ENo.0040　文字盤に絡む触手

シルヴァくんはいい子だ。
たぶん年下で、雪のように白い肌をしていて、大人びた顔立ちをしている。
銀の瞳はいつも氷よりも冷たく光るし、人にも刺々しい対応をするけれど、
ふと見せるほんものの笑顔は、営業用の笑顔よりずっと素敵だ。

彼は王子を名乗っているが、本当かどうかは知らない。
雪のちらつく寒空の下、行き倒れていたのを拾ったのだ。
身にまとっている正装は汚れた雪にまみれ、
引きちぎれたマントやボロボロにほつれた裾は、
彼が長い間彷徨い続けた証だろう。

ただ彼はその両腕で、美しい白銀の…ほぼティアラと言って差し支えないような、
格調高く繊細な作りの王冠を抱えていた。
だから私は彼に『白銀の王子』、そして『シルヴァ』という名を与えた。
このご時勢、王子という肩書きにはほとんど意味が無い気がするけれど
彼にとっては、もともと彼がいた場所との繋がりをしめすだいじなものだ。



氷のように冷たかった心は、店の暖かさ…によってかはわからないが、
少しずつ溶け始めているようだ。
この前彼に聞いた好物をこっそり仕入れてみたところ、
食卓に並んだそれを見て、
いつも隙を見せない彼が顔を綻ばせたのをよく覚えている。


彼は今日から私の城の護衛として働くことになった。
無理はさせないよう、短期契約にしておこう。
私は彼の母…女王にも、姉…王女にもなれないけれど
もしも彼が他の城に出向くことになったのなら、それを心から喜びたい。

あ、でも、雇い主にトゲのある態度取っちゃうかな？
そうなったらごめんね！！ ごめんね……。

(店主)

たぶんプレステの3か4のゲームだろう。
スチパン半分ファンタジー半分の世界観のRPGだ。
定価4000円くらいでセロは……あんまり高くない
きっと背景と世界観がとっても素敵なんだろう。
ちなみに内容は王道RPGらしいので熱意が上がりやすいらしいね

このゲームに出てみたかったら参加してみたらどうだろう。
きっと君のダンジョンもゲーム内に登場するぞ！！


発売日？ 未定ッッ！！