第2週目 Anny=Tolleの一週間
◆日記
男女がテーブルを挟み、椅子に座っている。
どちらもなかなかに特徴的な外見をしており、場所が一般的なダイニングキッチンと言える場所なので非常に浮いていた。
女はふさふさの白い狐の尾と同じく白い狐の耳を持っていた。頭のアホ毛やサイドの長い毛の先だけ鮮やかな緑や紫に染まっていたり、両方の瞳の瞳孔が十字の形でそれも緑や紫というのも異様だ。
男はそういった異様さは持っていないが長い前髪で目元を隠しており、黒いマスクを付けて特徴的な呼吸音が響く点は女よりも異様と言えるかもしれない。
女は正面の男をジトリと睨むように見つめながらマグカップに口を付けている。
男は女の視線を受け居た堪れないのか怖いのか、テーブルの上で湯気を立てるマグカップに視線を落とすように俯いていた。
「……つまり、お前も俺も商売に向いていないという話になるわけですね?」
「そうみたいッスね…」
女の眉間にしわが寄って険しい表情がより険しいものとなり、男は縮こまるように背を丸めた。
空気が淀むような沈黙が長く続く。
やがて耐えかねたのか男が顔を上げる。
「姉さん」
「兄と呼べと何度も言っているんですが?」
一瞬ではあったが、再びの沈黙。
「……兄さん、アンタは販売担当って役割振られてるンッスよね?」
「ええ、まあ、主様にはそう命を受けてますよ」
男はテーブルに腕を乗せて指先でトントンと叩き音を立てる。無意識なのだろうか、視線を向ける女を怖がって控える様子はない。
「なら初めから悩む必要なくないッスか?俺は製造に注力して、姉――兄さんは販売に注力する。それでいいじゃないッスか」
女は機嫌の悪さを隠そうともせず睨む眼力を強め、ブンッと音を立てて一度尾を振った。
「阿呆ですね、お前は。俺が悩んでいるのはそこじゃぁねぇんですよ、阿呆」
何故阿呆と二度言ったのか。きっとそのくらいに男の発言が気に入らなかったのだろう。
もう一度尾が音を立てて振られた。
「仕入れや商売の方針を決める、つまり頭脳役が居ねぇって言ってんですよ、俺は。理解しやがりましたか?」
「……あー…そういう……」
お互いの認識が噛み合った所で話は振り出しに戻る。
「で、妙案はあるんですか、阿呆は」
「阿呆言わないでくださいッス。ないッスけど。…ないッスけど、二人で相談して決めていくしかなくないッスか?」
はぁー…と女が長く深くため息。
「……結局、それしかねぇんですよね……」
空になったマグカップを持ったまま女が立ち上がる。
「それじゃあ、そんな感じでよろしく頼みますよ、トトア」
「ういッス、よろしくお願いするッス、姉――兄さん」
一切口を付けることもなく冷めきってしまったマグカップを持つと男も席を立ち、先にキッチンへ向かった女を追って行った。
どちらもなかなかに特徴的な外見をしており、場所が一般的なダイニングキッチンと言える場所なので非常に浮いていた。
女はふさふさの白い狐の尾と同じく白い狐の耳を持っていた。頭のアホ毛やサイドの長い毛の先だけ鮮やかな緑や紫に染まっていたり、両方の瞳の瞳孔が十字の形でそれも緑や紫というのも異様だ。
男はそういった異様さは持っていないが長い前髪で目元を隠しており、黒いマスクを付けて特徴的な呼吸音が響く点は女よりも異様と言えるかもしれない。
女は正面の男をジトリと睨むように見つめながらマグカップに口を付けている。
男は女の視線を受け居た堪れないのか怖いのか、テーブルの上で湯気を立てるマグカップに視線を落とすように俯いていた。
「……つまり、お前も俺も商売に向いていないという話になるわけですね?」
「そうみたいッスね…」
女の眉間にしわが寄って険しい表情がより険しいものとなり、男は縮こまるように背を丸めた。
空気が淀むような沈黙が長く続く。
やがて耐えかねたのか男が顔を上げる。
「姉さん」
「兄と呼べと何度も言っているんですが?」
一瞬ではあったが、再びの沈黙。
「……兄さん、アンタは販売担当って役割振られてるンッスよね?」
「ええ、まあ、主様にはそう命を受けてますよ」
男はテーブルに腕を乗せて指先でトントンと叩き音を立てる。無意識なのだろうか、視線を向ける女を怖がって控える様子はない。
「なら初めから悩む必要なくないッスか?俺は製造に注力して、姉――兄さんは販売に注力する。それでいいじゃないッスか」
女は機嫌の悪さを隠そうともせず睨む眼力を強め、ブンッと音を立てて一度尾を振った。
「阿呆ですね、お前は。俺が悩んでいるのはそこじゃぁねぇんですよ、阿呆」
何故阿呆と二度言ったのか。きっとそのくらいに男の発言が気に入らなかったのだろう。
もう一度尾が音を立てて振られた。
「仕入れや商売の方針を決める、つまり頭脳役が居ねぇって言ってんですよ、俺は。理解しやがりましたか?」
「……あー…そういう……」
お互いの認識が噛み合った所で話は振り出しに戻る。
「で、妙案はあるんですか、阿呆は」
「阿呆言わないでくださいッス。ないッスけど。…ないッスけど、二人で相談して決めていくしかなくないッスか?」
はぁー…と女が長く深くため息。
「……結局、それしかねぇんですよね……」
空になったマグカップを持ったまま女が立ち上がる。
「それじゃあ、そんな感じでよろしく頼みますよ、トトア」
「ういッス、よろしくお願いするッス、姉――兄さん」
