ENo.0114　コバルトブルーの勇者

第6話　性

【これまでのあらすじ：何だかんだとこの生活も馴染んできたコバルトとゴッデスは、団欒のひと時を迎える】

そういえばコバルトよ…勇者としての鍛錬、勇者としての護衛…それらは良いのですが、他者との交流はどうなっていますか…？
ああ！はい！姉妹店になってくれたスピネルさんを始めとして、灯り屋ちゃんとか、モノクルを掛けた女の子とか、毛皮を着た女の子とか色々と話させて貰ってますよ！
………女の子ばかりですね………
いや…まぁ…確かにそうですけど、でも仕方ないじゃないですか。話してるのは基本的に、俺を雇ってくれた人とか、話しかけてくれた子とかなんで…
別に、俺が女の子だけにどうこうとかじゃないですよ？
まぁ、勇者ではない一人の男として話してて楽しいのは否定しきれませんけど
あまりにも包みのない本音………ああ…嘆かわしい…。
コバルト…私は女神として、貴方が抱え持つ好色漢という衝動を悲しく思います…
…ちょっと一旦ストップ良いですか？
俺、信奉する女神とそういう内容の話するの凄い抵抗ある勇者なんですけど、この方向で暫く続きます？
続きます
コバルト…貴方は理解をシていないだけで、貴方が抱え込んだ衝動は相当なものです。
しかし、それは全て、勇者たらんとし続けた抑圧が産んだもの…貴方のせいではありません………
ですから…………………コバルト、貴方ならば…………………………良いのですよ………？
他の子に向ける前に、どうか………理解りますね…？
………………
…………………
…………………いや……
ゴッデスならば…俺は、駄目ですね……
私ならば
ゴッデスならば
さてはコバルト…貴方は知り合いが相手だと駄目なタイプですね………？
いや……俺、どちらかというと知り合いが相手の方がグッとくるタイプではありますけど…。
ただ、ゴッデスは駄目です。駄目です
駄目………
だめ…………
はい
………そうですか…
………………
……………………

どうしても………？
駄目です。ええ