第6週目 ケセミア・テレスコープの一週間
◆日記
……今度は律義に――とはいえ城の入り口から再スタートした後に天井を突き破って直進してきたらしい――カルマ勇者『熔けぬ焔』と再び相対したのは、やり直しを要求してから5分後のことだった。
負傷したヤバル・ユバル兄弟を医療ユニットへ輸送申請をして見送った直後の出来事だったものの、多少なり覚悟も出来ていたので息を整えるには十分な時間だった。
とはいえ彼女の道中も無傷とは行かなかったようで、護衛ユニットに迎撃された跡がある。体のあちこちが焼け焦げていて、剥き出しのパーツには鈍重なもので抉られていた。
勇者は無機質な瞳で見下し、軽く右手を上げて起こりを上げる。武器を出すかそのまま突き付けるのか。そう考えあぐねたのかと思う程度には、その瞬間停止した。勇者は不可解な、と言いたげにその眼が細まる。
「……シーケンスエラー発生。不干渉プログラムを確認。エラー要因は星読みの魔王の軍勢すべてを浄滅または無力化しない限り一切の傷害行為を無効にするものと推測。『魔王』ユニットへの直接の手出しは現状、不可能と判断」
彼女の内から鳴るアラート音に目配せを加えてから淡々と結果を口頭で吐き出す。そこでケセミアは呆けた頭を振るい直す。
その機能については魔王になってから初めて聞いたもののそこはなるべく表情に出さず、潤む目と共に押し殺した。
これなら逃げ出すことは容易だろう。相手は手出しできないと分かったのだから。
それで何になると問われるなら「どうともならない」と答えるのが筋であり適切である。手前の山脈を軽々飛行した挙句、試行錯誤したダンジョンもすべて無視してやってきたルーチンに沿わないカルマ勇者に、こちらの常識が通じるかは疑念でしかない。彼女なら本当に殲滅くらいやってのけそうなので、それを望むべくも無い。
「貴機を『星読みの魔王』またはその代行者と推測する」
「……ケセミア・テレスコープ。観測城『ヤシャ・ヤー』の魔王です」
「それでは不干渉プログラムの解除を申請する。勇者と魔王は戦う定めにある」
今度は火器を顕現しないが、相手が申請を許諾する前提で腕を彷徨わせている。それがさも当然であるかのように、勇者と魔王の一対一の勝負だ、とでも言わんばかりに口振りは高圧的で、どこまでも無機質に響き渡る。
――そんな時代遅れのやり方に誰が付き合うというのか。
「それについて提唱があります。まず対等に戦うのであれば、こちらのルール――神サマの創ったルールに従うのが勇者ではありませんか?」
「貴械ら魔王であり、それを駆逐するのがカルマ勇者の定義である。勇ましき者の行いが魔王の討伐であるのなら、それが何よりも是となり、正当とされる行為である。第一に、貴機は当機にやり直しを要求した上で圧を掛ける心算でいるのか」
なおも冷え切った金色の瞳は憮然としてケセミアを見下げる。尾のようにしなるコードは蛇を思わせる動きと形をして牙を尖らせている。
臆していてはいけない、と小さな手で拳を作り、震える腕を抑える。夜明け色の瞳は満月の如き黄金を見上げる。
「魔王の陣に来ているのなら、それに付き合って貰うのが作法です。第一にここへは不法侵入で来ているはずです。ほぼ強盗です」
城も破壊されているので器物破損です。続けざまにそう啖呵を切って軽く肩で息をする。三日月のように細められた勇者の眼は警戒の色を絶やさず、敵意も剥き出しでいる。
「護衛ユニットが無礼を働きました……とは言いません。ボクはこの刻限に沿って彼らに役割を与えています。商品を護るのが彼らの役割です。それを破壊するあなたとは確かに敵対関係にありますが、ボクに敵意もそれを振るう力もありません」
チェスのキングが大きな力を持たないように、ポーンを根こそぎ薙ぎ払うほどの力を持つ勇者を相手に出来るはずがない。ケセミアは無力なキングであり、他の駒に守られなければ詰みとなる。
堂々と、しかし恥ずべきこととも思わず、魔王として胸を張る。
「暴力はこの世界の『刻限』に沿う行為ではありません。時代錯誤の古い手法なので、お引き取りを」
魔王は力を持たないものの、周りを固めるコマは常に生み出すことができる。無限に連なる星々の如く、しかし観測は一人で行うのが星読みの在り方である。ましてやこの『刻限』は魔王がダンジョンを経営し、商品を売ることがすべて。魔王と勇者が直に戦う行為の必要すらない。
だから時代遅れだ、とケセミアは強い語調で勇者に突き刺した。
