第3週目 テドレイユの一週間
◆日記
★遷移レベル:61
駅前ロータリーに建つアルラウネファミレスからは、ロータリー中央に生える一本の木が見えた。枝先で蕾が膨らんでいる。マリエルと友人のエイミーが多肉バーガーを食べていた。
「ちょっとお手洗いに」
マリエルは席を立った。店員アルラウネに声をかけトイレに入ると、一心不乱に手を洗い始めた。
「落ちない。落ちない落ちない落ちない」
テドレイユの巻き毛に石をめり込ませた記憶は、いくら手を洗っても薄れなかった。肌のクチクラは洗いすぎて荒れ放題だ。
「どうして私がどうして」
蛇口を閉めると、店内が騒がしいことに気づく。ドアを叩く音がする。
「マリー!ちょっと大変だよ!」
トイレから出ると客ラウネたちが窓際に立ち上を向いている。マリエルとエイミーもラウネ垣の背後から外を見た。
「ハァ〜イ、みんな〜♪」
テドレイユだった。ロータリーの中央に巨木が生え、幹の分かれ目からテドレイユの上半身が全方位へ投げキッスをしている。
「うわー、すっごい」
エイミーが跳ねて窓の外を見ている。レジ係に呼ばれた店長ラウネがドアベルを鳴らし駆け出した。
「これはこれはテドレイユ様。第二形態でお越しくださるとはこの店始まって以来の——」
「ねえ、アルラウネ見なかった?」
「はい?あの、どのアルラウネでしょうか?」
根が戯れにロータリーの消火栓を引き抜く。
「やばいよー、第二形態とかうちの爺ちゃんが子供の頃に出たきり——あれ、マリー?」
マリエルはトイレの窓を開けた。背中から腰にかけて生えた葉が引っかかったが、窓枠を抜けて植え込みに転落した。目を開けると白い石柱が立っている。
「よう。この間は世話になったな」
サグジンだ。挨拶をしようと口をぱくぱくさせていると、背後に熱の感覚を覚えてマリエルは振り返った。
「♪〜」
ファミレスはなくなっていた。テドレイユの巨木体に咲いた夥しい数の花が、全方位へプラズマ熱線を放っていた。ファミレスは客や店員ごと蒸発したのだ。
「エイミー……うそ……ごめん」
「そこにいたのね〜♪マリエル」
花が枝から離れ、回転しながら宙に浮く。花吹雪がマリエルとサグジンを取り囲んだ。
「どうやらテドはお前が気になるようなんだ」
サグジンはバリアを張った。花が照射したレーザーがバリア表面でねじ曲げられ、遠くの住宅街をなぎ払う。
「俺を投げてくれないか。あの時みたいに」
マリエルはサグジンを抱き上げると、それまでの人生で出したことのない声を上げ放り投げた。サグジンがテドレイユの樹皮に食い込んだ瞬間、巨木は無数の薪へと分かたれた。
「マリー?おーい」
エイミーがマリエルの顔の前で手を振る。
「エイミー……?生きてるの」
ファミレスも客も、道路に突き出した消火栓もそのままだった。
「テドレイユ様は?第二形態の」
「何言ってんの?テドレイユ様がこんなところに来る訳ないじゃない。だいたい第二形態なんてうちの爺ちゃんが子供の頃に一度出たっきりで——」
マリエルのアルラウネ耳にエイミーの言葉は聴こえていなかった。ロータリー中央に生えていた木は根こそぎ引き抜かれ、地面に倒れていた。
駅前ロータリーに建つアルラウネファミレスからは、ロータリー中央に生える一本の木が見えた。枝先で蕾が膨らんでいる。マリエルと友人のエイミーが多肉バーガーを食べていた。
「ちょっとお手洗いに」
マリエルは席を立った。店員アルラウネに声をかけトイレに入ると、一心不乱に手を洗い始めた。
「落ちない。落ちない落ちない落ちない」
テドレイユの巻き毛に石をめり込ませた記憶は、いくら手を洗っても薄れなかった。肌のクチクラは洗いすぎて荒れ放題だ。
「どうして私がどうして」
蛇口を閉めると、店内が騒がしいことに気づく。ドアを叩く音がする。
「マリー!ちょっと大変だよ!」
トイレから出ると客ラウネたちが窓際に立ち上を向いている。マリエルとエイミーもラウネ垣の背後から外を見た。
「ハァ〜イ、みんな〜♪」
テドレイユだった。ロータリーの中央に巨木が生え、幹の分かれ目からテドレイユの上半身が全方位へ投げキッスをしている。
「うわー、すっごい」
エイミーが跳ねて窓の外を見ている。レジ係に呼ばれた店長ラウネがドアベルを鳴らし駆け出した。
「これはこれはテドレイユ様。第二形態でお越しくださるとはこの店始まって以来の——」
「ねえ、アルラウネ見なかった?」
「はい?あの、どのアルラウネでしょうか?」
