ENo.0137　織村東三木臺ミミミ

　ミミミの初めての魔王としての戦いは熾烈なものとなった。
　物を売るはずが殴られて、もてなすつもりが護衛が殴っていて。
　優しいモブおじさんに物を買われて。
　それはミミミの予想を超える出来事の連続だった。

「ひゃああああ！　ミミミちょっとどうしたらいいのかわからないって！」

　世界破滅の日が刻一刻と近づいていく中、ミミミは未だ光明を掴めずにまごついていた。

「そうだ、わかったって！」

　しかしその時ミミミに一筋の光が射す。

「明るいもの売ろうって！」

　光が見えぬのなら照らせばいい。先を覆う暗雲、掴めぬ光明、それに対するミミミの答えは如何にも単純明快なものだった。

　そして証明を買い集めるミミミ。
　スポットライトに灯火にひかる猫。
　揃いつつある商品たちはこれからのミミミの希望の光。

「これだけあれば大丈夫だって！」

　こんな店で誰が買うのか、そんな疑問はさておいて、ミミミの店は世界を照らせと輝き放つ。
　頑張れミミミ。売り込めミミミ。

　ミミミの店の二日目が始まろうとしている……！

機転もりもりユニオン。機転上げていきましょう