熔けぬ焔はまるで人間のように嘆息してから瞑目する。直後にギャン!と鉄板を弾いたような鈍い音が勇者から響いた。尾が風を切る音と共に薙ぎ払われ、同時にその部位が半壊して屋上の硬い地面を転がってバラバラになる。
この城の護衛ユニットの一人から狙撃を受けたらしい。気付いた時には二発目の発砲音。勇者が自分の身を護るために追撃の銃弾を防いだ尾は二撃目で既に原型をなくしていた。
「討議は不毛と判断。単騎では撃退する時間に深刻な遅延が予見される。星読みの魔王、貴機とはまたの機会に決着を付ける」
「あの、ひとつだけ……ボクは機械ではなく人間です。今度会ったときはボクを人間として扱ってください」
その言動に熔けぬ焔は眉を顰める。またもや不可解な、と言いたそうにする眼。逃げるべき戦線にあって、勇者は魔王と対峙することを止めずに仁王で立つ。
「貴機はここにいる従者が作り上げた人間というデータを、道中破壊した機械人形から獲得した」
――サイバー犯罪も視野に入れるとなると勇者の手広い強盗振りにはもはや感動すら覚えようがそれは然したる問題ではない。
魔王のパーソナリティや出生くらいであれば流出することは構わない。もっと貴重なデータ類は持ち出せなかったと視るに、そこで安堵しても良いに違いない。
「機械から創られたホムンクルスが人間と言うのは、不可解な回答と推測する」
「なっ!?」
伝えられたのはどこまでも威圧する言動で機械的に処理された解だった。1+1が2というように、ごく自然な口振りでケセミアが目指す『人』の道に苦言を呈した。
――なぜかそれが無性にもやもやしてならない。ケセミアは絶句した後に歯を食いしばる。
「ゆ、勇者だって、勇者がそうあるべきと判断するから――勇者の行いは正当化されるものだと言ったではありませんか! ならボクは造物でも人間です!」
毅然とした態度が剥がれ落ち、勇者へ詰め寄る。その顔は魔王と呼ぶには威厳が無く、今にも泣きそうな子供そのもの。同時に熱湯のような感情が内臓の奥から湧き上がってくる感覚に胸を焼く。
嚇怒を宿して滲み上がるような感情にケセミアは戸惑いながらも叫んでいた。
「勇者というのは役割であり、『魔王を打倒する者」と定義された存在である。大役を為す事柄こそが勇者。貴機の言う魔王も例に倣うなら『ダンジョン運営者であり、商人として勇者と敵対する者』である」
辞書を読み上げるかのような勇者の言動に、震える目の瞳孔は広がり星の輝きをいっそう強くする。そうあれかしと定義した勇者へどうして感情的になっているのだろう。
訳が分からないまま「でも、でも……」と続けようと言葉を探して喘ぐケセミアに、勇者は続ける。
「貴機は確かに魔王であるが、ヒトではない。魔の王だから人外を決定しているのではなく貴機は根底からして人ではないと推察。魔王の役割を負っただけの機械部品であり、人の模造である」
「……ボクはそれでも人間です。誰が何と言おうと。これまでの星読み魔王達から、その遺産であるヤシャ・ヤーの機械達から人間として生きることを義務付けられた人間で……」
「人が人と認識するのなら、それが人であると定義するのは論理的ではない。獅子自身が猫と認識するから、他者は獅子を猫と見るのか。同じように人が犬と認識すればそれは犬なのか。答えは否だ」
呆れた色。それよりも失望したと朧げに輝く黄金の眼は、いっそ憐れみすら感じられた。機械なのに、人よりも人らしい目を魔王へ向ける。
「貴機はこの城を遺産と発言した。既に滅びた魔王の一族の後釜として希う、理想の王を創り上げた機械のごっこ遊びに付き合うのも理解らない」
頭部に迫った銃弾が、掲げていた右手をそののまま守備に回して身を護る。剥き出しになった腕の機械部品と細かなパーツが砕け散って地面を汚す。
それでもなお勇者は魔王から目を背けず、然と敵対相手を見定めて言い放つ。
「星読みの魔王。貴機こそ時代遅れの産物だ。これまで得た魔王のバックアップから情報を読み取り歴史を見返すだけの怠惰な行為だ。それは倣いがあるだけで、進むことが無い」
反対側の手が更に狙撃、そして近接型の機械人形の軍刀によって腕を切り捨てられてから、勇者はやっと跳躍して、勢いの儘魔王の城から離脱を始める。原型を留めなくなった肉体に人形達が追撃してかかるものの、尽くは反撃によって撃ち返されることになる。