根が戯れにロータリーの消火栓を引き抜く。
「やばいよー、第二形態とかうちの爺ちゃんが子供の頃に出たきり——あれ、マリー?」
マリエルはトイレの窓を開けた。背中から腰にかけて生えた葉が引っかかったが、窓枠を抜けて植え込みに転落した。目を開けると白い石柱が立っている。
「よう。この間は世話になったな」
サグジンだ。挨拶をしようと口をぱくぱくさせていると、背後に熱の感覚を覚えてマリエルは振り返った。
「♪〜」
ファミレスはなくなっていた。テドレイユの巨木体に咲いた夥しい数の花が、全方位へプラズマ熱線を放っていた。ファミレスは客や店員ごと蒸発したのだ。
「エイミー……うそ……ごめん」
「そこにいたのね〜♪マリエル」
花が枝から離れ、回転しながら宙に浮く。花吹雪がマリエルとサグジンを取り囲んだ。
「どうやらテドはお前が気になるようなんだ」
サグジンはバリアを張った。花が照射したレーザーがバリア表面でねじ曲げられ、遠くの住宅街をなぎ払う。
「俺を投げてくれないか。あの時みたいに」
マリエルはサグジンを抱き上げると、それまでの人生で出したことのない声を上げ放り投げた。サグジンがテドレイユの樹皮に食い込んだ瞬間、巨木は無数の薪へと分かたれた。
「マリー?おーい」
エイミーがマリエルの顔の前で手を振る。
「エイミー……?生きてるの」
ファミレスも客も、道路に突き出した消火栓もそのままだった。
「テドレイユ様は?第二形態の」
「何言ってんの?テドレイユ様がこんなところに来る訳ないじゃない。だいたい第二形態なんてうちの爺ちゃんが子供の頃に一度出たっきりで——」
マリエルのアルラウネ耳にエイミーの言葉は聴こえていなかった。ロータリー中央に生えていた木は根こそぎ引き抜かれ、地面に倒れていた。
NEWS
隷獣魔王『アンデライト』 禁忌指定へ――乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「遠くの階層の魔王さんが、禁忌指定にされたって。黙ってみているわけにはいかない……」 |
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「わたしは動かなくちゃいけない。わたしは強くならなくちゃ、強くなって皆を守らなくちゃ……」 |
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「でないと、わたしは皆から必要とされない気がして……売上も稼げないし、目立つこともできない……」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「禁忌選定委員会は暴走状態だ。『アンデライト』が世界を滅ぼすと決まったわけではない」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「メルサリアも動いている。彼を救出する作戦を組むはずだ。私も協力している」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「グハハハハハー! 禁忌が何だっていうんだ!俺は無敵だぜ!」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「パンチだ! キックだ! グハハハハハー!」 |
メルサリア 「どうも~メルサリアっす! 話は聞いていると思うっす!」 |
メルサリア 「『アンデライト』が禁忌指定されたっす! 全くの言いがかりっす!」 |
メルサリア 「救出作戦を組むっす! 7の週……いまから4週後に作戦を行うっす!」 |
メルサリア 「詳細は後程伝えるっす! 準備が必要っす! わたしも委員会の内部から切り崩していくっす!」 |
メルサリア 「今日は皆のサポートの一環として、100moneyの資金援助をするっす! これもカガクの力っす!」 |
◆訓練
笑顔の訓練をしました笑顔が11上昇した
忍耐の訓練をしました忍耐が10上昇した
◆破棄
◆送金
◆購入
テドは暖房2号を5個納入した!!(78money)
テドは茨姫の護衛を3個納入した!!(213money)
そのアイテムは存在しない
◆作製
資金を50を投入した!!
価格強化!
好感強化!
ダイヤの指輪21と暖房2号を素材にして樹海ヌーヴォーを作製した!!
◆レガリア決定
天光天摩 に決定!!
