ENo.0022　龍魔王と蛇参謀と蝙蝠ちゃん

ヴェンデッタ「本と猫缶を使って秘密の部屋を作ってみたぞ」
サーキナル「？？？？？？？？？？？？」
ヴェンデッタ「『どうやって作ったの？』という顔をしておるな。まず、本の頁を一枚一枚硬質化させてタイルにし、猫缶の中身で接着させたのじゃ」
サーキナル(その技術の使いどころ間違ってない……？)
ヴェンデッタ「そして、何やかんやあって部屋になったのじゃ」
サーキナル「なんやかんや……」
ヴェンデッタ「と、いう事で、今回はコレをマーケットに出品する、という事でよいかの？」
サーキナル「ん、まあ、いいと思うよ？」
ピピ「えーっ！　ワタシ、先週言ったじゃないですかっ！　とっておきの商品を作ったってっ！」
ヴェンデッタ「出遅れる方が悪いのじゃ。万年出遅れ小娘」
ピピ「まだ十年すら生きてないんですけどー！？」
サーキナル「まあ、その商品は来週に回すって事で……」
ピピ「むー……っ！」
ピピ「……┗（・␣・）━」
ヴェンデッタ「そんな訳の分からん顔をしても駄目じゃ」
サーキナル「この前あのヒトが送ってきた顔文字だ……いや、どうやって再現してるのソレ……」
ピピ「ふんっ！　いいですよーだっ！　来週、ヴェンデッタさんをぎゃふんと言わせてやりますからねっ！」
ヴェンデッタ「ぎゃふん」
ピピ「今言わないでくださいよっ！」
サーキナル「……(嫌な予感がするな)」

　龍魔王は思った。
『ユニオンというモノがあるらしい。参加したいがウチの部下の性格上波風立たないユニオン活動というのは不可能なのではないか？』
　龍魔王は決めた。
『じゃあ自分でユニオン作っとこ』
　城の四分の一のスペースをユニオン用のソレへと変換。
　浮遊要塞となって魔王城の上をフワフワと浮いている。

　魔王と部下二人は今日も知識を求めて其処彼処から掻き集めた書物を読み漁る。
　要塞の中に眠る知識に興味があるのならば声をかけてみるのもいいかもしれない。
　運が悪いとクソゲーの攻略本等を見せられるやもしれないが。