「貴機には前へ進む光が無い。人を模倣して明日を目指さない半端者に、尊き星光を見るだけの愚者に我が輝きは決して落とさせない」
落下するように空を飛ぶ勇者は――それでも確かに魔王へと向けられた言葉にケセミアは膝を付く。
嗚呼、いったいどうしたら良いのだろう。こういう時どうすればいいのだろう。
怒りや悲しみがあって然るべきだろうか。否、それよりも。
「……悔しい、ですね」
宿った感情を言い表せられず、ついに心の防波堤は決壊し、星の瞳から涙の粒を溢れさせて蹲る。
人形達は構えた武器を下ろすこともできず、ケセミアを見守っていた。
負傷したヤバル・ユバル兄弟を医療ユニットへ輸送申請をして見送った直後の出来事だったものの、多少なり覚悟も出来ていたので息を整えるには十分な時間だった。
とはいえ彼女の道中も無傷とは行かなかったようで、護衛ユニットに迎撃された跡がある。体のあちこちが焼け焦げていて、剥き出しのパーツには鈍重なもので抉られていた。
勇者は無機質な瞳で見下し、軽く右手を上げて起こりを上げる。武器を出すかそのまま突き付けるのか。そう考えあぐねたのかと思う程度には、その瞬間停止した。勇者は不可解な、と言いたげにその眼が細まる。
「……シーケンスエラー発生。不干渉プログラムを確認。エラー要因は星読みの魔王の軍勢すべてを浄滅または無力化しない限り一切の傷害行為を無効にするものと推測。『魔王』ユニットへの直接の手出しは現状、不可能と判断」
彼女の内から鳴るアラート音に目配せを加えてから淡々と結果を口頭で吐き出す。そこでケセミアは呆けた頭を振るい直す。
その機能については魔王になってから初めて聞いたもののそこはなるべく表情に出さず、潤む目と共に押し殺した。
これなら逃げ出すことは容易だろう。相手は手出しできないと分かったのだから。
それで何になると問われるなら「どうともならない」と答えるのが筋であり適切である。手前の山脈を軽々飛行した挙句、試行錯誤したダンジョンもすべて無視してやってきたルーチンに沿わないカルマ勇者に、こちらの常識が通じるかは疑念でしかない。彼女なら本当に殲滅くらいやってのけそうなので、それを望むべくも無い。
「貴機を『星読みの魔王』またはその代行者と推測する」
「……ケセミア・テレスコープ。観測城『ヤシャ・ヤー』の魔王です」
「それでは不干渉プログラムの解除を申請する。勇者と魔王は戦う定めにある」
今度は火器を顕現しないが、相手が申請を許諾する前提で腕を彷徨わせている。それがさも当然であるかのように、勇者と魔王の一対一の勝負だ、とでも言わんばかりに口振りは高圧的で、どこまでも無機質に響き渡る。
――そんな時代遅れのやり方に誰が付き合うというのか。
「それについて提唱があります。まず対等に戦うのであれば、こちらのルール――神サマの創ったルールに従うのが勇者ではありませんか?」
「貴械ら魔王であり、それを駆逐するのがカルマ勇者の定義である。勇ましき者の行いが魔王の討伐であるのなら、それが何よりも是となり、正当とされる行為である。第一に、貴機は当機にやり直しを要求した上で圧を掛ける心算でいるのか」
なおも冷え切った金色の瞳は憮然としてケセミアを見下げる。尾のようにしなるコードは蛇を思わせる動きと形をして牙を尖らせている。
臆していてはいけない、と小さな手で拳を作り、震える腕を抑える。夜明け色の瞳は満月の如き黄金を見上げる。
「魔王の陣に来ているのなら、それに付き合って貰うのが作法です。第一にここへは不法侵入で来ているはずです。ほぼ強盗です」
城も破壊されているので器物破損です。続けざまにそう啖呵を切って軽く肩で息をする。三日月のように細められた勇者の眼は警戒の色を絶やさず、敵意も剥き出しでいる。
「護衛ユニットが無礼を働きました……とは言いません。ボクはこの刻限に沿って彼らに役割を与えています。商品を護るのが彼らの役割です。それを破壊するあなたとは確かに敵対関係にありますが、ボクに敵意もそれを振るう力もありません」
チェスのキングが大きな力を持たないように、ポーンを根こそぎ薙ぎ払うほどの力を持つ勇者を相手に出来るはずがない。ケセミアは無力なキングであり、他の駒に守られなければ詰みとなる。
堂々と、しかし恥ずべきこととも思わず、魔王として胸を張る。
「暴力はこの世界の『刻限』に沿う行為ではありません。時代錯誤の古い手法なので、お引き取りを」