◆アセンブル
スロット1にサグジン樹海を装備した
スロット2に四畳半の尖塔を装備した
スロット3に近所のあったかい砂を装備した
スロット4にほどよく熔けた金属の床を装備した
スロット5にコーラ収納棚を装備した
スロット6に茨姫の護衛を装備した
スロット7にあなたの飲料を装備した
スロット8に可哀想なアルラウネを装備した
スロット9に吊るしナマズくんを装備した
スロット10にあなたのサキュバスを装備した
スロット11に虎落笛を装備した
スロット12に樹海ヌーヴォーを装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆姉妹提携
◆意思表示設定
意志設定……通常営業
◆ミッション
ミッション設定……ミッションA
ユニオン活動
ランダムの訓練をしました
経験値が1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしました経験値が1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしました経験値が1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
清算
明日の戦場
第2ブロック
来週の降水確率:3%
来週の風の向き:17%
魔王トト |
暗がりの魔王 |
ラシュコート |
加藤ラブラドール |
谷戸蒲ダンジョン魔界村 |
リリック・リザヴェリア・ラビリンス |
紅のイエル |
フリア・ミルバーク |
すぴねる家電販売店 |
コバルトブルーの勇者 |
文字盤に絡む触手 |
ケルシェペー |
テドレイユ |
三田村エルキュルピコ |
魔王少女部隊トゥインクルカルテット |
ヘクセ=シュヴァルツ |
エレナ・シリマナイト |
ODN |
ダイ・コン |
ケイ・チョウコウ |
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--- | --- | - vs - | --- | --- |
天をかける掃除機『タイプ=目詰まり』[徳電撃] |
踏みつぶされた夢製ゴーレム『ヌル』[徳電撃] |
モリスの乾いた足跡(まだ続いている)[徳冷気] |
天をかける掃除機『タイプ=目詰まり』[徳電撃] |
天をかける掃除機『タイプ=目詰まり』[徳電撃] |
天をかける掃除機『タイプ=目詰まり』[徳電撃] |
踏みつぶされた夢製ゴーレム『ヌル』[徳電撃] |
天をかける掃除機『タイプ=目詰まり』[徳電撃] |
天をかける掃除機『タイプ=目詰まり』[徳電撃] |
天をかける掃除機『タイプ=目詰まり』[徳電撃] |
モリスの乾いた足跡(まだ続いている)[徳冷気] |
天をかける掃除機『タイプ=目詰まり』[徳電撃] |
キャラデータ
名前
テドレイユ
愛称
テド
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プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第2種禁忌森林。意思を持つ森の中に立つ、森の総意の現れ。第1種への遷移中で、緩やかに人格が消失しつつある。 それとは別にお客さんと話すのが大好きで、城の経営を始めたのも接客のため。店員がお客さんと話すのを見るのも好きなので護衛をたくさん雇っている。本人はかけ算わり算が苦手なので経営は苦手。儲かったのか赤字だったのかもわからない。祠のサグジンからアドバイスをもらっている(理解はしない)。一見女神っぽいゆるふわな見た目。 *アイコンに十conを使用させていただいています。http://rainpark.sub.jp/palir/juccon.html | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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お城データ |
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|
ID | 種別 | 名前 | 在庫 | 詳細 |
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1 | 物理建築:植物 | 四畳半の植物 [20/---/---] 壮大値[1316] 価格[35] 警戒値[25] 連続値[102] 防御属性[物理] 防御値[87] 熱意値[59] 好感値[128] 予見値[68] 在庫[13] 追加効果[成長付与] [物理建築] *作者* | 13 | ▼詳細 |
2 | 電撃建築:尖塔 | 四畳半の尖塔 [20/---/---]《装備:2》 壮大値[1140] 価格[35] 警戒値[128] 連続値[94] 防御属性[電撃] 防御値[87] 熱意値[94] 好感値[59] 予見値[68] 在庫[13] 追加効果[感知付与] [電撃建築] *作者* | 13 | ▼詳細 |