一切口を付けることもなく冷めきってしまったマグカップを持つと男も席を立ち、先にキッチンへ向かった女を追って行った。
NEWS
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「このメッセージは魔王たち全員に送っているんだ。なぜかというと、孤独にしないためだよ」 |
乾いた静物の魔王『ネハジャ』 「わたしたち魔王は、互いに助け合い……監視しなくちゃならない」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「禁忌選定委員会と私たちは協力関係にある。彼らから、起こりうる悲劇を聞いた」 |
切り裂く紙片の魔王『ミモルド』 「それは、私たち魔王の中から一人……世界を破滅に導く存在が出る、ということ」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「グハハハハハー! 心配するな! 別に元から世界は滅ぶんだ! それを、俺たちが変える!」 |
徒花に灰を落とす魔王『セワ』 「15週後のおもてなしさえやり過ごせば、世界の破滅なんて避けられる話だってこと!」 |
メルサリア 「どうも~メルサリアっす! 話は聞いていると思うっす!」 |
メルサリア 「世界は滅ぶっす! それを避けるのが魔王っす! でも、魔王の中の一人が、救えたはずの世界を滅ぼすっす!」 |
メルサリア 「世界が滅ぶというのに、勇者たちは浪費と強奪っす! 役に立たない奴らっす! 生まれた意味を忘れてるっす!」 |
メルサリア 「だから今という時は、魔王が世界を救う時代っす! 価値観なんて変わるものっす!」 |
メルサリア 「今日は皆のサポートの一環として、経験値をひとつ付与するっす! これもカガクの力っす!」 |
◆訓練
魅力*3の訓練をしました魅力*3が10上昇した
魅力*3の訓練をしました魅力*3が11上昇した
魅力*3の訓練をしました魅力*3が12上昇した
魅力*3の訓練をしました魅力*3が13上昇した
魅力*3の訓練をしました魅力*3が14上昇した
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
魅力*3の訓練をしました経験値が足りない
◆破棄
◆送金
◆購入
アニー=トルはふんわり毛布を5個納入した!!(58money)
アニー=トルはクッキーを20個納入した!!(176money)
アニー=トルはぷにぷにまんじゅうを20個納入した!!(176money)
◆作製
資金を10を投入した!!
壮大強化!
熱意強化!
Mistybathとやる気ノート20を素材にしてThicosapokisoを作製した!!
◆レガリア決定
暁新世界 に決定!!
◆アセンブル
スロット1にThicosapokisoを装備した
スロット7にクッキーを装備した
スロット8にぷにぷにまんじゅうを装備した
そのユニットは存在しない
スロット10にドラセナ・サンデリアーナを装備した
スロット11にあなたの燃料を装備した
スロット12にあなたの呪物を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆姉妹提携
◆意思表示設定
意志設定……通常営業
◆ミッション
ミッション設定……ミッションA
ユニオン活動
アーベルド城の活動記録
ペルレイシスとトトアを生み出した本来参戦すべき魔王の根城。
領域には丁寧に整えられた色とりどりの薔薇園とその中央に鎮座する巨大な蔓薔薇の蕾。
本来は真っ白だっただろう城壁には蔦がびっしりと張り巡らされている。
魔王が出てくることはほぼなく、城のどこかにあるプライベートルームに引きこもっているようだ。
領域には丁寧に整えられた色とりどりの薔薇園とその中央に鎮座する巨大な蔓薔薇の蕾。
本来は真っ白だっただろう城壁には蔦がびっしりと張り巡らされている。
魔王が出てくることはほぼなく、城のどこかにあるプライベートルームに引きこもっているようだ。
魅力の訓練をしました
魅力が1上昇した
魅力の訓練をしました魅力が1上昇した
魅力の訓練をしました魅力が1上昇した
魅力の訓練をしました魅力が1上昇した
魅力の訓練をしました魅力が1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘結果は*こちら*
清算
モブ売り 55
勇者売上高 120
攻撃戦果補正13.91%
支援戦果補正12.75%
防衛戦果補正10.76%
合計現金収入248
予算消費 -445
粗利益 -197
ロス高 0
【!】経験値が1点プレゼントされました
◆経験値が17増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
勇者売上高 120
攻撃戦果補正13.91%
支援戦果補正12.75%
防衛戦果補正10.76%
合計現金収入248
予算消費 -445
粗利益 -197
ロス高 0
【!】経験値が1点プレゼントされました
◆経験値が17増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
アニー=トルは蜘蛛の糸21を入手した!