魔王は力を持たないものの、周りを固めるコマは常に生み出すことができる。無限に連なる星々の如く、しかし観測は一人で行うのが星読みの在り方である。ましてやこの『刻限』は魔王がダンジョンを経営し、商品を売ることがすべて。魔王と勇者が直に戦う行為の必要すらない。
だから時代遅れだ、とケセミアは強い語調で勇者に突き刺した。
熔けぬ焔はまるで人間のように嘆息してから瞑目する。直後にギャン!と鉄板を弾いたような鈍い音が勇者から響いた。尾が風を切る音と共に薙ぎ払われ、同時にその部位が半壊して屋上の硬い地面を転がってバラバラになる。
この城の護衛ユニットの一人から狙撃を受けたらしい。気付いた時には二発目の発砲音。勇者が自分の身を護るために追撃の銃弾を防いだ尾は二撃目で既に原型をなくしていた。
「討議は不毛と判断。単騎では撃退する時間に深刻な遅延が予見される。星読みの魔王、貴機とはまたの機会に決着を付ける」
「あの、ひとつだけ……ボクは機械ではなく人間です。今度会ったときはボクを人間として扱ってください」
その言動に熔けぬ焔は眉を顰める。またもや不可解な、と言いたそうにする眼。逃げるべき戦線にあって、勇者は魔王と対峙することを止めずに仁王で立つ。
「貴機はここにいる従者が作り上げた人間というデータを、道中破壊した機械人形から獲得した」
――サイバー犯罪も視野に入れるとなると勇者の手広い強盗振りにはもはや感動すら覚えようがそれは然したる問題ではない。
魔王のパーソナリティや出生くらいであれば流出することは構わない。もっと貴重なデータ類は持ち出せなかったと視るに、そこで安堵しても良いに違いない。
「機械から創られたホムンクルスが人間と言うのは、不可解な回答と推測する」
「なっ!?」
伝えられたのはどこまでも威圧する言動で機械的に処理された解だった。1+1が2というように、ごく自然な口振りでケセミアが目指す『人』の道に苦言を呈した。
――なぜかそれが無性にもやもやしてならない。ケセミアは絶句した後に歯を食いしばる。
「ゆ、勇者だって、勇者がそうあるべきと判断するから――勇者の行いは正当化されるものだと言ったではありませんか! ならボクは造物でも人間です!」
毅然とした態度が剥がれ落ち、勇者へ詰め寄る。その顔は魔王と呼ぶには威厳が無く、今にも泣きそうな子供そのもの。同時に熱湯のような感情が内臓の奥から湧き上がってくる感覚に胸を焼く。
嚇怒を宿して滲み上がるような感情にケセミアは戸惑いながらも叫んでいた。
「勇者というのは役割であり、『魔王を打倒する者」と定義された存在である。大役を為す事柄こそが勇者。貴機の言う魔王も例に倣うなら『ダンジョン運営者であり、商人として勇者と敵対する者』である」
辞書を読み上げるかのような勇者の言動に、震える目の瞳孔は広がり星の輝きをいっそう強くする。そうあれかしと定義した勇者へどうして感情的になっているのだろう。
訳が分からないまま「でも、でも……」と続けようと言葉を探して喘ぐケセミアに、勇者は続ける。
「貴機は確かに魔王であるが、ヒトではない。魔の王だから人外を決定しているのではなく貴機は根底からして人ではないと推察。魔王の役割を負っただけの機械部品であり、人の模造である」
「……ボクはそれでも人間です。誰が何と言おうと。これまでの星読み魔王達から、その遺産であるヤシャ・ヤーの機械達から人間として生きることを義務付けられた人間で……」
「人が人と認識するのなら、それが人であると定義するのは論理的ではない。獅子自身が猫と認識するから、他者は獅子を猫と見るのか。同じように人が犬と認識すればそれは犬なのか。答えは否だ」
呆れた色。それよりも失望したと朧げに輝く黄金の眼は、いっそ憐れみすら感じられた。機械なのに、人よりも人らしい目を魔王へ向ける。
「貴機はこの城を遺産と発言した。既に滅びた魔王の一族の後釜として希う、理想の王を創り上げた機械のごっこ遊びに付き合うのも理解らない」
頭部に迫った銃弾が、掲げていた右手をそののまま守備に回して身を護る。剥き出しになった腕の機械部品と細かなパーツが砕け散って地面を汚す。
それでもなお勇者は魔王から目を背けず、然と敵対相手を見定めて言い放つ。
「星読みの魔王。貴機こそ時代遅れの産物だ。これまで得た魔王のバックアップから情報を読み取り歴史を見返すだけの怠惰な行為だ。それは倣いがあるだけで、進むことが無い」
