ENo.0236　ミニモフッズ

「……」

……

珍しく、ミニ監視もふが話の輪の中に入ってきました。
この前していた何かが終わったのでしょう。
そう考えたミニ白もふは、そわそわしながら問い掛けました。

「ぴゃん！ぴゃいあぷう？」

監視！どうかしたの？

「…………」

…………

ミニ監視もふは何も言わず、ただニヤリと笑うと奥に引っ込みました。
頭の上にハテナマークを浮かべつつ、他のミニもふ達は待っています。
そして、それはやって来ました。

「がお！」

おお！

「ぷう……？ぷぷ、ぷいきゅあ？」

むう……？それ、どうしたの？

「…………」

…………

「ぴゃあああ……！」

へえええ……！

「ぴゃーい！」

すごーい！

それ、を見たミニもふ達はキラキラと目を輝かし、ミニ監視もふに拍手を送りました。
それ、とはロボット掃除機の事でした。
自動で掃除をしてくれ、バッテリーがなくなってきたら自ら充電しに行ってくれる優れものです。
お店を清潔に保つ事は、お客様をおもてなしする上で最初に行うべき大切な事です。
ミニ監視もふはそれだけで他のミニもふ達が疲れないよう、ロボット掃除機を用意してくれたのでした。

「………………」

………………

いつも通り、ミニ監視もふは物静かに他のミニもふ達がロボット掃除機にはしゃいでいる様子を見守っています。
ですが、ラウは見ていました。
ミニ監視もふが照れたように、後頭部を掻いていた事を。
後でうんと美味しい紅茶を淹れてあげよう。
ラウは心がポカポカしていくのを感じながら、ロボット掃除機と戯れるミニもふ達を見ていました。

もふもふもふもふ……
とにかくもふもふにまみれ、その魅力に取り憑かれるだけのユニオン。
もふもふを可愛がるもよし。もふもふに可愛がられるもよし。