3 | 冷気商品:飲料 | あなたの飲料 [20/---/---]《装備:7》 | 9 | ▼詳細 |
4 | 物理護衛:アルラウネ | 可哀想なアルラウネ [20/---/---]《装備:8》 攻撃値[96] 連撃値[3] 壮大値[526] 価格[26] 警戒値[17] 連続値[42] 防御属性[冷気] 防御値[52] 熱意値[25] 好感値[85] 予見値[51] 在庫[13] 追加効果[成長] [物理護衛] *作者* | 13 | ▼詳細 |
5 | 聖魔護衛:プリンセス | あなたのプリンセス [20/---/---] 攻撃値[351] 連撃値[1] 壮大値[394] 価格[25] 警戒値[8] 連続値[25] 防御属性[火炎] 防御値[43] 熱意値[34] 好感値[51] 予見値[25] 在庫[13] 追加効果[遅延] [聖魔護衛] *作者* | 13 | ▼詳細 |
6 | 火炎護衛:サキュバス | あなたのサキュバス [20/---/---]《装備:10》 攻撃値[70] 連撃値[6] 壮大値[614] 価格[34] 警戒値[25] 連続値[51] 防御属性[物理] 防御値[52] 熱意値[34] 好感値[85] 予見値[17] 在庫[13] 追加効果[幻影] [火炎護衛] *作者* | 13 | ▼詳細 |
7 | 徳物理建築:迷宮 | サグジン樹海 [20/壮大/---]《装備:1》 壮大値[1454] 価格[35] 警戒値[17] 連続値[128] 防御属性[物理] 防御値[87] 熱意値[68] 好感値[102] 予見値[59] 在庫[13] 追加効果[遅延付与] [徳物理建築] *作者* | 13 | ▼詳細 |
8 | 徳冷気商品:飲料 | 樹海ヌーヴォー [21/高級/好感]《装備:12》 壮大値[188] 価格[21] 警戒値[54] 連続値[27] 防御属性[電撃] 防御値[27] 熱意値[27] 好感値[48] 予見値[27] 在庫[5] 資産投入[50] [徳冷気商品] *作者* | 5 | ▼詳細 |
9 | 素材:素材 | 白いコート20 [20/耐冷/---] 価格[10] [素材] | 0 | ▼詳細 |
10 | 素材:素材 | 槍衾22 [22/耐物/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
11 | --- | --- | --- | --- |
12 | 徳火炎建築:熱砂 | 近所のあったかい砂 [20/好感/---]《装備:3》 壮大値[702] 価格[35] 警戒値[42] 連続値[42] 防御属性[火炎] 防御値[87] 熱意値[128] 好感値[148] 予見値[42] 在庫[2] 追加効果[幻影付与] [徳火炎建築] *作者* | 2 | ▼詳細 |
13 | 徳火炎建築:熱砂 | ほどよく熔けた金属の床 [20/好感/---]《装備:4》 壮大値[702] 価格[35] 警戒値[42] 連続値[42] 防御属性[火炎] 防御値[87] 熱意値[128] 好感値[148] 予見値[42] 在庫[2] 追加効果[幻影付与] [徳火炎建築] *作者* | 2 | ▼詳細 |
14 | 徳電撃建築:尖塔 | コーラ収納棚 [20/耐物/---]《装備:5》 壮大値[1140] 価格[35] 警戒値[128] 連続値[94] 防御属性[物理] 防御値[107] 熱意値[94] 好感値[59] 予見値[68] 在庫[2] 追加効果[感知付与] [徳電撃建築] *作者* | 2 | ▼詳細 |
15 | 素材:素材 | お守り21 [21/耐魔/---] 価格[10] [素材] | 0 | ▼詳細 |
16 | 素材:素材 | お守り21 [21/耐魔/---] 価格[10] [素材] | 0 | ▼詳細 |
17 | 徳電撃商品:照明 | 吊るしナマズくん [20/好感/---]《装備:9》 | 5 | ▼詳細 |
18 | 徳物理建築:植物 | 茨姫の護衛 [20/好感/耐物]《装備:6》 壮大値[1399] 価格[71] 警戒値[27] 連続値[110] 防御属性[物理] 防御値[114] 熱意値[63] 好感値[158] 予見値[72] 在庫[3] 追加効果[成長付与] 資産投入[70] [徳物理建築] *作者* | 3 | ▼詳細 |
19 | 素材:素材 | 蜘蛛の糸22 [22/警戒/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
20 | 徳火炎商品:燃料 | 黒い砂 [20/警戒/警戒] 壮大値[181] 価格[14] 警戒値[66] 連続値[26] 防御属性[冷気] 防御値[27] 熱意値[26] 好感値[53] 予見値[26] 在庫[6] 資産投入[20] [徳火炎商品] *作者* | 6 | ▼詳細 |
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