反対側の手が更に狙撃、そして近接型の機械人形の軍刀によって腕を切り捨てられてから、勇者はやっと跳躍して、勢いの儘魔王の城から離脱を始める。原型を留めなくなった肉体に人形達が追撃してかかるものの、尽くは反撃によって撃ち返されることになる。
「貴機には前へ進む光が無い。人を模倣して明日を目指さない半端者に、尊き星光を見るだけの愚者に我が輝きは決して落とさせない」
落下するように空を飛ぶ勇者は――それでも確かに魔王へと向けられた言葉にケセミアは膝を付く。
嗚呼、いったいどうしたら良いのだろう。こういう時どうすればいいのだろう。
怒りや悲しみがあって然るべきだろうか。否、それよりも。
「……悔しい、ですね」
宿った感情を言い表せられず、ついに心の防波堤は決壊し、星の瞳から涙の粒を溢れさせて蹲る。
人形達は構えた武器を下ろすこともできず、ケセミアを見守っていた。
NEWS
闇のポータルを通り、その先へ――乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「おはよろし! 今日も一日がんばるぞーふぃー♪┗(・␣・)━♪」 |
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「真っ暗闇でもみんなついてきてる? 大丈夫だよね……」 |
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「わたしはどこを目指せばいいんだろう、何になればいいんだろう。いまだ闇の中」 |
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「でも、ここを歩いているわたしの歩みだけは、間違いないよね。そう、信じたい……」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「私は目指す。力強く。誰よりも強い高みへと」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「信じているんだ。一つの夢を。それは、私が戦うべき場所。それを探す旅」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「今はまだその時じゃない。けれども、その時を迎えるために……一切手の抜けない準備期間だ」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「グハハハハハー! 思い出すぜー! 戦いが迫っているぜ。久しぶりの緊張感だ」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「昔話をしよう。俺には妹がいて、二人で小さな店を開いていた」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「俺はかつて……神の子と呼ばれるほど、才能があったらしい。実際、異常な若さで店を開いた」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「そして異常なほど、儲けてしまった。俺自体はそんなことに興味もなかったが」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「しかし、周りの奴らは違った。ある日、カルマ勇者がやってきて……それも、抵抗できないほど大量にだ」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「妬まれていたのだろう。店は荒らされ、破壊され、俺も大怪我を負った。気付いた時には妹の姿はなかった」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「妹はよく言っていた。ドゥルガーになるのが夢だと。だから、俺はドゥルガーになる」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「ドゥルガーになって、有名になれば、行方が分からなくなった妹も、俺を見つけてくれる。そう信じている」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「でも、ダメなんだ……あの時以来、頭の傷が俺をダメにしてしまった。頭の中に霧がかかったように、難しいことが考えられなくなってしまった」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「でも、でもさ……だからといって、諦めるなんて嫌なんだ。そう思うだろう? グハハハハハー!」 |
