……この樹の中にいてもいいのよ?」
「あ、それは止そう。根っこ張って弱らせちまうぜ?」
小さなカバンを手にして、サッコは立ち上がる。
「ま、何もなきゃ構わねえでくれていいよ。そんじゃな」
そのまま、彼はアイオーナを残し、部屋を出ていった。
NEWS
《コズミックスフィア》を訪れたあなたを待っていたのはあまりにも手荒い天球使からの仕打ちだった
天球使が飛び交う空には魔王たちの悲鳴が響く
空から追い立てられ、あなたは物陰に隠れた
捕まってはいけない。天球使に捕まれば――
浄化を選ばない限り、拘束されつづけるだろう
??????
「やぁやぁ、やってきましたね、魔王たち。ここでは、ルールッに従ってもらいますよ」
??????
「申し遅れました、わたくし、『天球使』の『フォートリエ』」
天球使『フォートリエ』
「はて、前出会ったような、そうでないような……」
天球使『フォートリエ』
「ともかく、浄化を……キュアの魔法を使うのです。そうすれば、あなたの罪は少しは軽くなる……」
??????
「貴様ら魔王のせいで、我々の敷いた秩序が破壊されようとしている」
??????
「わたしは『天球使』の『リヴァリエ』。覚えておけ」
天球使『リヴァリエ』
「貴様ら魔王はどうせ『ゼロのレガリア』を探しているのだろう」
天球使『リヴァリエ』
「アレはただのお伽噺に過ぎない……ありもしない希望にすがるのはよせ」
?????からのメッセージ
「おはよう、魔王の諸君(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「君たちに頼みたいことがある(眼鏡クイッ)2度目になるのかもしれないが(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「(眼鏡クイッ)単刀直入に言おう(眼鏡クイッ)『天球統率者』を破壊してほしい(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「報酬は、『ゼロのレガリア』へ到達できるヒントだ(眼鏡クイッ)前払いとして、ある程度情報を渡しておこう(眼鏡クイッ)」
?????からのメッセージ
「(眼鏡クイッ)『ゼロのレガリア』を手にいれた者が、すでに存在している(眼鏡クイッ)そう、次は……君たちの番だ(眼鏡クイッ)」
??????
「お前魔王か!? 魔王なんだな!? 潰す!」
??????
「いや、この『魔王探知機~まおたん~』が反応しない……よかった~~~俺は勇者『テオ』!『テオ=レオン』だ!」
勇者『テオ』
「俺は魔王を倒すために、この《コズミックスフィア》に来た! なぜなら、魔王がいっぱいいるからだ!」
勇者『テオ』
「お前が魔王じゃなくてよかったぜ! じゃな! また!」
◆訓練
◆作製
◆レガリア決定
幻影跳梁 に決定!!
◆心魂結束
◆対象指定
対象指定……フリー
ユニオン活動
経験値の訓練をしました
経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
経験値の訓練をしました経験値が1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
◆ダイジェスト結果
精算
売上高 19
攻撃戦果収入24.06
支援戦果収入15.22
防衛戦果収入16
捕虜交換 20
戦闘報酬75
合計現金収入94
獲得レートポイント94
収入 3100moneyがかき集められました
【!】経費 1880moneyを消費しました
◆経験値が40増加しました……
◆流浪の徳火炎魔術型勇者 は ナックルブラスト を習得したようだ……
攻撃戦果収入24.06
支援戦果収入15.22
防衛戦果収入16
捕虜交換 20
戦闘報酬75
合計現金収入94
獲得レートポイント94
収入 3100moneyがかき集められました
【!】経費 1880moneyを消費しました
◆経験値が40増加しました……
◆流浪の徳火炎魔術型勇者 は ナックルブラスト を習得したようだ……
キャラデータ
名前
アイオーナ&サッコ
愛称
アイオーナ・リアーナ
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
<アイオーナ・リアーナ> 五百年前の魔王の一人、クアン・マイサの配下だったハーピィ。 コールドスリープによって時を超え、自らが新たな魔王として旗揚げした。 ちょっと引っ込み思案で弱気だったけどやるときはやる人。 <サッコ・ベノ> 毒キノコじみた見た目の少年。 アル=ゼヴィンなる世界からやってきたという。 斜に構えたいお年頃。 <ケイ> 羽の生えた蛇。雌。 アイオーナのペット、みたいなもの。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
あなたの作製した勇者 流浪の徳火炎魔術型勇者