アニー=トルはやる気ノート21を入手した!
アニー=トルは槍衾21を入手した!
◆魔王への貢物だ!!
アニー=トルは魔法の湯を6個手に入れた!!
明日の戦場
第3ブロック
来週の降水確率:43%
来週の風の向き:45%
リシェルフィール |
谷戸蒲ダンジョン魔界村 |
Apolo |
ノイズメール |
ラグウェルフ |
エレナ・シリマナイト |
七李カズ |
王国軍とりで |
クロ |
マルスタン・レウィス |
マ・ゴルドラブ |
Anny=Tolle |
リコリス |
科学する蜂蜜の天使『ハシヤ』 |
フンバッ・テミオダス |
星占煌々 |
ホーティウム・トラップ |
極壮大邪神魔王店長たるもの、這い寄るトントン |
狂える王の妄執と憎悪の果てに辿り着いた廃魔王城 |
フローリカ |
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『アンデライト』の嫌われた猫[徳物理] |
モリスの乾いた足跡(まだ続いている)[徳冷気] |
『アンデライト』の嫌われた猫[徳物理] |
奇跡探求団の最後の一行[カルマ冷気] |
スーパーデプス・チャージャー『海の目』[カルマ物理] |
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死因-破壊的小説『バガ』の序文[カルマ聖魔] |
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『アンデライト』の嫌われた猫[徳物理] |
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キャラデータ
名前
Anny=Tolle
愛称
アニー=トル
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プロフィール
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狐の耳と尾を持つ兄とマスクと前髪で顔を隠した弟の二人組。 当人達は魔王ではなくその代理人。 【ペルレイシス・アニー=トル】 狐の耳と尾を持つ女性。販売担当。 体は間違いなく女性だが精神は男性で、女性扱いを嫌う。 やる気のない表情がデフォルトでところどころ崩れた粗野な敬語で話す。 【トトア】 長い前髪と黒いマスクを身に着けた男性。 マスク無しでは生きられない体なのでどんな時も外さない。 自信なさげな振る舞いがデフォルトで、~ッスなどといった敬語崩れで話す。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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お城データ |
|
|
ID | 種別 | 名前 | 在庫 | 詳細 |
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1 | 聖魔建築:秘密の部屋 | 四畳半の秘密の部屋 [20/---/---] | 14 | ▼詳細 |
2 | 冷気建築:水路 | 四畳半の水路 [20/---/---] 壮大値[702] 価格[35] 警戒値[128] 連続値[85] 防御属性[冷気] 防御値[87] 熱意値[68] 好感値[68] 予見値[94] 在庫[14] 追加効果[加速付与] [冷気建築] *作者* | 14 | ▼詳細 |
3 | 物理護衛:アーチャー | あなたのアーチャー [20/---/---] 攻撃値[35] 連撃値[8] 壮大値[219] 価格[27] 警戒値[51] 連続値[85] 防御属性[電撃] 防御値[35] 熱意値[34] 好感値[51] 予見値[34] 在庫[14] 追加効果[加速] [物理護衛] *作者* | 14 | ▼詳細 |
4 | 電撃商品:照明 | あなたの照明 [20/---/---] | 15 | ▼詳細 |
5 | 火炎商品:燃料 | あなたの燃料 [20/---/---]《装備:11》 | 13 | ▼詳細 |
6 | 聖魔商品:呪物 | あなたの呪物 [20/---/---]《装備:12》 | 13 | ▼詳細 |
7 | 徳物理建築:植物 | Thicosapokiso [20/減壮/熱意]《装備:1》 壮大値[1297] 価格[40] 警戒値[26] 連続値[104] 防御属性[物理] 防御値[89] 熱意値[82] 好感値[132] 予見値[69] 在庫[9] 追加効果[成長付与] 資産投入[10] [徳物理建築] *作者* | 9 | ▼詳細 |
8 | 素材:素材 | 蜘蛛の糸21 [21/警戒/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
9 | 徳物理商品:家具 | ふんわり毛布 [20/高級/---] | 5 | ▼詳細 |
10 | 素材:素材 | お守り20 [20/耐魔/---] 価格[10] [素材] | 0 | ▼詳細 |
11 | 徳物理商品:家具 | ドラセナ・サンデリアーナ [20/壮大/---]《装備:10》 | 4 | ▼詳細 |
12 | 徳食物商品:食物 | クッキー [20/好感/---]《装備:7》 | 17 | ▼詳細 |
13 | 徳食物商品:食物 | ぷにぷにまんじゅう [20/熱意/---]《装備:8》 | 19 | ▼詳細 |
14 | 素材:素材 | やる気ノート21 [21/熱意/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
15 | 素材:素材 | 槍衾21 [21/耐物/---] 価格[10] [素材] | ▼詳細 | |
16 | 徳火炎商品:暖房 | 魔法の湯 [20/熱意/---] | 6 | ▼詳細 |
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18 | --- | --- | --- | --- |
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