メルサリア 「どうも~メルサリアっす! 準備はいいっすか!?」 |
メルサリア 「なら、特にいうこともないっすね! 経験値を1点プレゼントっす!」 |
レヒルからの映像メッセージ 「(眼鏡クイッ)困ったことが起こった(眼鏡クイッ)禁忌選定委員会の内部分裂だ(眼鏡クイッ)ルクロフィーナ兵器開発主任を中心とするグループが(眼鏡クイッ)離反したようだ(眼鏡クイッ)」 |
レヒルからの映像メッセージ 「(眼鏡クイッ)ゴミのような君たちにも(眼鏡クイッ)分かりやすく言うと(眼鏡クイッ)彼女たちの味方をしても(眼鏡クイッ)我々に叩き潰されるだけだ(眼鏡クイッ)ということだよ(眼鏡クイッ)」 |
レヒルからの映像メッセージ 「(眼鏡クイッ)大人しくしていれば(眼鏡クイッ)君たちの安全は保障しよう(眼鏡クイッ)しかし(眼鏡クイッ)万が一彼女たちに力を貸そうというのなら(眼鏡クイッ)覚悟してもらおうか(眼鏡クイッ)」 |
◆訓練
◆破棄
ケセミアはトワイライトトースターを破棄した!!
ケセミアはお守り24を破棄した!!
ケセミアはひかるきつねを破棄した!!
ケセミアはあなたのハーピィを破棄した!!
ケセミアはあなたのウィザードを破棄した!!
ケセミアは四畳半の電気床を破棄した!!
ケセミアはクリュサリオスを破棄した!!
ケセミアはぷらずまぼーるを破棄した!!
◆送金
◆購入
ケセミアは本の為の水路を5個納入した!!(430money)
ケセミアは仄明るい坑道を5個納入した!!(200money)
ケセミアは《あなたのサキュバス》咲子を5個納入した!!(265money)
◆作製
資金を30を投入した!!
価格強化!
警戒強化!
ダイヤの指輪23とエレクトフローを素材にしてウルカヌスの灰を作製した!!
◆レガリア決定
暁新世界 に決定!!
◆アセンブル
スロット1に本の為の水路を装備した
スロット2にクマチャンのお部屋を装備した
スロット3に仄明るい坑道を装備した
スロット4にネオ・エレクトロフローを装備した
スロット5にご休憩施設を装備した
スロット6にご休憩施設を装備した
スロット7にこいびとへの矢文を装備した
スロット8にこいびとへの矢文を装備した
スロット9に《あなたのサキュバス》咲子を装備した
スロット10にウルカヌスの灰を装備した
スロット11に墜落の暁を装備した
スロット12にこいびとへの矢文を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆姉妹提携
◆意思表示設定
意志設定……通常営業
◆ミッション
ミッション設定……ミッションD
ユニオン活動
ヤシャ・ヤーの観測城の活動記録
白亜の観測場『ヤシャ・ヤー』の展望台
機転の訓練をしました
機転が1上昇した
機転の訓練をしました機転が1上昇した
機転の訓練をしました機転が1上昇した
機転の訓練をしました機転が1上昇した
機転の訓練をしました機転が1上昇した
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
清算
モブ売り 268
勇者売上高 545
攻撃戦果補正9.33%
支援戦果補正8.25%
防衛戦果補正9.97%
撃破数補正 5%
特別補正 1.36%
合計現金収入1126
予算消費 -975
宣言補正 0.8%
粗利益 152
ロス高 -1259
【!】経験値が1点プレゼントされました
◆経験値が36増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
勇者売上高 545
攻撃戦果補正9.33%
支援戦果補正8.25%
防衛戦果補正9.97%
撃破数補正 5%
特別補正 1.36%
合計現金収入1126
予算消費 -975
宣言補正 0.8%
粗利益 152
ロス高 -1259
【!】経験値が1点プレゼントされました
◆経験値が36増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ケセミアは巨岩25を入手した!
