ENo.0006　勧誘魔王ローゾフィア

「悪いがまっっったく興味がない」
「そ、そうか…」

とある図書館にいる同胞を訪ねたらこの有り様である。まあ無理もない、此処はとある旧神の館で、彼はその館の主の従者なのだから。…最近、黒い噂もあるが

「うぬぬ、お前はいつも疲れ気味だから頼る宛を欲しがると思っていたんだがな」
「それについては否定できんな」
「(お疲れ様…と言いたげな顔)」
「しかし…」
「うん?」
「お前のその一途ぶりには関心するよ」
「えっ?」
「俺も宛が違えばお前のようになっていたかもしれない…。そうだよな…お前は人生を、トリフェーンは命を救ってもらったんだ。その恩義に応えているまでだよな…」
「ああ、そうだ!!(こ、これはいけるか?!)」
「…ありがとう、決心がついた。俺も従う相手は選ぶことにした。」
「お、おう!?そうか!!(それはまさしく?!)」
「俺はフジウル氏に賭けることに決めた」
「ふぁっ?!」
「(ああ、そういえばあの若邪神とも親交があるって噂があったな…と言いたげな顔)」
「それじゃ…お互い頑張ろう」
「お、おう…」
「(どんまい、でも良いことしたと思うよと言いたげな顔をしながらローゾフィアに肩ぽん)」