ENo.0250　ライナス・D・ダルトン

物には価値がありその価値を知ることは重要である。価値を知らないばかりに貴重なものを手放してしまう事も、高価な粗悪品を手にすることもある。
そういった事が無いように価値を見極める事は非常に大切なのだ。

「……」

金がすべての世界でもそれはかわらないのだろう。むしろ、そういう世界だからこそ正しい価値観は矛にも盾にもなる。

「……」

等ということは正直どうでもいい。平たく言うと興味がない。もっと言うと帰りたい。
そもそもこの世界には足止めを喰らって困っている使い魔――厳密には使い魔を模しているだけの、世話を焼きたがっている（と推測される）ゆるキャラ（ゆるキャラがなにかは知らない）――を迎えに来ただけなのだ。

しかし――

「なぜ私までそんな事をせねばならんのだ」

その世界に足を踏み入れたが最後。世界の理は魔術師を捕まえた。最早逃げることの出来ない15週。

全くやる気のない魔王が生れた瞬間である。

『資料室』と書かれたドア看板の下に、『飲食厳禁　飲食はフードコートで』とか、『資料の外部持ち出し厳禁（館内は許可）』とか、そんなことが書いてある。
ここは水族館の資料室だ。あなたはここで様々な海の生き物の生態が書かれた本や、あるいは水族館職員のつけた記録を読むことが出来る。
――そして、この水族館には存在しないはずの、『人魚』という存在について、非常によく知ることが出来るだろう。

*知識全振りユニオン*
*ユニオン購入は独断脳死予定*
*細かいことは以下のURL*

http://midnight.raindrop.jp/trieste/union.html