ケセミアはダイヤの指輪25を入手した!
◆魔王への貢物だ!!
ケセミアは鶸色の声を6個手に入れた!!
明日の戦場
第16ブロック
来週の降水確率:70%
来週の風の向き:11%
モリー・ノーグ=イナーグ |
怪奇名『日光』と被害者番号V-0028 |
ルーラ |
プリャーニク |
オポポスたん |
ライナス・D・ダルトン |
フローリカ |
ロジクスドフ |
ケセミア・テレスコープ |
『埋葬業者』 |
レーゼル・ヴァイス |
ミステリア |
常盤の魔女《エヴァ―・グリーン》 |
リリエッタ |
リコリス |
もあい像 |
家なし墓なしアッキピオ |
パステル・エスキース |
田中大天使 |
魔王少女ベーシックインカム子さん |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
『アンデライト』臣民[攻撃不能] |
キャラデータ
名前
ケセミア・テレスコープ
愛称
ケセミア
|
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プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【ケセミア・テレスコープ】 《Qesemia Telescope》 男性/13歳/144cm ――星を宿した瞳が特徴の若き魔王。 ――《星読みの魔王》の所有物だった巨大望遠鏡。 ――星に恋をした元観測装置。 かつて《星読み》と呼ばれる一族と魔王が運営する城があった。 白亜に輝く展望台を模したその城は、一族と魔王の血族が寿命によって息絶えた事で一度途絶した。 かつての魔王の業務を担うべく、彼らの従者が作り上げたホムンクルスこそがケセミア・テレスコープである。 人の形を得た魔王は星読みの魔王を代行するべく、人を学習して王を担う使命を持つ。 此度はお金に縛られた世界で高級資材を大量投入し、星を観測する。 魔王の使命はカルマ勇者の撃退に非ず。唯、星(かみさま)を眺めることにあり。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5 __6__7__8__9_10_11 _12_13_14_15_16_17 _18_19_20_21_22_23 |
お城データ |
|
|
ID | 種別 | 名前 | 在庫 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
1 | 徳火炎護衛:サキュバス | こいびとへの矢文 [22/好感/好感]《装備:7》 攻撃値[75] 連撃値[6] 壮大値[659] 価格[48] 警戒値[28] 連続値[56] 防御属性[物理] 防御値[56] 熱意値[37] 好感値[135] 予見値[18] 在庫[4] 追加効果[幻影] 資産投入[30] [徳火炎護衛] *作者* | 4 | ▼詳細 |
2 | カルマ冷気建築:水路 | 本の為の水路 [23/減猫/減猫]《装備:1》 壮大値[559] 価格[86] 警戒値[148] 連続値[95] 防御属性[冷気] 防御値[101] 熱意値[76] 好感値[76] 予見値[108] 在庫[5] 追加効果[加速付与] 資産投入[100] [カルマ冷気建築] *作者* | 5 | ▼詳細 |
3 | 徳火炎護衛:サキュバス | こいびとへの矢文 [22/好感/好感]《装備:8》 攻撃値[75] 連撃値[6] 壮大値[659] 価格[48] 警戒値[28] 連続値[56] 防御属性[物理] 防御値[56] 熱意値[37] 好感値[135] 予見値[18] 在庫[4] 追加効果[幻影] 資産投入[30] [徳火炎護衛] *作者* | 4 | ▼詳細 |
4 | カルマ聖魔建築:秘密の部屋 | クマチャンのお部屋 [22/好感/好感]《装備:2》 壮大値[-463] 価格[40] 警戒値[153] 連続値[90] 防御属性[聖魔] 防御値[94] 熱意値[54] 好感値[116] 予見値[157] 在庫[4] 資産投入[10] [カルマ聖魔建築] *作者* | 4 | ▼詳細 |