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5 __6__7__8__9_10_11 _12_13_14_15_16_17 _18_19_20_21_22_23 |
お城データ |
|
|
ID | 種別 | 名前 | 詳細 |
---|---|---|---|
1 | 聖魔護衛:スライム | あなたのスライム [20]《装備:1》 | ▼詳細 |
2 | 聖魔護衛:スライム | あなたのスライム [20]《装備:2》 | ▼詳細 |
3 | 電撃建築:尖塔 | あなたの尖塔 [20]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | 聖魔護衛:スライム | あなたのスライム [20]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | 聖魔護衛:スライム | あなたのスライム [20]《装備:5》 | ▼詳細 |
6 | 聖魔護衛:ハーピィ | あなたのハーピィ [20]《装備:6》 | ▼詳細 |
7 | 電撃建築:尖塔 | あなたの尖塔 [20]《装備:7》 | ▼詳細 |
8 | 聖魔護衛:ハーピィ | あなたのハーピィ [20]《装備:8》 | ▼詳細 |
9 | 冷気建築:水路 | あなたの水路 [20]《装備:9》 | ▼詳細 |
10 | 聖魔護衛:ハーピィ | あなたのハーピィ [20]《装備:10》 | ▼詳細 |
11 | 冷気建築:水路 | あなたの水路 [20]《装備:11》 | ▼詳細 |
12 | 聖魔護衛:ハーピィ | あなたのハーピィ [20]《装備:12》 | ▼詳細 |
13 | 徳聖魔護衛:スライム | 空色のスライム [20] | ▼詳細 |
14 | --- | --- | --- |
15 | --- | --- | --- |
16 | --- | --- | --- |
17 | --- | --- | --- |
18 | --- | --- | --- |
19 | --- | --- | --- |
20 | --- | --- | --- |
21 | --- | --- | --- |
22 | --- | --- | --- |
23 | --- | --- | --- |
24 | --- | --- | --- |
25 | --- | --- | --- |
26 | --- | --- | --- |
27 | --- | --- | --- |
28 | --- | --- | --- |
29 | --- | --- | --- |
30 | --- | --- | --- |
次回の報酬ボーナス
売上均衡補正 | 8.5% |
---|---|
戦闘報酬均衡補正 | 13.82% |
明日の戦場
作戦開始……4時00分 第5ブロック 「ギステル闘滅領域」
巨大なコロッセオ。その下は、巨大な迷宮と猛獣の巣
ID-1 麓噛拿音香 |
ID-2 シャーロット |
ID-3 雇われ指揮者『三原辰乃』 |
ID-4 魂取り |
ID-5 トイトイ |
ID-6 ありふれた白紙の魔王 |
ID-7 SSR『経験値妖精』 |
ID-8 ストナ |
ID-9 桔梗の天蓋の魔王『ユメミヤ』 |
ID-10 時果ての魔王クン |
ID-11 氷霧の魔王 |
ID-12 焦がれる残火の魔王『フィリリ』 |
ID-13 閉塞する花の魔王『ネグロラルゴ』 |
ID-14 シバン |
ID-15 <悪魔の檻> |
ID-16 悪運の魔王SFORTUNA |
ID-17 闇 |
ID-18 ココ |
ID-19 アイオーナ&サッコ |
--- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
ID-52 ああああ |
ID-53 妄執の狂信者『リリエス・ベルリオーシュ』 |
ID-54 @@/23/クーア |
ID-55 流浪のカルマ電撃魔術型勇者 |
ID-56 ウルヤナ |
ID-57 姿見えぬ勇者『トラッハドール』の先導 |
ID-58 自らを聖者と豪語する者、ブレア |
ID-59 流浪のカルマ聖魔護衛型勇者 |
ID-60 流浪のカルマ聖魔治療型勇者 |
ID-61 あおじそ |
ID-62 流浪のカルマ物理護衛型勇者 |
ID-63 多脚の影 |
ID-64 流浪のカルマ冷気治療型勇者 |
ID-65 灼熱勇者『ミトリビア』 |
ID-66 流浪のカルマ火炎魔術型勇者 |
ID-67 流浪のカルマ電撃治療型勇者 |
ID-68 流浪の徳聖魔治療型勇者 |
ID-69 流浪のカルマ電撃魔術型勇者 |
流浪のカルマ電撃魔術型勇者 攻撃種別:カルマ電撃魔術 習得魔法: レベル : 勇者情報:正体不明 |