5 | カルマ聖魔建築:秘密の部屋 | 仄明るい坑道 [23/減壮/減壮]《装備:3》 壮大値[-599] 価格[40] 警戒値[155] 連続値[91] 防御属性[聖魔] 防御値[94] 熱意値[54] 好感値[73] 予見値[155] 在庫[5] 資産投入[10] [カルマ聖魔建築] *作者* | 5 | ▼詳細 |
6 | 徳火炎護衛:サキュバス | 《あなたのサキュバス》咲子 [23/好感/好感]《装備:9》 攻撃値[78] 連撃値[6] 壮大値[674] 価格[53] 警戒値[28] 連続値[56] 防御属性[物理] 防御値[58] 熱意値[38] 好感値[142] 予見値[18] 在庫[5] 追加効果[幻影] 資産投入[40] [徳火炎護衛] *作者* | 5 | ▼詳細 |
7 | 徳火炎護衛:サキュバス | ウルカヌスの灰 [24/高級/警戒]《装備:10》 攻撃値[77] 連撃値[6] 壮大値[680] 価格[49] 警戒値[52] 連続値[58] 防御属性[物理] 防御値[58] 熱意値[38] 好感値[94] 予見値[18] 在庫[11] 追加効果[幻影] 資産投入[30] [徳火炎護衛] *作者* | 11 | ▼詳細 |
8 | 徳電撃建築:電気床 | ネオ・エレクトロフロー [20/好感/好感]《装備:4》 壮大値[718] 価格[40] 警戒値[62] 連続値[132] 防御属性[電撃] 防御値[90] 熱意値[132] 好感値[118] 予見値[17] 在庫[2] 追加効果[貫通付与] 資産投入[10] [徳電撃建築] *作者* | 2 | ▼詳細 |
9 | 徳聖魔護衛:ハーピィ | 墜落の暁 [21/減壮/減壮]《装備:11》 攻撃値[62] 連撃値[5] 壮大値[74] 価格[22] 警戒値[44] 連続値[44] 防御属性[物理] 防御値[26] 熱意値[35] 好感値[34] 予見値[34] 在庫[3] 追加効果[加速] [徳聖魔護衛] *作者* | 3 | ▼詳細 |
10 | カルマ聖魔建築:秘密の部屋 | ご休憩施設 [21/好感/連続]《装備:5》 壮大値[-478] 価格[86] 警戒値[161] 連続値[115] 防御属性[聖魔] 防御値[95] 熱意値[56] 好感値[95] 予見値[158] 在庫[2] 資産投入[100] [カルマ聖魔建築] *作者* | 2 | ▼詳細 |
11 | 素材:素材 | 巨岩25 [25/壮大/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
12 | 素材:素材 | 毛玉24 [24/減猫/---] 価格[10] [素材] | 0 | ▼詳細 |
13 | 素材:素材 | ダイヤの指輪25 [25/高級/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
14 | カルマ聖魔商品:呪物 | 鶸色の声 [23/連続/連続] 壮大値[191] 価格[16] 警戒値[27] 連続値[73] 防御属性[火炎] 防御値[29] 熱意値[27] 好感値[27] 予見値[57] 在庫[6] 資産投入[30] [カルマ聖魔商品] *作者* | 6 | ▼詳細 |
15 | カルマ聖魔建築:秘密の部屋 | ご休憩施設 [21/好感/連続]《装備:6》 壮大値[-478] 価格[86] 警戒値[161] 連続値[115] 防御属性[聖魔] 防御値[95] 熱意値[56] 好感値[95] 予見値[158] 在庫[2] 資産投入[100] [カルマ聖魔建築] *作者* | 2 | ▼詳細 |
16 | 徳火炎護衛:サキュバス | こいびとへの矢文 [22/好感/好感]《装備:12》 攻撃値[75] 連撃値[6] 壮大値[659] 価格[48] 警戒値[28] 連続値[56] 防御属性[物理] 防御値[56] 熱意値[37] 好感値[135] 予見値[18] 在庫[7] 追加効果[幻影] 資産投入[30] [徳火炎護衛] *作者* | 7 | ▼詳細 |
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